カウル,メーター周り組み込み(その2)

前回なんとか形状だけは何とか仕上がったカウルですが,これはこのままではみすぼらしいので,塗装しなければいけません.で,塗装の前にひとつ難題が.それはこのカウルにはKawasakiのデカールと,縁取りの黒いデカールが貼られているのです.しかし大きな割れがこのデカールを破いてしまっており,また一部はデカールが完全に剥がれてしまっています.これではデカールの再利用は出来ません.また,このデカールは単体ではパーツリストに載っておらず,どうやらカウルとASSY状態でしか売ってもらえない模様.ここはKawasakiロゴはマスキングして流用するとして,縁取りのデカールは何か他の対策を考えなければいけません.

早速プラサフから赤を塗り裏側も少々.裏側はこれで結構目立たなくなりました.特にメーターステイの周辺は補修が目立たなくなって少し安心.あとは表にクリアを吹いて1週間乾燥です.問題のデカールですが,結局似たような形にしたカーボン調のカッティングシートを貼ることにしました.純正は左右つながったデザインなのですが,これを切り出すと非常に難しいので,オリジナルとしてこの部分は左右独立の形状にしました.その結果カウルの見栄えは見違えるほどの出来映えになり,ご満悦状態の私なのでした.

さて,早速それを組み付けといきたいところですが,実はまだ組み付け出来ないのです.ここまで高額な部品を注文せずにがんばってきたにもかかわらず,ここで新品部品を2点も購入しなければいけないのです.それはライトハウジング1式とライトハーネス1式.まあ,大型車ではないのでライトハウジングといっても2000円代なんですが,ハーネスも合わせると5000円近くなってしまいます.今までがんばって出費を抑えてきたのに,これではむなしい限り.

一応金に物を言わせて(大げさ)即刻購入した2品は程なく入荷.その次の週末には念願かなってカウル,ライトなどの取り付けが可能になったわけです.この作業に当たってひとつだけ注意しなければいけないのが,メーターステイ.事故の後遺症で,その中に抱えていたメーターが粉々になるほどに変形してしまっているので,これを修正しなければいけません.まずメーターステイを大体の形に整形してからトップブリッジに取り付け,単純にカウルをあてがって見ます.下の三つ又側のねじ穴をあわせ,メーターステイとカウルのブラケット穴のあわせを確認します.想像していたよりもカウルのブラケットが寝ていることがわかり,それにあわせてメーターステイも曲げていきます.何度かその作業を繰り返しようやっとカウルが取り付け可能な状態になりました.

ここでカウルにウィンカーとライトを取り付け,ラバーブッシュをはめ込んで組み付けます.結構ライトハーネスが新品なのが原因かどうかわかりませんが,狭いカウルの内側で結構体積を取るのでなかなかカウルがいい位置に来ません.結局ライトハーネスの端子部分のカバーが一番場所をとるのですが,これを左側に少しずらしてなんとかカウルを取り付けました.それでも少しカウルを取り付けるときに力をかけて押し付けるような感じだったので,少しブラケットやカウル本体の補修後の強度が心配でしたが...


で,結局1週間後に見てみるとカウルのひびがうっすらと浮き上がってきていて,こりゃどうもカウルに力がかかりすぎている模様.これではうまくないのでまたライトハーネスの位置を変えて再取り付け.なんとかこれでひびの拡大は抑えられておりますが,せっかくうまく補修できたのに変な接着剤を使ったばっかりに不満の残る結果と相成ってしまいました.しくしく.

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