テール周り

少しでも在庫の取っているスペースを節約するために大物部品を少しでもやりたいものの,すぐには取り掛かれそうな外装を含む部分はとうとテール周りぐらい.ということで今回はこれをテーマにいきます.

テール周りというと,印象深いのは錆のはびこったタンデムグリップです.この部分,結構強度が要求されるところなので,下周りと同じように錆が進行していたらパッセンジャーが姿勢を崩してグリップに力を入れた途端にぽっきり行ってしまう可能性もありますので,これの流用をするかどうかはとても慎重にならなければいけません.

錆を取りながらその錆の深さを確認していったところ,溶接部の錆びはごく表層のみで,ワイヤーブラシ,ボンスターのレベルで簡単に除去でき,下地の鉄が出てきました.真ん中あたりの錆びは深さが最大で0.2mmってところで,ペーパーだけでは取れませんし,結局錆取り剤などを駆使して下地の鉄を露出させました.でも部分的な0.2mmぐらいの欠陥なら強度には影響ないだろうということで,ここは流用することに決定.

かといって最大0.2mmの錆び跡が残ったままでは見栄えも悪いので,ここはパテ埋めしていきます.ちょっと写真のピントがずれてしまいましたが,特に中央あたりにパテをしっかり埋めて表面をきれいに均します.モノが小さく,補修範囲も狭いので,ペーパーはいつもの400番まで当てて均しは約15分で終了です.あとはサフェイサー,黒の艶消し塗装を経て,ほぼ問題ない見栄えに仕上がりました.出来上がったものを見ながら,納車された時との違いに少しうっとりするぐらいの仕上がり.あぁ〜,幸せ.

ここまでやって,ようやく外装部品に取り掛かります.まず,テールカウルはUnitrakの表示のある面が,長年にわたるUVの攻撃によりほぼ文字が消えかかっています.ここは1000番のペーパーを当てたら文字が完全に消えてしまったので,その消えた下地の黒をそのまま利用します.側面のデカール部分も部分的に剥げていたりするので,この部分を320番のペーパーで均しながら落としてしまいます.そして全体的に表面をなんとなく荒らしたら,サフェイサーを吹きます.ちなみにサフェイサーの作業はなんどもやるのが面倒なので,サイドカバーとフェンダーも一緒に吹きました.前処理はテールカウルとほぼ相違ありませんのでこちらの説明は割愛します.でもこうやって見ると庭をフルに使っての塗装作業.庭が雑草ボウボウで雑然としているのも手伝って,かなり痛い風景といわざるを得ませんね.

で,色は本編初回のページとタンクの所でご紹介したようにライムグリーンで行きます.塗装自体,何度もご紹介しているのですっ飛ばしながら説明すると,ライム,クリア,ぼかし剤の順で吹いて1週間乾燥させ,デカール部分は屋外用対候性の青,白のカッティングシートで工作.青と白の間のゴールドのラインテープは入手できていないので,ここは後貼りします.

で,出来上がったところでタンデムグリップ, リアフェンダーなどと共に車体に取り付けてみます.テール周りフェチの私にとって至福の瞬間です.が,どうも見れば見るほど赤いホイールとのマッチングに違和感が払しょくできません.まあ良く考えたら赤の裏側の色が緑なわけで,そもそも合うわけがないのですね.となるとホイールはこのまんまでは行かないということで一考の余地がまた生まれてしまったのでした.ということでやればやるほどやることが増える状況はまだまだ続くのでした.

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