地デジ対応(アンテナの調整)

地デジが放送開始され久しいですが,うちも一応地デジが見れるようになっているつもりでおりました.つもりというのは見れるチャンネルはあるが,見れないチャンネルもあるという状況であったのです.具体的に言うと,TBSとフジとが,5割がたノイズが入り,1割程度は受信がまったくできない状況に陥ったりするのです.他はまったく問題なく,以前のUHFではノイズが多かったチバテレビや放送大学なんかは美しさそのものの画質なのです.なんでこうなるのかいろいろ調べましたら,どうも東京発信の民放局のうちこの2局はどうも他と違うところから発信されているので,このような現象が出るのだとか.最悪アンテナやアンテナ線の引きなおしが必要ではないか?と恐れていたのですが,そんなことはどうやらやらなくっても良いようです.

いろんな情報を総合すると,従来のUHFアンテナはあくまでもVHFの補足のような感覚で設置されており,その発信方向もまちまちなので,東京圏の民放に向けての調整はされていないようで,地デジをすべての局で安定してみるためにはその方向調整をしなければいけないようです.特にうちのように地デジの話が具体的でなかったころに設置したアンテナは,その時点で数少なく存在していたUHF局に適当にあわされているだけなので,そういった調整が必要になるようなのです.

実際その状態で地デジでフジとTBSを録画なんてしようものなら途中からノイズが載り始めて果てには受信不能で止まってしまうなんてことがたびたびあり,かみさんの私に対する信頼感が毎回のごとくそぎ落とされていくのでありました.そんなことがわかっているのであれば,早くなんとかせいと思う人は数多いのでしょうが,アンテナの調整なんてやったことないし,屋根に上ったことないし,屋根に上るにしてもベランダの屋根があるのですごく上りにくいし...

そんなこんなでもう地デジ環境を導入しつつも2年近く放置していたのですが,どうも今度は地アナのテレビチューナーがそろそろやばくなってきたのです.もともとVHFは電波障害地区であり,アンテナに30dBのブースターをかましているのですが,NHK教育がもうノイズだらけで赤ばんできて見ていられません.HDDレコーダーのNHK教育はなんとかいけるのですが,そのNHK教育がテレビで見れないという状況が地デジでTBSとフジが見れないというのと微妙に絡まりあい,強烈にうちのテレビはダメというネガティヴスィンキングが蔓延し始めました.こりゃいかん.クリスマス商戦に向け何か買わなくてはならなくなりそうな風潮を何とか打破しておかなければ...

ということでその週末に屋根の上にとりあえず上がれるかどうかを検討しにグルニエに上がりました.うちのグルニエは一応採光のために窓があるのですが,とても小さく,それを開けて屋根に出ることが果たして可能かどうかということを確かめたかったのです.で,窓の周辺の部品をどけて,窓をあけ,上体を差し入れました.片腕を先に出しておき,なんとか肩を通しました.次は胸,腹,腰と抜いていくわけですが,なんとかどこも支えることなく屋根に上がることができました.う〜む,そんなに太ってなくって良かった〜.でも窓を抜けて1mもいかないところに屋根の縁があるので,調子に乗って状態を伸ばすとすっころんで落下する可能性があります.ここは気をつけねば.

ということでグルニエ経由で屋根に上ることができることがわかったので,アンテナの固定方法なんかを調査して一旦工具を取りに室内に戻ります.工具は固定やケーブルのバインドやなんか合わせて,プライヤ,フプラスドライバ,ボックスレンチなんかがあればよかったのですが,そこは一旦上がってしまうと工具を取りに降りるのは面倒なので,室内で普段使っている簡易工具セット全部を屋根に持ち上がることにしました.

さて,屋根に上がって工具を持ってきたはいいけど,どうやって調整しようか...?上がってからそんなこと考えても仕方がないのですが,それを考えながら,ちゃんと調整が利くかどうかUHFアンテナを止めているネジを緩めてみます.一応プライヤでまわすとちゃんと緩めることはできるようです.まあその蝶ネジは見事に錆びてしまっているんですが...

で,どうやって調整するかはここも息子に登場願いしかないと考えました.HDDレコーダーをアンテナ調整用の画面にして,息子にその数値を読み上げさせつつ調整しようというのです.息子にリビングで大声を上げさせるのも近所迷惑なので,コードレス電話の子機を持って上がって,電話を持ちながらネジを緩めて締めるを繰り返すわけです.息子ははじめは嫌がっていましたが,放送のノイズとともに徐々に数字が変化していくのでそれが面白かったらしく途中からなかなか協力的になりました.どうも5度程度北側にセットするともっとも指数が高くなるようです.それでも息子のレポートによるとたまにTBSでノイズが出るようです.う〜む,こりゃどうしたもんか.

で,周りのおうちのアンテナを見るとVHFアンテナを取っ払ってしまっている完全デジタル対応状態のおうちが3割程度,あと4割ぐらいがUHFが上,VHFが下というように優先度を換えて設置しています.残りはVHFだけだったり,ケーブルテレビに加入しているアンテナ無しの世帯.ということはそのUHFを優先したような状況を作り出せばノイズは消えるのかしら?ということで,VHFのアンテナに対して80cm程度下についているUHFアンテナを徐々に上に上げていきました.アンテナをあんまり近づけると互いに干渉してしまい,悪影響もあると思いますので,ここは徐々に上げつつ上状況を確認します.

息子のレポートでは従来から10cm程度上げたところでノイズが消え,15cmあげたところでレベルが42となりノイズが出ることもなくなったとのこと.もっとあげれば本当はいいんでしょうけどVHFとの干渉が気になるのでここで打ち止め.ついでにBSアンテナのレベルも調整し,屋根を撤収します.息子には都合レベルが安定した状況になるまで数字を報告させていたりしたので,30分ばかりつき合わせてしまいましたが,本人は自分が良く見るフジが綺麗に写るようになったのでご満悦なようです.

参考までにうちのHDDレコーダーはDIGAのDMR-XP10で,フジのレベルはmax48,TBSのレベルはmax42といったところ.ちなみに近くで電波が出ているわりにぜんぜん見ない放送大学はmax67とかです.アンテナの高さを変えればもう少し良くなるんでしょうけど,うちにはまだこれのほかに地上アナログのテレビ2台,ビデオ3台があり,なおかつFMを聞くためにミニコンにもアンテナをつないでいるので,まだまだVHFのアンテナを下げてUHFアンテナを上げることはできないのです.2011年に地上アナログ放送が終了したら,そのときはVHFとUHFの高さを入れ替えることにしましょう.

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