外装一式(その2)

次の日曜日,カッティングシートを購入し早速作業開始です.

まずはタンク.新聞紙を型紙にしてタンクに当てつつデカールが隠れるギリギリをねらって型紙を切り出します.型紙の形を微調整してカッティングシートに貼りつけてカッターで型紙にあわせてカッティングシートを切り出します.下地のデカールがしっかり隠れるように貼りつけ,まず一ヶ所終了.すぐに反対側の同じパターンをやってみましたがなぜか微妙に形状が違っていて変な感じでしたが恐らく純正であっても,工場ではデカールは手貼りでしょうし,多少伸ばしつつ貼りつけているのでこの程度の左右差は許容範囲なんでしょうね.

タンクは左右2枚ずつで終了し次はシュラウドです.タンクにシュラウドを取り付けて,イメージしていた通りのパターンが貼れるか検討します. 当初の計画では水平に近い角度で黒いラインが走るように考えていたのですが,そうするにはシュラウドに開いた2つの穴の間にカッティングシートを貼らなければいけません.でも私のスキル的にどうもその微妙な形状を綺麗に型取りできるか,出来たところで綺麗に貼れるかがとっても不安です.ここは困難を回避して,穴と穴の間にシートを貼らなくても良いように少しパターンに傾斜を付けることにしました.

さりげなくシュラウドに3枚のシートをレイアウトしてみましたが,やっぱり穴を無理やり避けているのがバレバレでなんだか変な感じ.でもタンクの黒とライムグリーンの比率からいってこれぐらいの範囲はシートを貼りたいですし,タンクのラインより前方にあるシュラウドのラインが水平に近いというのもちょっと変です.

ここで残っているシートを見て,もしどうしてもダメだったら剥がしてやりなおせるだろうということでひとまず強行することにしました. 一方ライトカウルについてはライトの上周りをできるだけライムグリーンにしようと考えていたのですが,一枚もので貼り付けるとあまりの曲率でドライヤーで暖めながら貼ってもシワがどうしても取れずに断念.縦に走っている2本の稜線を境に3分割して真ん中にKSRのロゴを入れることでごまかすことにしました.

で結果的にライトカウルについてはアピール性は重視していなかったはずなのですがKSRロゴの寸法を少し大きめにとったのが災いしてなんだかちょっと趣味悪い目のフロントマスクになってしまいました.これも実際車体に付けてみて,我慢出来なかったらやり直ししましょう.カッティングシートのメリットはちゃんと確保しておかねば...

あとはシートカウルです.これはB6のライムグリーンはベース色がライムグリーンなので,出来るだけ緑の領域を増やしたいのですが,曲率の小さなな面ばかりであんまり広範囲に大きめのシートを貼ることはやめたほうがよさそうです.

純正もこれを気にしてか細い三角パターンを2本とか貼っているだけですので,それを参考に2本貼りました.でこれだけだと黒の割合がかなり多いのでまだ私の描いているイメージとちょっと違います. ということでシートの直下に沿ってテールに向けて長めのパターンを入れました.ちなみにこのパターンは左右の位置が少しでもズレると目立ってしまうので,何度も位置をチェックして貼り直しつつ慎重にやっつけました.

さて,これで全ての外装がリファインされたわけで,あとは車体に付けて全体的な印象はどうかを確認することにします.で,付けた感じでは純正をイメージしてやってみたわりに全然純正と違う感じ.特にシュラウドのパターンが異色な感じを醸し出しています.

まあいきなりやり直しするほど気に入らないわけではありませんので,今のところはこれでいくことにします.まあこの先いいデザインが頭に浮かんだら,パターン修正できるように余ったカッティングシートはしばらく在庫しておくことにしますね.

でも外装ひとつとっても何かすればするほど少しずつでも車体が綺麗になっていきます.当初計り知れないほどの苦難があるように感じていたのが,ここまで来ると1工程1工程の出来がその成功,失敗如何によらず少なからず快感になってくるから面白いです.このKSRについてもあと少しなはず.そんな小さな幸せをよりどころにしてれをやりがいとして,あともう少し頑張ることにしましょう.

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