トイレの水漏れ修理

最近水道代が極端に高い月があるようです.通常3000円代だったのが平均で4000円台.特に一気に16000円台まで跳ね上がったりする月があって,前月も5600円.もともと食器洗い乾燥機も導入済みだし,冬場は特に2日に1回のお風呂だったり,夏場はシャワーばっかりだったりで,庭の水遣りもやっていない(そのせいで野っ原のようになっていますが)ので,特にそんな水を使ううちではないのですが...

で,すぐに原因はわかりました.トイレの水漏れ.といっても床がビショビショになっていたりというそれではありません.トイレのタンク内のバルブの経たりげ原因のごく少量の水が絶えず漏れ続けるというやつです.

このもれている瞬間というのは音でわかる場合もありますが,音が出ずにチョロチョロ漏れてきているのも結構あるみたいです.ということは音がしているということは結構漏れているということです.従って少しでも音がしたり,水道代が意図せずに高くなったらタンクの蓋を開けてみましょう.タンクが満タンなのにバルブから水が漏れていたら即刻修理が必要です.

そんなことをいいつつ私は音がしてから約半年放置してしまいました.その結果16000円台の請求書が来てしまったわけですが,その差額たるや馬鹿にできません.13000円の差額なんてめったなことでは挽回できませんし,今回は気付いてから約半年,気付く前は何ヶ月なのかわかりませんが,もしかしたら十数万円台でいらない浪費と反エコな結果を生んできたわけでこれはもう人としてどうかな?と思うわけです.

ということで約半年も放置しておきながら思い立ったが吉日ということで行動開始です.まず状況確認.タンクの蓋をはずしたところバルブから水漏れしているのでまずバルブが怪しい.で,タンクの中にある筒の最上部まで水がきていないにもかかわらず水が漏れているかどうかチェックしたところ,一応そんなことはなくフロートはなんとか大丈夫そう.次に修理に必要な部品を購入します.購入するのはバルブのパッキンと一応タンク底の栓になるボールです.ボールを購入するのはもしバルブだけで治らなかったときの保険です.バルブパッキンがTOTOのAタイプが2ケ,Bタイプが1ケの袋に入ったものが200円,この時点でうちのがAタイプなのかBタイプなのかわからなかったものの意外に安かったのでボールの汎用サイズのものが700円で保険をかけるつもりになったというのが私の心理状態です.

さて,購入して即作業です.漏れの最近多い2階のトイレから先にやっつけてしまいます.まず元栓を締めてから蓋をはずして手洗い水栓のチューブ,分岐をはずしフロートをはずす手前まで来たのが上の写真.水をこれぐらいまで抜いておいたほうが作業そのものは遣り易いみたいです.フロートの根元のリンクは2箇所で真ちゅう製のねじで留まっていますので,これをプライヤでまわしながら外します.外してみたらうちのバルブは金属製で幸いなことにAタイプであることがわかりました.

このAタイプのバルブパッキンはバルブ先端のへこみにはめ込む方式であって,はまる側の円周1箇所に切り欠きがあります.交換はこの切り欠きを先にへこみに入れ込んで指で押し込むだけです.ここをちゃんと水平にはめ込んでおかないと,あとで水漏れの原因になりますので注意が必要です.相手のバルブシートですが,こちらもごみや錆びが付着していると漏れの原因になりますので綿棒を突っ込んできれいにしておきます.

で,交換がすんだらさっさとフロートを取り付け,元栓を開けて水漏れのチェックです.チョボチョボと流れている分までなくなるのに5分以上かかりましたが,とりあえず漏れはなくなりました.これで一応ボールの方は交換は不要なんでしょう.

外したバルブパッキンと新品を比較すると明らかに環状の凹みが付いていて,ここを介して水漏れしていたのがアリアリとわかります.う〜むこれならもっと早くやっておけばよかった...ということで1階のトイレに移ります.200円のセットに2ケもAタイプが入っていたので2箇所修理してもこれなら200円のみで事足りてしまうことになります.ちょっと得した気分.

1階のほうも2回と同じように作業を進めます.こっちは稼働率が高いのが災いしてかタンク内も結構汚れています.蓋なんかも結構黒ずみが出ていてこりゃあんまりだわ.ということで清掃しつつの作業となり2階よりは少し時間がかかってしまいました.こちらは2階よりは稼働率が高いのでもしかしたらボールのほうも交換しておかないといけないかな?と思ったので少し長めに水漏れの観察を行いましたが,水が完全に止まるまでの時間も2階とは変わらず,その後の水漏れもなかったので今回はボール交換なしとしました.ということで本当に200円で2箇所の修理が完了したということ.不要な水道代で10数万円を支出してきたことを考えると,今となってからこの修理を施した自分のなんと愚かなことなんでしょう.あ〜痛恨!

まあ新築後12年無交換でやってきたもんですから,所詮ゴムはゴムなのでこの程度の経たりはあって当然でしょう.ゴムの寿命なんて車と一緒で交換後7年以下というのが目安なんでしょうね.これでよいお勉強になりました.水道代を日々ケチって生活しているというのに,この体たらく.まったく話になりません.次回は7年後,漏れがあろうとなかろうとパッキン交換をすることにします.

それもそうと,結構ホテルやなんかで夜トイレからチョロチョロ音が聞こえているケースありますよね.あれは将にこの症状が出ているということです.結構そんな音がしていたらもう一度流してみて収まるのを待ってみたりしてきたのですが,あまりにもそんな経験が多いもんで世の中ではあまりにも知らず知らずのうちに水を無駄にしていることを痛感します.皆さんも身の回りでチョロチョロ音が聞こえたら対処するようにしてくださいね〜.(普通自分でしないっつーの!)

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