車体決定,引き取り

前回,思わせぶりな終札寸前の状況で終わってしまいましたが,まずそこからです.結局入札したものの他にも入札者がいて,結構思っていたよりも高値になってしまったところでもう一度これを落札するかどうかを再考.ところが,この再考.全く役に立ちませんでした.所詮GPZ900R改やGPZ750R改を作ってもGPZ1000RXのエンジンは鋭いピックアップを見せるニンジャのエンジンに対し,ゆったりとまわるタイプなのでニンジャのテイストが崩れてしまうといわれています.それを作るのも給排気をあわせると結構苦労したりすうことが想像できます.そんなんならどうせエンジンをうっぱらうことも出来ないわけで1000RXをもう一度組むのも酔狂な感じがしていいじゃない?なんて考えてしまったのです.

それにしても酔狂ってなによ酔狂って.そんなことを思いつつより高額入札をしてしまう私.そうなのです.水は高いところから低いところへと流れるわけで,私の意志も高いところから低いところへ流れていったわけなのでした.そんなあほな駆け引きを心の中と他の入札者と繰り返すことしばし,ようやっと他の入札がなくなりなんとか落札.予定価格を大幅にオーバーしてしまいましたが,こうせずには居れなかったのよ...と自分を言い聞かせる私.意志弱〜.


さて,出品者は埼玉のバイク屋さんだったらしく,それからすぐにお正月休みに突入.連絡も取れない状況が続きお正月休みの最終日ピンポイントを狙って引き取りと相成りました.曜日としては日曜日だったんですが,朝早くであったので,時間的には2時間掛かると考えていたところが1時間半で到着.今回は高速も使わずでしたので,近くの道の駅でトイレに行って時間をつぶしてほぼ時間ぴったりにそのバイク屋さんに到着.休みとはいえ,朝から他のお客もいないみたいで,店番も退屈そうなんですが一応事前に敷地内でバラシをさせて欲しいといっていたので,お言葉に甘えて敷地に車を置いて,その後ろで工具を店開きしてバラシを敢行です.

もののほうは,写真に出ていた通りフレームと足回り.タンクなど一部外装もありという状態です.デッドストックのタンクの取り付けブラケットとゴム部品が付いていると思っていたのですが,それが付いていなかったのでは非常に残念ですが,それ以外はまあまあの代物です.強いて言えばフレームなどの錆は少し多目かな?という感じです.

さて,勝手知ったる感じでテキパキと作業です.まず外装部品.タンク,テールカウル,サイドカバーなどは先に外して社内に放り込みます.これは傷をつけるのを嫌ってのことです.お次はハーネス.これも破損を嫌ってのこと.テキパキとテール周りに移り,フェンダーなど付いたままシートレールを外します.ここまではほぼ順調.次はリアの足回りですが,メインスタンドがついている状態だったのが幸いして,ここも楽勝.ピボットを止めているネジを緩めるのに多少レンチの先を踏んだりして緩めたのもあって真冬であるにも拘らず少々汗ばんで来ました.結局チェーンも付いているので多少時間は掛かりましたが,リアの足回りは終了.

フロント周りはパイプハンドルが付いていますが,ハンドルクランプは外されていて,単にホース,ケーブル類が付いているため宙ぶらりんにぶら下がっているだけです.ハンドルスイッチ,ブレーキ,クラッチマスタを外し,ホース類がフリーになったらハンドルが外れます.このハンドル,ハンドルクランプがあったらそのままアップハン仕様で組むんですが,ここは悩みどころですね.

さて,フレームのアンダー側も外したら,トップブリッジを外して,ステムを緩めたらフロントASSYを抜いていきます.片手でフレームを支えながらフロント周りをホイールが付いたまま外していくので,これも結構大変です.でも今回はRXだし,傾斜地でもないので落ち着いて作業することが出来たのもあって,難なくクリア.今回はホイールはフォークやスイングアームに付けたまんま社内に放りこむので,分解作業はここまで.あとは社内に入れるだけ,例のごとく社内にはエアキャップを敷いておき,適当にリアシートと助手席を含めて満載状態にします.結構ここにどのように詰め込むか試行錯誤したりして多少時間をロス.

しかし工具の撤収を含めて作業は11時半には終わり,あとはまた一般道をとことこと戻るだけ.

帰宅は約1時.かみさんはまた嫌な顔をしていますが,見ない振りをして外装以外は庭と玄関に積んでいきます.庭のほうはニンジャのエンジンの上や横にひたすらウェイトバランスを考えながら積んでいった結果,写真のような状態になりました.頂上のニンジャタンクは完全ジャンクの穴あきなんですが,これがシートを被せると意外にも雨よけの効果を発揮するらしく,下の部品が濡れにくくなるので頂上に鎮座しているのですが,ここまで積みあがった上に鎮座している姿はある意味神々しくもあります.

一方の玄関ですが,リア周りをどう置くかによって玄関ドアの開き角が変わり,ドアマンが開放側で止まらない状態になると家族の異議が高く叫ばれるようになるので何度も位置や置く順番を入れ替えて,なおかつ倒れてこないようにバランスも考えつつ配置しました.フロントは雨に濡れないようにエアキャップをしっかりと掛け養生.

なんとか全ての部品がうちの中と外に収まりました.でもかみさんの顔は今日だけでとっても恐ろしいものに変わってしまったのでした...

ということでこの先どうなることやら!

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT