ユーザー車検(2006年編)

さて,車検の季節がやってまいりました.実はもう11年経とうという車体でありますから,これ以上車検を通しても...という気持ちがないわけではありませんが,次に乗りたい車がなかなか現れないのと,あともうひとつは前回の車検からこの2年間にあまりにも交換した部品が多く,それがそのまま車検に通るかどうかが非常に興味のあるところなので今年も車検を通してしまいます.

通してしまいますとはいっても,そのまま通るかどうかはまったくわからないのですが,ひとまずその心当たりとしてある前回からの交換部品などを紹介しておきましょう.

・カヤバNewSRショック(サイドスリップが変わってるかも?)
・後期型ライトハウジング(光軸とウィンカーが心配)
・分割型ドライブシャフトブーツ(オイル滲みなんかが出ていたらどーするの?)

で,とりあえずブーツのオイルにじみはチェックしてひとまず1/3の心配を取り除いた私ですが,残り2/3はもう当たって砕けろということで運輸支局に予約を入れる私.

翌日朝からかみさんに灯火類のチェックを手伝ってもらったり,事前検査を余念なく実施してから出発.支局に到着して書類購入,自賠責保険加入までは以前と同じ.

今回はいつもと違ってひとつだけ出費が増えています.それはリサイクル券.そうなんです.最近は自動車も廃車後はシュレッダーダストにばっかりならないようにちゃんと分解して廃棄したりするわけです.その費用捻出のためにリサイクルに必要な費用をあらかじめプールしておくというもの.まあリサイクルに関しては私も肯定派なのでそんないやいやではなかったんですが,その明細をみてちょっといやになりました.というのはプールするのにかかる手数料が480円とかかかっているではないですか?

銀行の手数料も今やそんなにしないのにこんな適当に窓口業務を用意して,なおかつ人様のお金を預かっているはずなのになんでこんな高額な手数料を取るのか意味がわかりません.まあ,システムに関する文句はこれまでにして,書類かきです.書類についてはもう慣れたもんなので都合5分で書き上げ,窓口へ最近顔見知りになってしまいそうな窓口の担当のおじさんに書類のチェックをしてもらいました.今回は書類に関してはまったく問題なし.あまりに問題がなかったので,ラインは4番か5番にいってくださいとのこと.4番,5番といえば検査官がほぼべったりついてもらえる1番とは違い,いかにも玄人好みの熟練者用ラインです.う〜ん,このラインに招かれるということはある意味名誉なことでありまして,ここは粗相のない様にせねばと少し緊張します.

で,早速灯火類,ナンバー,ホイールのねじ,車体No.などのチェックです.ここは難なくクリアしラインに入ります.で,案の定という感じですがここでひとつ失敗してしまいました.ちゃんと入っていいタイミングになっていないのにラインに入ってしまったようで,なかなかサイドスリップの検査になりません.困っているとしばらくして検査官がやってきて,バックしてバック〜ということで後ろにいったん戻ります.後ろの車も本当に迷惑そうな感じでバックしていきます.ほんとごめんね〜.

で,結果はというと左のライト光軸NG.出口の窓口で光軸がどっちにずれているか聞いたところ,左ライトがちょっと下目で,光量も足りないみたいよってあんた.光軸は調整できるけど,光量は如何ともしがたいじゃあないですか.近くの車用品やさんに行ってバルブを入れ替えたり,ライトハウジングを元に戻すことも考えましたが,ひとまず光量に関してはもう1回だけこのままいくことにしました.まあもう1回ぐらい様子を見てから大掛かりな方針を決めてもいいかな?と思ったのです.

それにいつもなら光軸NGになったらテスターに行くんですが今回はリサイクル券で余計にお金が出て行っているので,いきなりテスターはやめてひとまず自分で光軸を調整していくことにしました.これでだめだったらテスターに持っていって光量も含めて何とかしてもらおうという安易な考えです.まあ光量については光軸がずれているときはリフレクターライトハウジングの場合拡散が適正でなく光量不足になることもあるので,光軸をひとまずしっかりと合わせることが必要であろうと考えたわけです.

で,ラインの外で持ち込んだボックスレンチセットできゅきゅっと目合わせで光軸を合わせて再トライ.ここでまたひとつ失敗.一応違うラインにいくとまた違う結果になると思ったので,また同じ5番ラインに入りました.ラインに入ったら再検査の場合再検査項目のボタンを押すボックスがあるのですが,これがなんだか無反応だったのです.で,案の定サイドスリップの検査をするように表示板がなっています.こうなった理由はラインに入るタイミングが早すぎて,再検査のボタンが無効になってしまったためのようです.また同じ検査官にラインに入るときはちゃんと進入のランプがついてから入るようにいわれてしまいました.う〜む,深いな〜.

さて再検査の結果左ライトの検査はなんとOK.やっぱり想像していたとおり光軸のずれが光量の低下も生んでいたようです.この期に及んでHIDでも搭載して光量不足を補おうかなんて思っていたんですがそんな馬鹿なことに突っ走らなくってよかったと胸をなでおろしました.

晴れて車検は合格し,新しい車検証を受け取り,帰路に着きます.この時点で時間は10時10分と,紆余曲折ありましたが今までの最速時計を記録しました.リサイクル券や再検査,ライン内での混乱があったのにも拘らず意外なもんですね〜.といっても車検証の発行などの窓口での時間が飛躍的に短くなってきている点もあなどれません.そういえば千葉運輸支局は新しい庁舎を建設中なので,これが完成したらもっと短縮しちゃうのかしら?と新たなユーザー車検の楽しみに目覚めてしまいそうな私であります.

CEFIRO HOME NEXT