今度こそ火入れ!

元はちゃんと火花が飛んでいて火入れが達成できたたはずなのに,結局エンストの末,火花が飛んでいない事がわかったところで失意の元作業を中断せざるを得なくなったわけですが,当然この現象はバッテリ電圧が低かったり,コイル周りの接点不良だったりというわけではありません.各ポイント再確認の上でこのような現象の原因として一番怪しいのはイグナイタと判断しました.

で,さっそく私の手を出せるギリギリレベルのコストで売られていた中古を落札.まあこういった30年選手の電装部品というのはギャンブル率が高くって,中華製の互換品も売られているのですがそちらのギャンブル率ともそんなに違わないレベルといえます.なので純正中古を購入し,一応端子間の抵抗値を計ったりしてまあ許容範囲であることを確認します.まあダメだったらまたコンデンサの換装など楽しみながら取り組むことになるでしょうし.

で,作業はイグナイタを入れ替えるだけなので,いきなり次の週末,午前中に火入れです.今度こそ!という強い祈りをもってセルを回したところ,ボコボコっと火が入り始め,チョークを引いている状態で5000回転ぐらいで回転を維持しています.前回は4分程度で火が飛ばなくなってしまいましたので,今回は少し近所迷惑ですが,ギリギリタコメーターで確認できる3000回転強のところでしばらく放置.10分回転が安定していましたのでチョークを戻しまた10分.かなり温度も上がってきたところで特に問題がなかったので,これにて火入れはなんとかできたと考えてよいでしょう.それにしても火入れまでの道のりがすごく長かったこともあり,感無量です.

火入れができたということで,ちゃんと外装を取り付けていこうと思います.まずはタンクカバーですが,これはもう十分すぎるほど以前に完成して室内で場所をとる長期在庫と化していました,こうやってようやく日の目を見ることができました.それにしてもこのタンクカバー,外すときはタンクキャップが開かなかったので暴力的な外し方をしたのですが,こうやって取り付ける段になってみるとタンクキャップ,タンク,フレーム,エアダクトの固定,と,なんとねじの多いことか.これではタンク以前にタンクカバーを外すというだけでも随分と手間がかかってしまい,簡単にはいじる気になりませんね.もうこのタンクカバーを外すようなことがないことを祈るばかりです.

次にフロントカウル周りですが,ミラーとスクリーンをまた取り付けていませんでした.スクリーンはくすんでいましたので取り付けてからコンパウンドで磨いて透明度を少しUP.ミラーは以前入手したものですが,本来TECH21カラーということでここも水色にしておくべきなんでしょうけど,そこまでは必要ないかと思ったので黒でいくことにしました.まあタンクカバーの脇のゴムのエアインテークもあるので少々黒が混ざっていてもそんな違和感ありませんし.

一応この状態にしてから念のためということで長時間エンジンをかけっぱなしにしてまたイグナイタがお亡くなりになるような事がないか再確認.まあ大丈夫そうですので,そろそろ公道を走って車体の状況チェックを動的な視点から見ていかないとですね.あ〜それにしても火入れが終わってなんという達成感でしょうか?なんかヤマハもスズキも私がやる車体はミクニのキャブであることが多いのですが,そのミクニのキャブとどうしても点火系の弱さというのが際立っていますね.日ごろカワサキを多く手掛けていると,こんな点からも旧車の生き残りの多さの理由というのが思い知らされる気分です.

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