フレーム入手

車体を入手して以来随分経って,その3か月ぐらいの間一切GPz400はおろかGPz400Fさえも一切書付フレームというのが新たに出品されず,全く行く末の目途が立たない状態が続いていました.実際私があの車体を落札する直前の1カ月では,Fも含めて4件もの出品があったのですが,それ以降は68000円が開始価格でカウルステーがないとか,いろいろ欠損のあるものが1点,終了しては再出品されを繰り返しているだけ.価格も高すぎますし,ひと手間もふた手間もかけないといけないのを考えると,いくら無鉄砲な私でもこれには手を出せない.書無しといいつつ,250cc登録の怪しいフレームは常に出品されているのですが,これも高めの最低落札価格が決められており,そんな大枚をはたいて法律違反をしてまで強行すべきとは思えず,それもひたすら無視.

で,ようやっと出ました.いつもの部品一括購入できる近くのパーツやさん.モノは白い塗装が部分的に乗っていて,一体何があったのか非常に気になるところですがフレームに曲がりはないようです.近いということで狙いを定めてはいたのですが,流石に前回の書付フレームの出品から長らく経ってしまっているという事情も相まって,終了間際に競ってしまい思わず高額落札になってしまいました.まあそれでも68000円よりは安いので,なんとか想定範囲かな?

大物であるということで,早速次の週末朝から直接引き取りに行きます.往復2時間で帰宅してすぐにフレーム全体を清掃,脱脂します.乾いたら白い塗料が載っているところにサフして艶消し黒塗装してひとまず色を復旧させます.まあやっつけ塗装ですが剥げたら剥げたで部分塗装するといういつもの方針です.それにしても汚い庭ですね.雑草がボウボウですし,いろんな廃棄物がそのまんま置かれていて,尋常な家庭の庭ではなく,廃墟のそれに近い.こんなにしたのは誰?ということで張本人は間違いなく私なんですが.

とまあ書付フレームが入手出来たらがぜんやる気が起きてきました.車体周りに少し気を配ってフレーム入替えに向けて何かやることはないか?と見ていたらプラグホールの周りがかなり錆色になっているのが目立ちます.プラグはもうだめでしょうから交換するとしてその除去でプラグホールにダメージが残ると,ヘッドASSYで交換なんてことになりかねません.フレームを入れ替えてからそんなことをやるのは手間ですから,まずダメージを残さずプラグが抜けるかどうか確認することにしました.一応CRCを吹いたり事前の養生はしたものの,あまり苦労せず4本とも抜くことができ一安心.新しくプラグをひとまず手持ちのDR9ESを入れておきました.純正はDPR9EA-9だったと思うので,ここらへんの違いが問題になったら後で交換しましょう.なんせ外したプラグは錆がひどすぎて再度つけるには相当勇気がいるような状態でしたから.

で,車体周りを気にして車体を引き出してきたときに一つ悲劇が発生しました.なんと,メインスタンドを掛けようとしたところ,ぽっきりとテコ棒の部分が折れてしまいました.メインスタンドについては車体の状態確認のところで紹介したようにこのテコ棒の溶接個所が未曽有の錆の巣窟状態になっていました.要はこの錆の巣窟が本当に錆だけで鉄としての機能を果たさなくなっていたようです.

まあ自前溶接でこの部分を補修しようかと思っていましたが,そんな程度で使用に耐える強度が確保できるかどうか不安を感じてはいたので,これで吹っ切れました.ちゃんとメインスタンドは交換することにしました.といってももうそろそろフレームの入替えをやるので,少し高くっても出品されているもののうちもっともう安い使えそうなのをチョイスして落札しておきました.それにしてもメインスタンドを掛けようとして壊れた経験なんてないのでちょっとびっくりしました.あ〜つくづく楽しませてくれる車体だな〜と感慨深げな私なのでした.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT