カヤバNewSRショックアブソーバー(フロントその2)

まあいくら眩暈がするからといっても,その週を片側だけNewSRに交換した状態で車を走らせるのは危険すぎ.したがって自分に鞭打って左側の交換作業もやってしまいます.車体の向きを反転させて,ジャッキアップ.

しかし今度はちょっと頭を使いました.ジャッキアップした状態でもうひとつのジャッキでロアアームを持ち上げます.サスペンションが沈む極限まで持ち上げ,ここでスプリングコンプレッサを挿入しました.ここで挿入してしまえば,あとは少しだけ締めこめばナットを外せるはず.ちょっと嵌めにくいですが,まあなんとかなるでしょう.もう最初っから締めこむのはコリゴリ.

さて,外してみてスプリングコンプレッサーを締める量は減ったかというと,激減しました.まあ当たり前といえば当たり前なんですが,こんな些細なことが今の私にはとてもうれしいわけです.ナットを外して,NewSRに移植.再びスプリングコンプレッサーが付いた状態のまんま装着.しかし今度は狭い部分にスプリングコンプレッサー付きのショックアブソーバーを入れ込まなければいけないので,なかなか上の穴に合わず大変.結構な重量なのにこれを片手で持ちながら上からナットを締めるわけです.しかし穴が合った!ということで,ナットをスタッドボルトに持っていくと腕力がくじけてスタッドボルトが穴から消えてしまいます.2〜3回これを繰り返しようやっとナットがはまり,なんとか固定できました.また別のモードの眩暈が私を襲います.あ〜しんど.

上下を仮固定したら今度はスプリングコンプレッサーを抜きます.またジャッキをロアアームの下に入れ,スプリングコンプレッサーが外れそうかどうか見極めながら挙げていきます.結構高く挙げないと外れないみたいで,先ほどナットを外すときに追加締め込みをしましたので,その分スプリングコンプレッサーのナットがボディに当たってしまいました.でも,徐々に手で回転させながらスプリングコンプレッサーを緩めていくと無事外れました.そしてジャッキを外して本締め.多少手間はかかりましたが,右側のときよりは数倍早く作業が済みました.あとはステンメッシュのバインダをつけて,タイヤをつけてジャッキを下ろして,上部のナットにボンドをつけておしまい.ちょっと今日はあまりにもハードな内容でもうネジの一本も廻したくない.そんな気持ちになりました.はじめからディーラーに頼めばよかったかしら.


さて試運転です.まず,一番はじめに感じたことですが,上り坂でニュートラルに入れたままブレーキで停止しようとしたときの車勢の異様な挙動が消えました.今まではニュートラルに入れて坂道停車をしたときは一回前に押し出されて,それが後ろに引き戻されるような異様な感じがあったのですがそれがなくなりました.これはダンパー機能が復活したことによるものだと思います.あと,後ろだけ換えた状態で顕著だったアンダーステアはなくなりました.どちらかというと今までに比べクイックなハンドリングになったという感じでしょうか.右左折のときには一旦外側に振られてから旋回が始まるような感じだったのですがそれがなくなりました.車体全体のロールもほとんど消えました.パワーonでシュインと曲がるときに,今まではタイヤの力だけで曲がっていたように感じていたのがサスペンションの踏ん張りがしっかり利いている感覚.

いままでの状況というのはまあ9年間放置されていたサスペンションなわけで比較には値しませんが,これだけの投資でとても大きな効果が出てとってもうれしいです.社外サスペンションというと,乗り心地をスポイルしてスポーツ性のみを追及するような感じがしてはばかりませんが,NewSRの場合は乗り心地を優先させたなかなかマイルドでニュートラルな出来上がりが期待できるって感じでしょうか.う〜ん,こんな調子だと次の車検も通しちゃうんだろうな〜.

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