なぜ再びZX-9Rなのか?

今となってはそれがいつごろなのかも思い起こせないほど昔.ヤフオクをほぼ無意識に徘徊していて,ZX-9Rのエンジンが出品されているのを見つけました.ものはE型で,走行距離は5000km.へえぇ〜こりゃ上物だわと開始価格を見るとかなりお安めからの価格設定となっています.ということで一応ウォッチ.で,その終了時間がやってきたのに,だれも入札しません.あれ?おかしいなと思いつつ,このままではやばい!私が入札してしまうではないですか!

という経緯から当然お分かりのとおり自然と指が動いてしまい,果てには落札してしまったのです.送料は6000円ぐらいしてしまいましたが,お値段にしてニンジャのエンジンと同額か少し高いぐらいなので,お買い得といったらそうなんですが.でも,当時一番困ったのがその置き場所.なんせ9Rは当時全くエンジンには問題がなく,元気そのもの.”一体何に使うねん”と,自らを責めるも時すでに遅し.しょうがなく玄関先に梱包されたまま木箱の状態で保管されることになったのでした.

そんなことがあって,まるで長年そこに居座っているので,玄関先の主の様になってしまった9Rのエンジンですが,初めは郵便受けの荷物がとりにくいだの,玄関をフルオープンしないと外に出れないだの文句を言っていた家族もなりをひそめ,ほぼ私の記憶からも忘れ去られようとしていました.そうこうしているうちに9Rを手放すことになり,このままスーパースポーツに乗ることもないのかな?と家の中のバイクパーツを眺めていたんです.すると下記のような事実を発見することができました.

・外装はE型のものがほぼ一揃いある.
・足回りはC型の前後ホイールが室内保管で結構良い程度のままある.
・マフラーがなぜかきれいなものがエキパイを除き存在する.
・リアサスが純正と社外と合わせて2本ある.

といった感じで,外装やマフラーなど場所を取る部品が結構あって,実際かなりなスペースを室内で占有しています.エンジンを合わせるとかなりな割合でパーツを保有している感じで,既にもう一歩踏み出してしまうと1台組めてしまうかも?という状況であることに気付いたわけです.

そこへ来て,悪いことにE型のフレームがまたおいしいお値段で出品されていて,これを落札してしまったもんだから大変です.ひとまず庭に保管することにしたのですが,実はここからが随分と険しい道のりであることがわかってきました.というのも,E型というのがもう10数年経って,弾数が少なくなっている上にある程度走った車体は東南アジアに輸出されるという状況が依然続いており,国内でばらして売られるケースがきわめて少ないようなのです.こうなると2004年から2005年にかけ,前回の部品収集の時よりも事情は厳しくなってきているということになり,辛抱強くフレームを入手してからまた1年以上,企画を続行すべきか撤退すべきか悩ましい時期が続いたのでした.

さて,どうなりますことやら.

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