FZR250は結構爆発的に売れた割に残存している車体が少ないようで,アンダーカウルやコケると壊れやすいパーツと,書なし車体をなんとかしたいという方が多いのか,書ありフレームが結構高額であったりします.ですので種車入手前後からヤフオクで書付きフレームをウォッチしてきたのですが,どうも高額なうえに出品地が九州だったりと,なかなか課題が多いわけです.あんまりパーツ入手にお金を掛けたくはないので,フレームはできるだけ安価に入手したいところ.
で,そのような考えのもとウォッチすること約3か月.千葉のいつものパーツ屋さんで書付きフレームとともにFZR250のパーツが一通り出品されました.実際この時点で足りないとわかっているパーツは,
で,フレーム他大型部品を引き取りに行った次の週末に早速フレームの交換作業を行うことにします. まずはシートなどを外してテールの中身を見てみましょう.なんとこの車体,車載工具がついています.ヤマハ車ではかなり希少ではないでしょうか?メインシートのロック機構も独特ですが,よくぞ重量を気にしなければいけないクウォーターマルチのフルカウルモデルでここまでの気遣いをしたものだと感心します.まあ,関心ばっかりしていないで今回は分解していかなければいけませんね.
エンジン周りもサクサク分解していきます.一番固着を恐れていたスプロケットカバーは意外にもサクッと外れました.エンジン脇のチョークレバーの機構もすごくオシャレ.別メーカーながらカタナに通じるものがありますね.ここらへんはヤマハがこの前のモデルのFZ250フェザーを女性ライダー向けととらえて開発してきた流れが表れているような気がします.さて,まだばらさないと.
ということでタンクを外したいのですが,問題発生.まあ予測はしていましたが,タンクカバーがあるとその下のタンクが外せないような感じです.というのもタンクが下の方でフレームにねじ止めされており,それがタンクカバーがある状態では極めて回しづらい感じなのです.しかもタンクカバーをフレームに固定しているブラケットのねじがバカになってしまって,タンクの取り外しに悪戦苦闘しました.結局タンクカバーのねじを片っ端から外し,少し浮かせてその隙間からタンクを固定しているねじを回してなんとか取り外しに成功.
で,取り外したタンクですが,中に腐ったガソリンが残っている上に,なんだかキャップでもコックでもないところからガソリンがにじんでいて強烈なにおいを発しています.実はこの匂いには元々気づいていて,タンクもおそらく使えないだろうと思ったので,フレームと一緒に出品されているタンクを同時購入しておいたのです.まあ錆なしとまではいきませんが,穴は開いていないタンクですので,自分の予見が当たって,ちょっと嬉しい感じ.ということでタンクキャップが明かない件についてはタンクを壊してでもなんとかするっていう方向にできますね.少し気分が軽くなりました.
ということでタンクを外したところまでですがすでに長くなってしまったので,続きは次回となります.