テール周り(その1)

ハーネスが車体に通せたら次からはできるだけ大物を車体に取り付けたくなります.したがってまずテール周りから.実はテールカウルはできるだけ雨をしのぐという目的のため,早いうちからシートレールに乗っかってはいたのですが,その下のフェンダーなどはハーネスを通すまでは邪魔になるということで,あくまでも乗っけるだけだったのです.で,フェンダーなどを含めて車体に乗っけるというのはある意味待望の作業になるわけなのです.

ちなみにテールカウルは前の9Rのときにどさくさで入手したE型の青.永らく家の中で,節目節目でスペースを確保するのが大変な一物であったものです.傷はヘルメットホルダまわりにヘルメットの突起物で出来たであろうものが数本.これは部分補修でなんとかしてしまうということで,これで満を持して車体に乗ることになります.

ただ,すんなり載せることができるかというとそうでもなくて,まず1点目の問題が,フェンダーの荷物スペースの左側壁がシートレールへの取り付け穴部分の周辺を含んで割れているというのと,2点目がグラブバーが左右とも削れていて汚いというのがあり,これらを解決してからでないとテールカウルをかぶせるわけにはいきません.それではまずフェンダーのほうからやっていきましょう.

そのリアフェンダーの状況ですが,左側のシートレールへの取り付け部分の穴を中心に割れが走っていて,その行きつく先の荷室スペースの壁の上側が欠損しています.シートを外さない限り見える部分ではないので,ここに他の樹脂プレートをつぎはぎして対応することにしました.まずは樹脂プレートの切出しですが,ここは何度か登場しているZXR750のバッテリケースを使います.割れの形状から切り出すべきプレートの形状をマジックでかたどって,ジグソーでワイルドに切出して,3つのプレートが出来上がりました.出来はというと,ワイルドさがそのまま出てしまい,端面はジグソーで出来たざらざら面のまんまです.あとは割れた部分にあてがって,ニッパで余分な部分をちぎったら重ねて固定し,ドリルで穴をあけていきます.

穴をあけて何をするかというと,今回はリベット止めです.以前も書きましたが,どうもリベッターでバチンとやる瞬間の快感が忘れられないのと,ねじとナットよりは厚みを必要としないので,このような場合はやっぱりリベッターでしょ!ということでの登場となります.手持ちのリベットは4.8mmとかなので,穴は5.0mmで開けます.出来るだけ隙間が空かないように割れた部分同士をしっかり突き当てて穴をあけたので,バチンバチンとリベットを打ってかなり精度よく固定することができました.おかげで強度の方も十分そうで,車体にフィッティングしてみてもシートレールへ取り付けるときの穴位置のずれもほとんどありません.

どうせ見えるところでないからということで適当にプレートとの位置がずれているところなんかはニッパで食いちぎって大体の形を合わせたらリベット部分を艶消し塗装して目立たなくします.あとは車体に取り付けますが,穴位置のずれもなかったので,フェンダーの先が左右に振れたりということもなく,かなり満足できる出来.実際この後ほとんどのリベットはフレームの陰に隠れてしまいますので,ここにテールカウルをかぶせると荷物スペースの内側に少しリベットのお尻が出っ張っている以外はほとんどわからなくなります.

ただ,写真でもお分かりのとおり,まだうす汚いグラブバーがあります.こっちに取り掛かる前にここで小休止.次回へつづきます.

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