A32セフィーロの思い出

さてプリウスの納車と同時にわが手元を去ったセフィーロについてさよならも言っておかなければいけないでしょう.今回はそんなしんみりとしたページになります.

98年から2010年までの約12年をともに過ごしたA32セフィーロが私の元を去って数ヶ月が経ちました.そろそろ思い出話でセフィーロのコーナーを締めくくっておこうと思います.ひとまずA32セフィーロについては思い返すと94年の登場時に遡って思い出があります.私の車に対する価値観はまず居住性,その次に走行フィーリングでしたので,その時期の狙いどころは6気筒のFF車で室内が広いことというものでした.事実その時点でKA1レジェンド(V6-2000cc)という希少価値のある車に乗っていたこともあり,上記の条件の上にできればV6なんて厳しい条件がついていたりしました.94年あたりはそろそろKA1レジェンドがいたるところ部品交換となりまだユーザー車検するほどバイタリティがなかったこともあってホンダのディーラーで車検をやってもらうたびにかなり高額なお支払いを余儀なくされていたので,車検のたびに次の新しい車ということで触手を伸ばしていたのでした.

そんな中上記の条件に近い車ということになるとなかなか無くって困っていたところに今度のセフィーロは全車V6になってマキシマと一緒になるとの情報が.個人的にはA31セフィーロはFRで車格の割りにキャビンが狭くいまいち.一方のマキシマは対米輸出を狙いコンセプトが確立していたので車格がでかすぎ,エンジンも大きすぎでどうもセンス的に会わなかったのですが,これが一体どのように一緒になるのか非常に興味が高かったのです.そして出来上がったA32セフィーロは2リッターから3リッターまでのVQエンジンを積んだFFセダンとして登場し,その価格設定の効果もあり大ベストセラーとなりました.確かに試乗してみたところVQエンジンは非常にパワフルでキャビンやトランクも広く,高級車に負けないほどの乗り心地を実現していましたしこのセダンが車体価格で200万円の前半というのが信じられないくらいでした.

ところがその時点ですぐに購入しても良かったのですが,実のところ他に大きな買い物をしてしまった後でもありひとまずレジェンドの車検を37万円もの大枚をはたいて済ませてしまったので,購入はひとまずお預けとなってしまいました.そうこうするうちマイナーチェンジとなり,セダンに続いてワゴンも当時の流行に便乗してリリースされたりして一層マルチな使い方ができる車としてセールスを伸ばしていくセフィーロ.ところが私の好みとしてはエレガントさを意識した後期はあんまり好きになれず,購入対象としては前期の中古を狙うようになりました.そろそろレジェンドの車検も近づいて限界...となった頃近くの中古車屋さんでお安く2リッターのエクシモが並んでいました.その車体はディーラーオプションのエアロが付いていたり電動パワーシートがついていたりと当時としてはなかなかゴージャスなもので走行も13000km.ものを見に行って試乗もしてみましたがエンジンの経たりなんかは無く,なかなかな車体だったのです.ただタイヤを見る限りは純正でないタイヤがほぼ坊主だったので13000kmの走行距離というのは巻き戻された後の数字のようでした.まあそんな細かいことをいっても装備や程度からいくと私にとってもろストライク.買わいでか!ということで早速購入となったわけです.

購入時の思い出話についてはこのコーナー最初にあんまりご紹介していませんでしたが,最初はこんなもんだったのです.で,結局12年をともに過ごしたわけですが,走行距離は約11.5万kmといったところでした.写真はちょうど並びのいい数字になったので携帯で写したもんですが,正直ここまで距離を伸ばすことになるとは思っていませんでした.途中何度も車検のたびに買い替えの話が出るのですがどうも買い替える気にならなかったのです.大体例年8000km程度の走行距離だったのですが,最後の半年だけかみさんが頻繁に遠出をすることがあり,こんな語呂の良い数字の写真が取ることができてよかったな〜と思う次第です.(相変わらずタコメーターが振り切れてますけど気にしないでね)

で,もう遅いでしょうけどインプレッションでもして置きましょう.

・エンジンがどこからでも良くまわる.特に高速でのフィーリングが良い.
・まだ電装が複雑ではない頃の設計でいろいろいじれる.
・いかにもセダンって感じのボディ,キャビンも広くて文句なし.
・フロントヘヴィーだけど小回りが利くハンドリング.
・燃費は高速で11km/liter,一般道(千葉の適当に信号ありの道)8.5km/literってところ.
・後期型のに代えてもライトハウジングがすぐ黄ばんできた.
・サスをNewSRにしてから高速での車勢が格段に安定した.

私のセフィーロということだと,こんなところでしょうか?そうそう最終形はどんな形だったか写真が無かったので,載せておきます.また携帯の写真ですので画質が荒いですが...最終はグリルがA32後期のワゴンのものになっていてちょっと厳つい印象ですね.といいながらも後期のホイールキャップつきタイヤを入れていたので,なんかアンバランスな感じもします.まあ色が紺だったので少しでもオリジナリティを発揮したい一心でこんなことやっていたんですね.プリウスも売れ線の色にしてまた最低グレード.車種,時代が変わっても全く同じことを繰り返している自分がちょっと情けない感じもします.でも,最後には25万円分の価値を私にプレゼントしてこの世からいなくなってしまいました.ちょっとさびしいですが,最後のはなむけページで送ってやろうと思います.12年間ありがとう〜!

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