今度はブレーキ修理

夏といえば花火.近所の花火は歩くには少し遠い距離.しかし車ではいっつも花火渋滞にはまるので,例年家族で自転車を連ねて会場近くまで行くわけです.で,なんとか絶好のポイントで花火見物を果たしたその帰り,私の前を走る息子が,暗がりの中何かを落としてしまい急停止.それに伴い私も急停止.しようとしたところがスコーンとフロントのブレーキが抜けました.一瞬パニックになりましたが息子には衝突せずに何とか停止.ありゃりゃ?ワイヤーが切れたかな?原因を見つける時間もなく,妻は先に行ってしまいましたので,なんとか追いかけねばなりません.

あせりましたが,どうやら自走は可能なようです.何か引きずっているような感じもありますが,夜間につき状況確認が出来ません.まあちょっと危険でしたがフロントブレーキのない状態で走ることしばし.何とか家にたどり着きました.

さて翌朝.見てみると,ブレーキパッドがホイールの手前で止まっていなければいけないのを,ホイールを押し付けるどころか,ホイールの内側に入り込んで止まっています.ありゃりゃ,パッドの磨耗と,前回パッドの位置がホイールの内側に倒れているのを無視して調整しなおさなかったため,過度な力がかかった途端にホイール単部を通り過ぎて内側に倒れこんでしまったようです.

仕方なく修理です.入り込んでしまったパッドは片側なのですが,どうもパッドをいつも外に広げるべきつるまきバネがバカになってしまっているらしく,内側に入り込んだ位置でバランスが取れています.これは一体どうしたものか...かといってバネを買うのも何をどうやって買えばよいものやら.とりあえずばらしてみたところ,バネは本来出ていなければいけない端部が正常なものに比べ120度広がった位置に来ています.うーん,これじゃあホイールをまたぐように復旧させてもホイールに常時かなりな力で押し付けられてしまいますので,ただでさえ擦り気味なパッドをもっとすらせてしまうことになります.

で,またまたとりあえずですが,バイスクリップとペンチを駆使して曲がりを修正して行きます.まあつるまきバネが広がっているわけですからとっても面倒な作業なんですが,執念深くこつこつやって行きます.さて!多少歪な形ですが,収納部に収まる形になりました.で,端部の折り曲げられている部分ですが,心持ち直角よりもゆるい.従って抜けやすいということがわかりました.で,この角度を直角より小さくするため変形させました.またもともとついていた状態がこの端部の長いほうがフレームに,短いほうがブレーキパッド側につけられていたのですが,どうやらこれは逆のほうが良いようです.で,逆に入れようとしたのですが,バネの形が歪で逆には入らない.また成形しなおしです.

やっと収まったら,今度はワイヤーを張り,左右のバランスをとります.ちょうど中立になるようにバネを広げたり縮めたりして調整して行きます.本来はフレーム側に3つの穴があり,このいずれかに端を差し込むことで調整するのですが,未だこんな微妙な調整範囲には収まっていないので,形状をぐいぐいしなければいけないのです.

ようやっとバランスも取れ,試運転.おおっ!全く擦れがなくなって軽快そのもの.でも,ブレーキをかけるとパッドのあたる面積にあまりにも差があるので,ブレーキ鳴きがすごい.こんなほぼ断面が3角形になってしまったパッド.そろそろ交換しても良いかしら.

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