後期型ライトハウジング(その2)

いろいろな紆余曲折の末に到着したA32セフィーロ後期型のライトハウジングASSYですが,物のほうはなかなか綺麗です.一点気になるのは純正のウィンカーは黄色いリフレクターが内部に配置されているのがこいつは裏側の樹脂を一旦くりぬいて黄色いリフレクターを外し,その代わりに無色のリフレクターが入っている点.このくりぬいた部分は接着後にその周りがコーキングされているのですが,これがとっても汚い.まあ見えないところなので別にこだわる必要はないのですが,コーキング剤が極端に出っ張っているところなどはカッターで除去し,単なる自己満足のレベルまでにします.

気になるレンズは黄ばみは一切なく,リフレクターの曇りもないようです.まあ新品ではない点は仕方ないとして,廃車までの期間とにかく機能を満たした上で,引け目を感じない程度の外観を保ては良いということで納得します.

で,前期型と後期型の互換について今更ながら解説しますと,一般的にはポジション球のソケットが付いている樹脂部品がライトハウジングにねじ込まれるところの形状が,前期は4ツ爪,後期は3つ爪である点がひとつ.あともうひとつはウィンカー部は黄色いレンズを使っている前期に対しリフレクターで黄色をつける後期といった感じです.しかし今回の落札品はウィンカーに無色のリフレクターを使っているがためにこれに対応した黄色いバルブを調達しなければいけません.

で,一般的に売られている黄色いバルブはソケット爪の2つが180度対角ではなく,30度程度角度を持っています.これは誤使用防止のためと思いますが,なんとか信頼性を損ねずに(自作せずに)何か使えるものがないかいつもはホームセンターしか徘徊しないところをカー用品まで範囲を広げ探索しました.するとなぜだか知りませんが,とあるカー用品店にのみ180度方向に爪が出た21W黄色バルブがあったではないですか.これは別に特殊品という感じではなく,普通にバルブやサンのラインナップとして売っていたんですが,探せばあるもんなんですね〜.実のところ爪をひとつ削って流用しようかとも思っていたもんでちょっと拍子抜けしてしまいました.でも1本498円というところは結構痛い出費です.

お次はポジション球のソケットになります.でも本体がわのソケットを改造するのはいやなので,今回はライトハウジング側の爪が入る穴を爪3本使用に作り変えます.といっても爪が入る部分を新たに削って,もともとの爪が入る部分の一部を接着剤で埋めるというもの.まあ綺麗に仕上がるとは思っていませんが,これで固定が十分出来ればいいかな〜という安易な考えで改造に踏み切ります.で,車からソケットだけ取ってきて室内で工作していたわけですが,この現物合わせでトライすること約2時間.ようやっとちゃんとはまった上に信頼の置ける固定具合が得られました.

さて,次の晴れた週末に組み込みを行います.ライトハウジングはフロントグリル側で2箇所,ウィンカー側で1箇所固定されています.これは容易にネジが外れるのですが,これだけではライトハウジングは外れてきません.

実はウィンカー側に1箇所ハウジングからピンが立っていてプラスチックの固定具に貫通してボディ側の板金にはまっています.この固定具が抜く方向に引っ張ると広がる方向に変形するために,ハウジング側から立っているピンを抜かなければいけません.幸いにもそのピンの頭にはプラスのリレスが切ってあって,ドライバーで回せるようになっています.

しか〜し,そのドライバーを入れてまわすスペースを確保しようとすると,右側はクーラントのリザーバタンクなど,左側はジャンクションボックスやバッテリを撤去しなければいけません.こりゃ結構な手間だわ.

というわけで結構な時間をかけてようやっとライトハウジングを交換しました.見栄えはというと,現在後期型のグリルが付いているのでまるで後期型のようです.ウィンカー部分の色の感じが純正と違う感じはしますが,そんなのは気にしません.


で,点灯確認.まず昼間の点灯ではそんなに輝度や見栄えに変化はないようです.逆に消灯時は劇的な変化です.なんとまあ今までがくすんだ色であったことか.まるで新車といっても過言ではないほどの出来上がり(←いいすぎ)です.

夜間はというと照射範囲が多少広がったような感じがします.しっかり横長の長方形の範囲を照らすようになったというか...今までは漠然と車の前を照らしていたのが,的確に必要な範囲を必要な光量で照らすようになった感じです.今の新車たちとほぼ同じような感覚なのかもしれませんね.これが.

とにかくライトの交換に関して長々とレポートしてきましたが,私にとっては一応の満足が得られました.あとは今後のユーザー車検を無事通過してくれることを祈るのみです.

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