さようならGPz400

さて一通り手を入れて安心して走れるようになったGPz400ですが,インプレをしておきましょう.

まず機関については,前回のGPz400Fがゼファーエンジンであり,かなり走行したエンジンであったのと比べると,このエンジンは流石その走行距離の少なさもあって,とても良く走ります.キャブ,マフラーも純正であり,吸排気のバランスも良く,そのせいもあってとても素直に走ります.19の頃に乗っていたGPz400Fもこんな感じだったんでしょうかね?もう比較できるほど記憶には感覚が残っていませんが.

足周りですが,フロントフォークはいいとして,リアサスはもう30年選手ですのでほぼ終わっているはずなのですが,動きはそんなには悪くありませんが,ロッドのめっきの一部が剥げていたりしますしプリロードアジャスタも動かせるは動かせますが,調整できているのかどうか不明です.でも即刻交換しなくてもいいかな?と思わせるレベルです.まあ本気入れて走るならばやっぱり交換なんでしょうけど,旧車にそこまで求めるのはどうかと思いますので….

外装はそれなりにできましたが,所詮自己満足の域を出ません.一点気に入らないのはタンクのKawasakiデカールが黒単色で少し小さいこと.それ以外はまあまあかな?今回手抜きはしましたがホイール塗装もやりましたので,手間がかかっている分自己満足度は高いわけです.

で,そんな機体であり,長く乗り続けたかったのですがまたまた新しい車体に手を出してしまいました.もう場所を明けるために手放さざるを得ません.一応開始価格はパーツ代,油脂代,車検代の合計と同額からスタートし,毎回”即決価格はりますか?”と質問がうざいので絶対にそんな値段にならないだろうという価格を即決にして出品しました.で,その終了日.終わったはずの時間にオークションを見てみるとすごい値段になってしまっていました.しかもまだ競っている.5分の延長を何度も繰り返しているようで,10時台に終了を設定していたのに終わったのはなんと11時後半.その価格もなんと到底なりっこないと設定した即決価格.

これはちょっと品質が悪いと落札者に悪いと感じて,引き渡しまで万全を期す必要があります.幸いにも引き渡しまで先方の都合で1か月かかってしまい,次の車体を置く場所がなくて難儀はしたものの品質を上げるためにブレーキ周りの清掃,錆の目立つ部品の交換,補修などを行いました.また一度走っているときにリアタイヤのエア圧が低下しているのが気になり,エアを入れたところ,どこからかスーッとエアが抜ける音がしました.あれっ?と思い,音の出場所を探したらなんとサイドウォールから漏れています.ビードでなくサイドウォールの割れ目から漏れており,その接地面にパンクの補修跡があります.どうもこのタイヤ,一度パンクした時に接地面からサイドウォールに対し突き抜けてしまったようで,そのサイドウォールは以前はエア漏れするような穴になっていなかったのが,最近走るようになって内側から貫通してしまったというのがだいたいの原因なのでしょう.

元々このタイヤはサイドウォールに少しヒビが入っていましたし,溝もマーカーまであと少しでしたので,ここは即決まで行ってしまったということもあり,サービスで交換してしまおうと考えました.といっても新品を奢るほど私も太っ腹ではないので同じく中古ですが,送料込で7000円もかかる溝の深い中古を購入し,取り付けました.試運転して問題ないことを確認してその後2週間ぐらいしてから週末にBASのデポ契約をしている2りんかんへ納車.

というわけでGPz400の一連が終了したことになりますが,総括しますと下記の様になります.

・強烈な錆でネジというネジが緩まない,取れないというのが頻発した.
・GPz400のフレームは400Fも含めて書付のものがかなり高額になっている.
・逆に書無し車体は安くなってきているがそれでもトータルするとフレームが高すぎる.
・2014年時点でキャブ周りのパーツもそう高くなく入手できたのでよかった.
・外装はカスタムだけどライムグリーンもやっぱりええわ〜.
・エンジンをゼファーに載せ換えたりするとやっぱりフィーリングが大きく変わる.

まあ苦労して組んだので愛着もひとしおだったのですが,ここまでの旧車であってもなんとか対応できるようになったかなと自分の成長も少し感じることができたかな?とそこでも感慨もひとしおであったりします.フレームの価格がありますので今後こんなことはやらないとは思いますが,ひとまず苦労はあったけどやってよかったなということで今回締めさせていただきたいと思う次第です.

恒例のGPz400の思い出写真はこちら

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