さまざまな苦難を乗り越えてようやく走れるようになったGPz400Fの2号機なのですが,走り出してからは本当にエンジンが固着していたとは思えないほどスムースにエンジンもまわりますし,かなり楽しい車体でした.学生の頃のGPz400Fのメーター読み2300kmの印象よりも良い感じでしたので,あの車体は明らかにメーターを巻き戻していたってことですかね?で,そんな楽しいGPz生活に浸ろうと思っていた矢先,あろうことか次の車体の種車を入手してしまいました.他にも走行できる車体はあったのですがある程度自信をもって人に譲れるのはこの車体しかありませんでしたので,泣く泣く手放すことにしました.本当に無計画に種車を入手してしまう私が憎い.
結局エンジンを一度あけているとかを素直に書いたのが悪かったのか,買い手がなかなかつかず,何回目かでようやく開始価格にかなり近い金額で落札されました.今回いろいろすったもんだもあってフロント周りとかいっぱい送料のかかるものを購入したりしていまして,結局赤字.さらに気分がめいります.
ともあれ,2週間後には新たなオーナーに引取られ,2号機は私の元を去ったのでした.もともと学生の頃のGPz400Fのフィーリングを再び感じるためにゼファーエンジンでもない,GPz400でもない,GPz400Fそのものを作ってみたいという思いから始まった当企画.まあ乗れたのは短期間ではありましたが,それなりに思った通りのアウトプットにはなったと思います.それにエンジンの腰上をばらしたり,今になってみればかなり貴重な経験もできてある意味少し感謝の気持ちになるような,そんな感覚でもあります.
まあ,車体に組んでから腰上をばらすとかも面倒ではありましたので,今後は車体に組む前に一度クランキングの確認ぐらいはしておくべきかなとか,この時代の大量生産された車体のウィークポイントというのも多く見つけることができたりして,それなりに対策を考えるきっかけにもなったかななんて思っています.
対策を考えるってことはまたやってしまう可能性もあるってことかもですが,しばらくはやらないでしょう.いや,そのはず.とか思いつつ,所詮意志が弱いのでどうなることやらってところですね.ではほかのコーナーのほうも今後お楽しみくださいね.