私の今までというと,小型車以外は4気筒ばっかりやっている印象ですが,これは意図してのことではなくただ単にシングル,ツインに関しては若いころ乗りたいと思うような車体が少なかったからに他ありません.まあ私の若いころはどうしてもスピードにこだわりを持っていたり,大型車へのあこがれもあって,あんまり軽いバイクというのは 自分で乗りたいと思ったことがないのが当然といえば当然なのかも知れません.そんな中,中型車でありながら1車種だけ乗ってみたいなと思っていた車体があったのです.もうすでにSRX250Fを手掛けたことからも容易に想像ができるかも知れませんが,それがSRX-4です.
4気筒の車体がパワーを楽しむ車体なのだとすれば,一方でトルクを楽しむバイクというとビッグシングルというカテゴリが存在します.そのビッグシングルのシンボル的なものが私にとってSRX-4あるは6なのです.というのも当時それまでSR400がビッグシングルの代表格として長く販売されてきましたが,それはある意味ファッションとしてバイクに乗るような人がチョイスすべきものと考えていたので,ファッションと縁遠い私は一切乗りたいと思っていなかったわけです.しかしSRX-4が出てスポーツ色を前面に押し出したビッグシングルという新しい趣向が開拓されたのです.そのコンセプトの前身でもあるSRX250Fはある意味軽量スポーツの際たるものであり,トルクを楽しむ車体ではありませんでした.そこへきてSRX-4は最大馬力をSRX250Fの32psに対し1psだけ上乗せした33psに抑え,その代わりに3.4kというトルクをそこそこ使える回転数で発生するという味付けになっえおり,そのトルク感には若干の魅力を感じていたのです.
実は私がトルクに関して理解したのはバイクに乗り始めて数年がたち,限定解除にチャレンジするようになってからです.というのも当時の限定解除の京都府の試験では八の字の入り口の短い直線で40km/hに到達するという暗黙のルールというのがあって,それをできるのが検定車の中でもヤマハのFZX750だけだったからなのです.他はCB750だったり,GSX750E4だったりなんですが,FZX750の時だけ安心してその直線で40km/hに到達させることが出来たのです.よく調べてみると,最大トルクがFZX750だけ突出していることがわかりました.7.1kgf-mという驚異的なトルクを6000回転で発生させていたのです.ちなみにGSX750E4だと最大トルクは6.3kgf-mとなっていて発生する回転数は7500回転と格段の差があったわけです.この経験からトルクが太いというメリットを感じて結果として限定解除を果たすことができたわけで,ある意味太いトルクの恩恵というのを感じてみたいという思いからSRXへの憧憬が深まっていったような気がするのです.
このような経緯からいくと本当はSRX-6をやりたいところなのですが,SRX-6はフレームもエンジンも結構希少でして,高額なのでとても手が届きません.ということでSRX-4でいいからとにかく一度ビッグシングルというものに乗ってみたいと思い,種車の物色を始めたのがなれそめになります.そんな意識で捜索を始めてはみましたが,そんなに高いモチベーションではなく,お買い得な種車が有ったらやろうかなというレベルなので,すぐには種車は見つかりません.大体そんなこんなで探し始めて半年以上経過したところで,ようやくその候補が見つかりました.走行距離が浅く,比較的安価な書無し種車です.しかも引き取りに行ける程度の距離からの出品です.
で,その種車が何度か値下げを繰り返しつつ再出品されていくもんですから,よっぽどSRX-4って人気がないんでしょうね,3順ぐらいしたところでもう私だけではなく誰かが入札してしまいそうだったので,落札してしまいました.こんな感じでなんとかSRX-4の企画が開始しました.ちょっと調べたところではフリーク的な方も多いようで,すでに部分的には高額な部品もあるようです.さて,どうなりますことやら.