さよならZX-9R2号機

車検を合格して,そのあと車体周りで特になんのやることもなく,優等生な9R2号機.流石に低走行のE型エンジンであり,アイドリングはコロコロと静かなものでしたし,パワーもそれなりにありました.結局怖くてワイドオープンなんてことは2回ぐらいしかありませんでしたが,それも恐ろしいばかりの加速を見せてくれたりしました.足周りにC型を入れてあるのも特に問題はなく,やったことといえばオイル交換とチェーン調整ぐらい.他は何にもなく日々が過ぎていきました.そしてほぼ2年が経とうとしていたところで,保管場所の都合で手放さなければいけない状況になりました.ちなみに1号機は手放した理由がイグニッションのPとのころにしたまんま放置してバッテリが2回お釈迦になっっていやになってしまったということだったのですが,さすがにこの車体では乗っている期間一度もそんなことは起こしませんでしたので,手放す理由がなかったというものあります.

ただ,出品前に一つだけやっておきたいことがあったので,それだけやっておくことにしました.というのはカウルステーの曲がりです.この車体,カウルステーが微妙に曲がっており,ハンドルをフルに切った時にブレーキレバーの根元やクラッチレバーホルダがメーターに干渉してしまうのです.そのためレバーが気持ち下目になるようにしかブレーキマスターやクラッチレバーホルダを取り付けることしかできず,どうも私の理想のポジションが取れなかったのです.ちなみに私のポジション自体はそんなに特殊でもなく,レバーの角度はほぼメーカー純正なので,この違和感はもしかしたら新しいオーナーも感じるに違いなく,いざレバーのポジションを変えてメーターと干渉するとなったらたとえ事前に情報を入れていたとしてもクレームになるのではないかと思ったのです.

といいつつも,このカウルステーを新たに調達するわけではなく,なぜか在庫に曲がり無しのものがあったりします.実はこのカウルステーは1号機の時に調達したもので,思いかえせばかなりな勢いで購入を進めたため,曲がったもの1つと曲がっていないもの2つを調達してしまっていたのです.それを1号機を手放したあとでも捨てられずにいたのですが期せずして2号機をやることになり,曲がり無しのものを2号機に取り付けたと思っていたら実は曲がりありだったという落ちなのです.そして曲がり無しのカウルステーはその時点では行方不明になっており,後になって発掘されたので,いつかは交換しようと思い続けていながらも今の今までそのまんまであったという顛末なのです.

ということで,交換しました.ブレーキー,クラッチレバーともに最適なポジションとなり,かなり快適に乗り回せます.以前は手の甲がいつも張っているいるような感じでアクセルワークやブレーキ,クラッチワークにも少し違和感があったのですが,それが解消され,前傾姿勢も多少軽くなりました.こんなだったらもっと前からやっておけばよかったと反省しきりです.

さて,車検直前ということと足周りがC型というのが悪さをしてか,なかなかオークションで買い手がつかず,3順目まで来たので一旦出品をやめて仕切り直しをしようかと思っていたのですが,終了日の次の日見てみたら落札されていました.落札者の方はわざわざ引取にきてもらえ,自走でお帰りになるとのことでしたので,夜に待ち合わせをして車体を見ていただき9R2号機は私の下を離れていきました.正直保管場所さえなんとかなれば次の車検も通して行きたかったんですが,そうも問屋が卸さないほど部品を買い込んでしまっている私が憎い.

まああれほどの高性能なバイクであってもすでに17年選手ということになっています.最近のバイクなんてとてもじゃないけどいじれませんので,部品の入手も含めどんどんやりづらくなってきているのを実感しつつ,それでもまた9Rや10Rあたりでよさそうな出物があったら考えてしまうんでしょうかね.

恒例のZX-9R(E型)2号機の思い出写真はこちら

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