ドライブシャフトブーツの交換

とある晴れた春の日,セフィーロのタイヤをローテーションしていたところ,左前のタイヤハウスがグリースだらけなのを発見しました.まあそろそろかな?と思っていたのですが,どうやらドライブシャフトブーツが破れてしまったようです.アウター側の一番外側がもう別離してしまっていて結構べとべとに.ドライブシャフトブーツのの交換というのはブレーキ周りをはじめ,その先端側をほとんどばらさないと出来ない作業です.まあ,ここまで自分でやるのは大変かな?といろいろwebを徘徊していると,やる人はいるもんですね〜.全部ばらしてやっちゃったのをwebで紹介している人がいたりしてちょっと感動.で,内容はというとやっぱり結構大変そうです.

そんなwebを何種類か徘徊した後,ちょっと変わった方法で交換している方がいました.それは半割れタイプのドライブブーツ.これはゴムではなく柔らかい樹脂で出来ているもののようで,接着剤を塗って縫合するというもの.これであれば私も出来そう.

ということで,どこで買えば一番安いかな〜?ということになりますが,webで紹介しているものは直販がとても少なく,あっても結構高い(5000円ぐらい).結局ヤフオクで売っているショップ(?)のwebを探し当て,そこで購入しました.送料込みで4700円ですから結構安い.2ケでも送料は同じ扱いなので,今回は破れている左の分のみ.土曜日に見つけてその日のうちに振り込んだら早速翌日の日曜日に届きました.早いね〜.でも日曜日は予定があったのでその日には取り付けられず,作業は来週に持ち越しとなりました.

内容物の確認をして,取り付け方法を見てみたところ,熱硬化型の接着を使用して信頼性をあげているようで,使い捨てカイロのようなものが付いています.ブーツの前後径は結構大きめになっていますが,この内側にブッシュ(これも割れが入っています)を入れて外側からバンドで留める方式のようです.樹脂は結構柔らかめに感じられますが接合部は結構しっかりしており,なんとかいけそうな感じ.

翌週の作業は雨の合間を縫っての作業となったので,息子に工具の搬出や写真撮影を手伝わせての作業になりました.まあ,雨が直接の原因というわけではありませんが今回はグリースまみれになるのはわかっていたので,自分での撮影をあきらめてカメラを息子に託したわけです.まず手こずったのは,もともと付いているブーツを止めているバンドの撤去.結構サスペンションアームなどが入り組んだところにペンチを入れてバンドをちぎるのですが,これがなかなか外れない.はじめはペンチで徐々に切れ目を入れていったのですが,途中でゴムごと切ればあっさり切除できることがわかり,その方法に替えました.

次は残ったグリースを綺麗にふき取ります.結構な飛散量ではありましたが意外にブーツ内に残ったグリースはいっぱい有りました.もうウェスがべっとべと.腕廻りもついでに真っ黒.あ〜,もう少し回りを綺麗に拭いてから作業すればよかったかな?

で,新しいブーツの接合部の凹部に接着剤をたんまり塗りこみます.さっさとなおかつグリースが接合部に付かないように気をつけながらドライブシャフト周りに巻きつけ,接合部を挿入します.そして例のカイロを開封し,接合部が上に来るようにした状態で上から粘着剤で押し付けます.この状態で8分放置すると書いてありましたので,息子と時間をつぶすことしばし.

都合10分放置し,まず車体側の小さい方からブッシュを嵌め,バンドでとめていきます.で,このバンドについては外すときと同じぐらい大変.折り曲げた部分の先端に爪があるので,これを相手側に嵌めてまた折り曲がりを元に戻すと,てこの原理で爪がぎゅっと入り込み,バンドが外れないようになる構造です.最後にこの曲げ部の先端を止める爪を真ん中に倒し,上からハンマーで叩くわけです.まあ文章で書くと簡単に感じますが,実際はハブの周りで頭をタイヤハウスに入れ込んでの作業で,ちょっと疲れました.

で,ハブ側のブッシュを嵌める前に添付のグリースをシャフトの根元にぶりぶりと塗りこんでいきます.最後にブッシュをいれ,同じくバンドで留めて,あとはホイールを嵌めるだけ.これにて作業終了.ここまで40分ってところです.まあ10分放置時間が有りましたからそんな大変な作業ではないことは確かです.


さて試運転.お買い物ついでに裏道でわざと右左折を繰り返しドライブブーツに負荷をかけるような運転をします.乗り心地,ハンドルの感じなど全く変わりありません.ちょっともの足りないですが,グリースが枯渇して何らかのダメージがあったわけではないので当然の結果でしょう.最後に降りてからタイヤの隙間から覗き込んで漏れが無いのが確認できました.

まあもともとドライブシャフトブーツの交換は自分でやらず,ディーラーなどに出そうかな?と思っていたのですが,思わず自分でやることが出来て満足です.後はこの次の車検まで逆側が破れないことを祈るのみです.(←多分破れるって...)

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