タンクについてはタンクカバーについては塗装までできているものの,タンクそのものはほぼ手付かずでした.というのも以前ご紹介した車体についていたタンクからタンクキャップを無理やり引っぺがして,付属品をとにかく摘出するのに疲れてしまって,しばらくやる気が起きなかったというのもあります.でも,そろそろ火入れに向けて準備したいということでとにかく燃料系を仕上げていく必要がありますので,ここで重い腰を上げることにしたわけです.
といっても,タンク本体は中に少し錆がありますがさらさら言っていたのは一度洗浄したら消えましたので,今回やるべきは車体についていたタンクから摘出したガソリンコックのレストアということになります.
まずはタールがいっぱいついていて異臭が甚だしい状況から簡易的な清掃をしながら分解していきます.見た目はあんまりですが,実際のところ今まで見てきた中でそんなにひどくないレベルといえます.特にバルブの中子の白いプラスチックパーツはひび割れや痩せ,傷などほとんどなく,ほとんど今まで回転させられたことがないのでは?と想像してしまうほど.こりゃOリングなどを交換すれば比較的容易に使えるレベルにできそうです.
で,購入したのはヤマハの純正ではなく,カワサキの純正.というのもこのタンクに当たる部分は34mmピッチのタイプのほぼ標準形状であり,この目の字型のパッキンは流用が利くため,比較的購入しやすいカワサキのものを流用することにしたわけです.確か値段も安かったはずです.
で,元の車体についていた燃料ポンプですが,12Vを入れて確認したところ,なんか怪しい白煙をちょっとだけ出してお亡くなりになってしまいました.まあ元々お亡くなりになっていたところに無理やり電源を供給したので白煙を履いたってのも考えられますが,とにかく,これを何とかしなければいけません.アマゾンで売っている中国製のものも考えたのですが,購入してもしダメだったらいやなので,ここは純正中古にかけてみることにしました.これが写真のようなタンク下パーツ一式でして,別にタンクコックもくっついてくるというゴージャス仕様.もちろん中国製の新品と比べ,送料を合わせると足が出てしまったものの,もし燃料コックがダメだった場合の部品取りにもなるので,そこらへんは保険だと思って投資したのであります.
で,その燃料ポンプは単体でちゃんと動作することが確認できましたので,このポンプ入れ替えて,実際ガソリンを通して実験です.出口側を特に養生せずに実験してしまった上に,このポンプが想像以上に元気でしたので,ガソリンが多量にこぼれてしまいました.慌ててジャンプスターター側のコネクタを抜いて停止.もし端子側で外したら火花が散って私が火だるまになるところでしたが,間一髪セーフ.みなさんはくれぐれもマネしないようにしてくださいね〜.