セルモーター交換再び

夜会社で残業中,休憩していたら携帯にメールが着信あり.何かと思ってみてみたらかみさんからで,その内容はエンジンがかからないとのこと.そんなあほな?という思いで電話をすると,とある寿司屋の駐車場で帰ろうとしたらセルモーターが回らないのだとか.イグニッションはOnになっているようなので,これは以前のセルモーター故障の時と同じ症状です.でもそのそれモーターを交換したのはたった1.5年前.その原因が同じとは思えずギアが入っているんじゃないかとか,バッテリが弱くなっているんじゃないかとかいろいろアドバイスしましたが,何にも利きません.とりあえずすぐには帰れる状態でなかったのでJAFを呼んで対応してもらうことに.

寒空の下20数分待ってJAFが到着したらしく,結果としては以前と同じようにセルモーターをこんこんとやってなんとかエンジンをかけることができたそうです.う〜ん,何で?確かに前回入れたセルモーターはリビルド品ですが,ブラシなどメンテナンスで交換してあるものということで購入しました.持ちは純正新品とほぼ同じと考えていたのですが,たった1年半でこんなことになるなんて.1時間ほどして帰宅して,セフィーロのエンジンルームを覗き込む私.この時点でセルモーターはちゃんと回っており,まあ何かの気まぐれで回らなかっただけかな?と思ってその日は何にもしませんでした.それにしても前回セルモーターが回らなかった駐車場と今回の駐車場は交差点をはさんで距離にして30mしか離れておらず,この交差点近辺がどうもセフィーロにとって鬼門のような場所なのかも知れません.ちょっと気味が悪いですな.

2日後.また夜にかみさんから携帯にメールが入っていました.今度は家から買い物に出ようとしてエンジンがかからないので,歩いていくというのです.今度はかみさんがセルモーターを懐中電灯で照らしながらコンコンやったとのことですがかからないとのこと.こりゃ一時の気の迷いでセルモーターが回らなかったのとは事情が違ってきました.なんらかの手立てが必要になってきたということです.程なくして帰宅.庭から以前の魔法の棒を持ってきて,セルモーターをコンコンしてみました.するとセルモーターが回り,エンジンがかかったのです.かみさんに聞いてみたら魔法の棒が見つからなかったので虫取り網の棒でやってみたとのこと.やっぱり金属の露出した棒でないとショックが伝わらないからダメよ.といってもかみさんは許してくれません.苦情を言っても一向に対応してくれない私に怒り覚めやらぬ様子.

どうもこの症状が出たのが2回ともどこかから走ってきて,数分後にエンジンスタートしようとして発症しています.間違いなく熱間スタート時に起きていて,朝に私がエンジンをかけたときは何の問題もなくエンジンスタートできていました.ということで,症状が前回とほぼ同じということがわかりました.確かに最近かみさんがいろいろなボランティアにこっていたり子供が通院していたりして,ちょっと走ってはエンジンを切ってというのが頻繁に行われていた形跡があります.それでも多少過酷な状況だったとしても,1年半でダメになるリビルドモーターなんてちょっと信じられません.

まあいずれにせよセルモーター交換をしなければいけませんし,選べるモーターはリビルドしかないわけで,これはまたはずれのないリビルドモーターを選定せねばいけません.といっても品質なんて何で見極めればよいかわからなかったので,とりあえず取引件数と保障がついているかどうかで選ぶことにしました.で,4年20000kmの保障つきでそれなりに取引数や年数が長いのをセレクトし業者は決めましたが,ここで型番について問題が.A32セフィーロの場合セルモーターの型番が23300-31U00か31U01なのですが,どっちかわかりません.

年式でいうと31U00のはずなのですが,前回のセルモーターの取引履歴を見ると31U01を購入しているようです.ちなみに31U01と31U00ではドライブギアの刃数が違うようで,年式的には00を買うべきところをなぜ01が納品されているか,今となってはなぞです.で,リビルドモーターの場合,同型番のはずしたコアを送り返さなければいけないのでここは31U01がついているのであればそれを購入するのが筋ということで31U01のほうに入札しました.

で,その週末の土曜日の朝にはセルモーターが到着.かみさんの顔色を伺うとすぐにでも交換しないと承知しないわよといった感じでしたので,ここは早急な作業が要求されます.まだ午前中の寒いうちから作業を開始してモーター交換です.手順は以前やっているのでかなりサクサクっとバッテリのマイナス端子とエアクリーナー関連の取り外しは終了.あとはセルモーターの端子とコネクタを抜くだけ.でもここで以前どのようにやったかわからずコネクタを抜くのにかなり難儀しました.結局サスペンションのステーの裏に止めてあるコネクタブラケットをはずしてからコネクタの取り付いている樹脂製の部品を取り外してなんとかコネクタを抜いたんですが,以前のときはこんなことまでしたかしら?と疑問の残るところです.

モーターがとりあえず外れたのですが,ここでモーターのギア数を見てびっくり.どうみても8枚で31U00と同じ.ええ?もしかしたら伝票は31U01で,実物は31U00だったっていうこと?すると,この届いた31U01は刃数10枚なので果たして取り付くのかしら?ちょっとした眩暈が私を襲います.室内に戻り,31U01が私の年式にも取り付けられるかを確認します.すると,一応31U01を初期型に取り付けている例もあるようで,なんとか取り付けることはできそう.それで何か問題があるかどうかはわかりませんが,セルモーターが回る可能性は高い.とりあえずモーターをあてがってみると,ギアの噛み込みなんかもなく一応取り付けられそうです.

モーターをまた規定トルクで取り付け,コネクタなどを元通りにしてサクサクっとエアクリーナーなどを取り付け.バッテリの端子を取り付けたら,セルを回します.するとエンジンがかかった後にちょっとだけキュイーンという音がしますが,ちゃんとエンジンがかかりました.う〜む,大成功.といっても成功かどうかはこのセルモーター何年使えるかによって判断せねばならないわけですが,もういつまで乗るかというのもほぼ決まっている状況で,1年もてば良いわけなんでその品質というのはわからないはずですね.もしわかってしまったらこれは大問題なんですが...

ということで,絶対必要ないであろうと踏んでいたところに作業が発生してリビルド品の選球眼に問題ありということがわかり,かなりしょんぼりしている私なのでした.

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