カヤバNewSRショックアブソーバー(フロントその1)

次の日.朝からフロントの作業です.また右からですが,フロントの場合はスプリングの入れ替えが必要.よくショックはそのまんまでスプリングのみ換える人がいますが,スプリングだけだと車高を変える場合は有効でしょうが,減衰性能は変わらないわけですから効果が薄いと思うのです.私の場合はノーマルの状態を出来るだけキープしたいわけですが,純正ショックの入手を断念したからにはスプリングは当然純正流用となるわけです.で,スプリングの移植になると今度はスプリングコンプレッサが必要になります.こんな工具は私の場合10年に一度ぐらいの登場頻度でありほとんど所有している意味もないので,これは借り物です.最近サーキットのハイエナの異名を持ってはばからないバタヤンの手持ちを借りたのでした.まあ,ストレートにいったら1000円ぐらいで1本買えるのですが,そんな無駄遣いは私には出来ません.これも車検を待って交換ということで長らく借りていたのですが,ようやっとの登場になりました.

フロントの場合はどうやらビームもないので下から何もあてがわなくて良いようです.今回はスプリングを交換するのでエンジンルーム奥にあるショックの上側の3箇所のネジに加え,真ん中のネジを先に緩めておきます.そしてやっぱり緩みにくい下側のネジを外します.今回はもう最初から例のレンチにパイプを継ぎ足して外します.思いっきりパイプを引き上げるとボディーに当たってしまいますので,力加減をしつつ,しかし思いっきりよく力を加えないとネジは緩んでくれません.今日は結構気温が暑いので汗がだらだら出てきます.

同じくステンメッシュホースのバインダとちょん切ったら,上のナットを完全に外してしまい,下側のネジを抜きます.そしてショックアブソーバーは外れました.さてここからがスプリングコンプレッサの出番.スプリング部分に丁度180度対角になるように2つを取り付け,ぎゅうぎゅう締めこんでいきます.絞めこんでいきます.締めこんで...ああ〜いくらやっても終わらない〜.実はこのスプリングコンプレッサは24mmの六角なんですが,先日当のバタヤンにこの24mmにあう1/2のラチェットを貸してしまっていたのです.このため,代替のラチェットのないレンチを使っていたのですが,作業は一向に進みません.もう汗が噴出してくるのに拭いている余裕がないぐらい.ああ〜大変.

でもようやっとスプリングの片端がフリーになるほど縮まりました.ここで,先ほどボディーに付いた状態で緩めておいた中央のナットを外し,分解します.あ〜何とか終わってよかった.と思ったのもつかの間.取り外したショックアブソーバーをあとで洗うために庭の水場のところに持っていったときです.玄関の方でパキョーンという音がしました.戻ってみると,スプリングコンプレッサーの片側が外れているではないですか.それを見ながら脱力する私.

どうやらスプリングコンプレッサーの爪の部分にスプリングを傷つけないためにテーピングされていたのですが,これのせいで180度対角で取り付けたはずのスプリングコンプレッサーが徐々にずれていき,結果として外れてしまったようです.とほほ.仕方ないので,このテーピングを外し,スプリングの傷覚悟で再び締めていくことにしました.一回いやというほど締めこんだのに,また再び締めこまないといけないとは...しかも最初から.

軽い眩暈を覚えながら,なんとか締め込み,新しいNewSRのほうにスプリングと上側の部品を順に組み立てていきます.ナットを締めこんだら,今度はスプリングコンプレッサーを緩めていかなければいけません.締めるときも結構な力が必要でしたが,緩めるのも大変.締めるのを都合3回.緩めるのを2回.もう掌が痛くって仕方がありません.ここまで2時間以上かかっていましてもう,こっちもグロッキー.

さてスプリングコンプレッサーを外したら,今度はボディーに取り付け.これはリアとあんまり変わらないのでてきぱきと取り付けていきます.ステンメッシュホースのバインドをしてタイヤを取り付けて,ジャッキを下げたらもう前後不覚になるほどの眩暈を覚えた私.このまま作業続行可能なのかしら?と疑問を感じた瞬間でした.

またつづく

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