プラグ交換

車検の行き来でおとなしく低速車の後ろをついていき,カブリ気味になってしまうという不調が未だ健在であることがわかった1000RX.実際燃料系,キャブはほとんど手を入れたので,今度は点火系であろうということで対策することにしました.今まで点火系についてはプラグコード,コイルのアーシングや動通確認などの確認はやってきたのですが,唯一当然やっているはずのことをやっていませんでした.それはプラグ交換.

今までの現象から行くと結構プラグそのものに目を付けるべきところは一杯あったはずなんですが,プラグそのものは結構綺麗だったのと,1000RXの中速のトルクの谷は持病であるかのようなことがまことしやかに言われていたために,なかなかプラグの購入に乗り出せずにいたのです.

ちなみにプラグの状況は4本とも写真のような状態で,セラミックはキツネ色に近いのですが,あまり距離を乗らない冬場になると電極周辺がすすけている感じで明らかに点火が弱い感じなのです.気持ちの持ちようによってはどっちにも感じられる状況なのですが,贔屓目に見なければこれは交換したほうが良いと言い切れる状況なのでは?と自分の考え方を捻じ曲げて交換する方針を徐々に固めて行ったのでした.この期間に約4ヶ月を要している点,私がいかにプラグ交換しないことにこだわっていたことがわかりますね.しかし1000RXの場合ノーマルプラグがD9EAなので,そんなに高い買い物にはならなくて4本購入しても1200円弱.問題はそれが比較的値段の安いホームセンターに在庫されているかどうかが重要なのです.

大体のお店には車用が多く用意されており,本当にバイク用となると数えるほどしかラインナップしていません.大概D*EAの場合はニンジャやゼファーの標準のD8EAはあるのですが,D9EAとなるとほとんど置いていないのです.まあオーダーを入れておけばいいのでしょうけど,そんな面倒なことはしたくないのでいざ購入するとなるといろいろなホームセンターに行っては在庫を確認してを繰り替えす週末を何度か過ごしました.で,D9EAを在庫している店は発見したのですが,本数があいにく3本しかなくそのときは断念.

その後他のホームセンターも見て廻ったのですがD9EAを置いているのはこのホームセンターだけだったみたいで,同じ系列店に行っても見つからないことが続いておりました.しかし約1ヵ月後に再びその店に行ったときにようやっと4本そろって入手することが出来ました.で,作業そのものはタンクを少しずらすだけでやろうとしたので結構作業しにくかったこともあったのですが,10分程度で作業終了.なんともプラグ交換を思いついて約6ヶ月でようやっと交換となったわけで,季節はすでに夏をも過ぎ秋の半ばになってしまっておりました.


さて,試運転です.気温は約10度といった朝にエンジン始動.前回乗ってからかなり時間が経っていたにも拘わらず,3回転程度でエンジンに火が入りました.チョークを引いているときの回転も少し上がり,チョークを戻してからの回転もかなり安定しています.走り出してみると,中速をかなり高めのギアで繋ぐいやらしい加速をしても谷を感じることはありません.今まで何度も対策してマシになったマシになったと言ってきましたが,今回はそれらとは別物の改善具合です.

わざと遅い車の後ろをちんたら走ってみたり,上り坂を低いギアのままあがろうとしてみても今までとはまったく違う挙動で,こりゃ本当にバイクやさんが当然のごとく旧車をいじるときにいきなりプラグを交換するのを初めて正常な対応と認識した瞬間でした.ということでかなり気持ちよく走れるようになり,この日一日でかなり距離も伸びてしまいました.速度も知らず知らずに今までより出してしまう感じで,あまりの変貌振りにこれまでプラグを交換せずに来たことを非常に深く後悔したのでありました.

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