フロントフェンダーの補修

季節も冬ということで,ここは外装を何とか作業しようかな?なんて思う今日この頃.で,目に付いたのはフロントフェンダーです.フロントフェンダーは引き取りのときに見た状況では,

・2箇所に割れ
・青いビニールテープで補修してある

状態でした.まあこれはそのお値段からは仕方ないかな?と思っていたわけで,補修を行うことは当然という考えの元作業です.

さて,まず割れを何とかしないといけません.ここは本当はグラスファイバーで補強したほうがいいんでしょうけど,剥がれてタイヤとの間ですれるといやなので,接着剤のみで行きます.ひとまず割れた面の内側に約0.5mm程度の面取りを入れます.また,接合面に出ているバリのようなものを取り除き,ちゃんと割れが密着する形に仕上げます.次に接着面の周辺をアルコールで脱脂し,綺麗に密着させた状態でテープを張り4点ほどアロンアルファで仮付けします.あとはそのまま2液のエポキシ接着剤を付け込み接着.このまままた一日硬化させます.

今度は表側の作業です.表側は今回割れが前半分のみだったので,前半分のみをリペイントすることにします.ひとまずわれおよびその周辺のパテ埋めです.表面側の割れの接合面は面取りしていませんが,ちゃんと接着剤が入り込んではいます.しかし,そのまま接着剤が塗装の下地になってしまうと,塗装の密着に問題が出る可能性が高いので,パテ埋め前に接着剤の部分や割れの出っ張った部分をひたすらペーパー掛けして落としていきます.なだらかになったら薄付けパテを乗せ,1昼夜養生です.

最近の私の場合,左官屋さんのような美しいパテ乗せが出来ないので,薄付けパテは絶対1回ではすみません.2回乗せることになるわけですが,これが一応乾いたからといってすぐに磨きに入るとなぜか2回目との境目が目立つようになってしまいます.これがおきないように1回1回のパテ埋めに時間をかけるようにしました.このように悠長に作業を進めることで,焦りからくる失敗も取り除けているような気もします.

で,2回のパテ埋めを行い,磨きで表面が出たらまた乾燥です.乾燥も完全に1昼夜かけることにしています.最近はほんとうに短期決戦が減ってきて,これではあんまり緊張感のない作業に見えちゃいますね.本当は結構慎重に緊張しながらやっているんですが...(それでも失敗はあります)

さて,前半分のみ露出するようにマスキングをしたらサフェイサーです.マスキング際にはサフェイサーが回り込まないようにマスキングをアンダーカット部分に回して工夫してありますが,一応マスキング際にはあまり吹かないように心がけながらの作業です.

乾いたらサフェイサーのあとの磨きもここでは申し訳程度にして,ペイントに移ります.ペイントは今回ルミナスポラリスブルーのはずなんですが,忍者とは異なる少し淡いブルーメタリックにしました.従って今回のセレクトはソフト99のマツダ用20Pでございます.

色がついたらクリアとの重ね塗り,最後に集めにクリアを吹いて,完全に乾く前にぼかし剤をしゅっとやっておしまい.

さて出来上がりですが,後ろ半分と前半分でやはり微妙な光沢の違いが出ました.ベース色はほとんど同じですが,メタリック具合の違いからか若干の色調の違いとなって現れています.しかし,これを車体につけた状態ではその間に微妙にフロントフォークが覗く上,奥まった後ろ半分の色調はもともと暗めに映るので気づく人もあんまりいないと思われます.まあ,全部を塗ってしまえばこんなことも考えなくて済むんでしょうけど今回もまた例の物好き根性ということでお許しを.

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