地デジ受信トラブル(その2)

昨夜はかなり遅くまですったもんだしましたが今朝はやることは単純です.まずはいつものホームセンターが開店する時間に合わせブースターを買いに行くところからです.

ホームセンターの開店は9:30なので9時にはうちを出発して開店と同時に入店します.本当ならブースターの入手にしばらく時間をかけてよいのであればヤフオクで1万円台で入手出来るのでそれを狙うのですが,いかんせん早急な対応が必要とされる今回はそんなことは微塵も考えてはならないのです.

と正直なところ心の中ではまだ葛藤している間にホームセンターに到着.売り場はすでにロックオンしてありますので直行.いろいろ物色したいのは山々ですが,値引きはそこそこ電話あるものの品揃えはかろうじて各アンテナの種類とその組合せごとに1機種であります.ここに来てかなりな不足感を感じつつ,お目当てのVHF/UHF/BS共用の只ひとつのブースターを手に取ります.ものはDXアンテナのGCM41L1というもので勿論地デジ対応を謳ったものです.何が一体地デジ対応なのかと言うと,携帯のノイズ領域でのフィルタリングが効いたりするところが違うらしい.なんにせよ今の故障したブースターよりはましなはずなので,特に詳細な仕様にはこだわらずにレジへ.値段は涙がちょちょ切れる\27,750也.ヤフオク最安値の約1万円高のその金額に断腸の思いで支払いを済ませて足早にホームセンターを後にします.

うちに到着したら早速簡易工具セットと新品ブースターを持って屋根に上がります.古いブースターのとりあえず外傷や断線がないことを確認し,念のため端子の部分の増し締めをして階下の息子にアンテナの入りを確認してもらいましたが,依然としてレベルは全てゼロのまま.まあこれを確認してOKだったらブースターを交換しないのかと言うとそんなことはあり得ないので,所詮ムダなあがきでしかないんですが...

ちなみに古いブースターは端子に口出ししたケーブルを直接ネジ留めするタイプ,新しいのはコネクター付けしてからでないと接続出来ません.そのため屋根の上で4本のアンテナ線の口出しとコネクター付けをしなければいけません.季節は初夏であり時計は10時を少し回ったところ.早く作業を終えなければ,屋根の上で自分がトロけてしまいそうです.面倒くさがって命綱をしていないのでめまいでも来ようものなら屋根から地面へまっ逆さまです.

ということで日ごろに増しててきぱきと作業を進めます.まずUHFアンテナの線とうちの中に伸びる線を口出し,コネクター付け.ブースターにつないで階下の息子に連絡します.ブースターの電源部を接続させ,レグザをつけ確認.結果は電話の向こうから息子の狂喜乱舞の声を聞くことになりました.

当初の予想通りブースターが壊れたというのが間違いではなかったのがわかり,こっちもひと安心です.でも安堵もそこそこにしておき,作業続行.息子にレグザのアンテナレベルを確認させつつゲインボリュームの調整を行います.最大になったところでHDDレコーダー2台のアンテナレベルも確認して地デジは終了.各チャンネルのレベルはやっぱりフジとTBSが若干低めです.映りには実害はないもののなんだか気持ち悪いですが,以前とは違って全ての機器の電源を入れておいても画像に乱れはないので,単なるブースターの違いとはいえその効果は絶大なのでした.引き続きBS,VHFと同じ作業を繰り返ししっかりと受信できるのを確認して屋根から下ります.自分の目でも全てのアンテナ,機器の組合せでレベルの低いTBSのレベルと映りを確認.自分のやったことが間違いではなかったのを自分に念を押して自己満足に浸ります.

次にそもそもこの顛末に至る原因ともなったミニコンポのFMへの分岐ですが,アンテナレベルを確認しながら強行しました.ところがどうも分岐を入れてみたところアンテナレベルが2〜3下がるのです.う〜んやっぱり分岐は無理なのかしら?とも思ったのですがどうも賦に落ちないので,追加実験して見ました. 問題なしの状態からアンテナ線をいろいろ替えてみたのです.すると特定の複数のアンテナ線を挟んだときに限ってレベルが落ちます.ケーブルを並べ違いについて考えました.するとレベルが下がるケーブルには決まって古いコネクターがついているのです.それもフィーダー線も接続出来るように首根っこにネジが2本ついているタイプです.

もしかして中でショートでもしているかな?と開けてみたのですが,そんなことはなさそう.内部を引き続き観察してみたところどうも気になるのが内部でフィーダー線の端子に伸びる線.ものものしくフェライトなんかが仕込んであって今となっては全然必要ないものであるにもかかわらずいかにも悪さをしそうな存在です.ということでここは思い切っていらないものはなくしてしまおう作戦です.中の金具を少し引き上げてリード線にアプローチできるようにしてからおもむろに切っていきます.フェライトとリードワイヤーが摘出出来たら引き上げた金具を元に戻して再びケーブルをセットします.あとはこのケーブルを中間に入れてアンテナレベルがどうなるかを確認します.

するとアンテナレベルは元の数字のままでありました.まさに思った通りということで,今度は分波器にくっついているフィーダー端子付きのコネクターに同じ改造を施します.再びこれを繋ぎこんだところ案の定分岐を入れてみてもレベルには変化なし.うーん,思ってもみないお手軽チューンアップ.

ついでに分岐の先をパナソニックのHDDレコーダーのアナログにつないでそこからミニコンポにつないでもFMがクリアに聞こえました.ということで最初の目的は達成しましたが,当初資本金はゼロであったのに高価なブースターを調達することになって予想外の大出費です.でもその効果として全機器において地デジ受信にほぼ問題がなくなっているわけで,いわば先行投資をしたと考えてよいのかなぁ?

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