重い腰を上げて腰下割り(その3)

さて気を持たせて終わるのがある意味習性みたいになってきていますが,まあそんなこんなで結構大変な作業であったということを強調してみたいだけなのかもしれません.でも一応この時点で出力軸が手ですんなり回るようになったことを確認しており,今回の作業の効果は確認済.じゃあ,あとはすぐに火入れねとなるはずなんでしょうけど,そううまくいかないのが私の性格のなせる業なのか,他の要因なのか...

今回のつなぎは周りを見回した私が見てしまったものが問題なのですが,それが写真のパーツ.オイルパンの中のオイルライン(3番シリンダのクランク潤滑用のもの)をオイルパンとの間に挟まって下に落っこちてこないようにする小さなパーツなのですが,オイルパンを組むときにスクレーパー作業に熱中するあまりこれを仕込むのを忘れてしまったのです.一時はこれがなくってもいいかな?なんていい加減なことも考えましたが,これがないせいでエンジンが焼きついたりしてしまったら,しこたま後悔することでしょう.ということでせっかくつけたオイルパンを外しこのパーツを取り付けることにしました.しかし時間はこの時点で既に5時.節分の季節,日没時間はすでに過ぎ薄明かりの中の作業です.

とりあえずオイルラインまでつけてまだクラッチカバーなどが付いていない状況ではありますが今日の作業はここまでにすることにしました.といってもこの日は日曜日.部品が散乱した状況で1週間も放置するのは愚の骨頂であります.それなりに部品を寄せ集め,車体を定位置に置き,エンジンをその下に安置.クラッチカバーなどにはこんなんでいいんかいなと思いながらサランラップをかぶせておきました.だって新鮮さが逃げるんだもん(←あほか).その日はもうぼろ布のように疲れ果て,ぐっすりと眠れましたとさ.


さて,一応エンジンをそのまま1週間放置するのは気が引けるので,ウィークデーの間に早起きをして出社前にこつこつとカバーをつけたり,下に算木を敷いたりして対策して次の週末,エンジンを再び車体に載せます.またジャッキを3本持ってきて,1つずつジャッキをエンジン下に入れます.車体を広く開けたスペースに持ってきたら,そこに3つのジャッキが外れないようにソロリソロリと移動させ,場所が合ったら徐々にジャッキアップしていきます.フレームのマウントとエンジンがなかなか合わず何度か揚げ下げをやり直しましたが,なんとかエンジンがフレームに納まり,固定.あとはスプロケット,チェーン,ステッププレート,マフラー,ラジエター,エアクリボックス,キャブの順にくっつけていきます.簡単に書いていますが,くっつけるときは一旦外した部品が室内外に散乱しているような状態でしたので,それを探してくるのに手間取ったりしているうちエンジンが載ってから約1.5時間が経過してしまいました.本当は1日で終わらせるつもりが2日になったためこんなに手間が掛かるわけで,前の週にもっと朝早くからやればよかったとか土曜日にめんどくさがらずにはじめておけばよかったとか様々な後悔が頭の中を駆け巡ります.

で,パーツが全部付いたらオイルとクーラントを入れてこの時点ですでにお昼.一応リアホイールの回転がスムーズなのを確認しつつ自己満足に浸ります.あとは久々の家族サービスの時間です.といっても近所に買い物に行くだけですが...ということで火入れは次回以降なのでございます.またまた気を持たせる〜!

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT