混合水栓の交換(その3:新しい混合水洗の取り付け)

さて,悩んで悩んで特殊工具を購入しにホームセンターに急遽行く準備まで始めてみた私ではありますが,よくよく考えたら一つだけ使えるかもしれない工具があることに気が付きました.それはトイレのパッキンのときにも登場しましたが,室内作業用の工具セットに含まれている超安っぽいプライヤです.

早速それを持ち出してきてシンクの下に仰向きにもぐりこみます.頭を取り外した板が付いていた穴に入れ,支えながらLED照明を当てながらレンチを狭い範囲に入れてナットに掛けます.幸い握りの部分がそんなに長くなく,開き量も調整できるので,ちょっとナットを廻す余地を残しながらちゃんとナットにつめを掛けることができました.ここで慎重にナットを廻していきますと,少しだけ動きました.これでグリップが動く隙間がなくなりましたので,また爪を掛けなおして廻してを3回も繰り返したらナットが手で廻せるようになりました.これで新たに工具を購入する必要はなくなりました.

さて,これで旧混合水栓を取り外すことができたわけですが,新混合水洗をふっと見るとどうやってこれ取り付けるのよ?という疑問がわいてきました.確かに混合水栓の根元にはネジ穴が隠れていて,上からの取り付けができることが見て取れます.しかし,その取り付けを可能にする上部施工金具なるものが見当たらないのです.通常ならば金具がキットの中に含まれるはず...Webで調べるとTOTOなどはこの上部施工金具が単体で売られているんですが,INAXはカタログに載っていません.う〜ん,これは大きな失敗したかな?

で,ものを見てみたところ,水栓本体に一応上部施工金具の上側のブラケットが入り込んでいることがわかりました.で,webの取り付け方法についての写真を見てみるとこのブラケットに2本のネジを通し,下側にそのピッチに合わせてネジをきってあるC字型のブラケットを締めこむことで固定されるものであることがわかりました.う〜む,これは自作できるかも?

で,いろいろ材料を探しましたが手持ちのものではなかなかその材料に適したものはありませんでした.しょうがないので,以前バイクに使っていたステンレスステーの短冊があったので,それを使うことにしました.まず息子が帰ってきていたので,上からネジを締めさせ下から私がナットを押さえ仮に締め付け力が十分かどうかを確認しました.

その結果,微妙に角度を調整すればしっかり2つの長短の短冊で固定おできることがわかり,少々素人っぽいですが,水周りの改造にこれ以上時間を掛けるのは不可能ですのでこれで行くことにしました.

あとは上周りの作業です.といっても今回これだけではなく,分岐水栓も取り付けなければいけないので,新たな混合水栓をまた分解してしまわなければいけません.この混合水栓はレバーや蛇口先端がめっきされていて,レバーを取り外すのもネジを隠しているふたをマイナスドライバーで外すタイプです.レバーを外せばカバーを外して水栓の中身をいったん抜いてその下に分岐水栓を挟み込みます.

分岐水栓を一旦くっつけてさあおしまい...試しに水とお湯を出してみたら,分岐側からお湯ではなく水が出ていることに気づきました.分岐水栓のマニュアルを見たら,デフォルトでは水が分岐されるようにセッティングされているようで,お湯を分岐する場合は工具(といっても単なる樹脂の棒ですが)で分岐水栓の左右の穴に入っているスリーブを入れ替えることでお湯を分岐させることができるようです.そういえば前回分岐水栓を増設したときにも同じように切り替えをしたような...ということでせっかく完成したところをまた一旦ばらして組みなおしました.組みなおしたときは水が中にたんまりとたまっていて,なおかつ片方のパッキンが外れて流れ出してしまったので探すのが大変でしたが,なんとか組み上げて再び試運転.今度はしっかりとお湯が分岐されています.

あとは下回りのナベヤカンを復旧して作業は終了.かみさんはナベヤカンの配列が少し違うことより水栓が治ったことのほうがうれしかったらしく,そんなに怒っている様子ではありませんでした.ああ〜,よかった.ということで今回もなんとか家の中の自作が一件終了.それにしても水栓については新旧でレバーの向きが変わっていたり,取り付け作業方向が下から上に変わっていたりと進化の歴史が感じられます.いろいろやってみて初めてわかる変化なんですが,やらないとこんなことにも気づかないわけで毎回のことながらやってよかったと感じてしまうわけです.

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