SEIKO ソーラーチタニウム

前回電池交換の煩わしい瞬間を如何にクリアするかというお題目で報告させて頂きましたが,やっぱり電池交換そのものがないに越したことは無いので,ちょっと新しい時計を入手しました.といっても99年あたりのモデル(?)でありまして当然中古.でもとてもよく出来た時計なのでちょっとご紹介します.それはSEIKO ソーラーチタニウム.です.

まず入手の経緯から.ちょっとした興味からとある日にヤフオクの時計のところをのぞいていたんですが,そのとき以前に妻用の時計を購入したのを思い出して,”ソーラー”で検索をかけてみたのです.妻用の時計というのはSEIKOの海外向けモデルのソーラーダイバーなんですが,これが妻も結構お気に入りで,なおかつ電池交換のわずらわしさもないことから,長期にわたり使い続けているのです.そんなこんなで最近はどんなもんかな?ということで検索をかけたわけですが結構ヒットが少ない.そんな中,100円スタートのこのソーラーチタニウムを見つけたのです.そのスタート金額から,結構高騰すると予想していたのですが,ムーブメントの充電量が少ないためかあんまり高騰せずに,結局私が落札してしまいました.

なかなかのお得感に酔いしれながら待つこと数日.その時計はやってきました.早速腕にはめてみた感想は軽いでした.今までのダイバーは20気圧防水ではありますが結構な重さがあり,まあこれも高級感なのかな?と思い使ってきましたが,ダイバーモデルでもないのに10気圧防水のこの時計の軽さは今までのそんな思い込みを覆すに十分な軽さです.これぞ高級感.レアメタルのなせる装着していることを感じさせないほどの軽さは,ちょっとした優越感を感じさせてくれます.本来はソーラーという点に魅力を感じて落札したんですが,結果的にはチタンの軽さといった部分のメリットも相当なウェイトを占めるに至ったわけで,この時計を入手したことの満足感は最近のオークションにはないものではありました.

ただ,この時計ですが,かなり古いモデルのようで,ムーブメントは5Y75というものを使っています.最近のソーラーモデルはというと,半月ばかり光に当てなくても十分動き続けることが出来るようですが,このモデルは72時間が精一杯なようです.しかも中古なのでとても72時間とはいえない状態です.24時間長袖の中に装着しているとすぐに2秒運針になってしまいます.ちなみに,このムーブメントの新品の状態での充電条件と,運針時間の目安は下記のようになっているようです.

照度(LX)光源環境(目安)一秒運針
までの時間
フル充電
までの時間
毎日運針する
ための時間
500白色ライト60w 60cm6時間16時間2時間
700蛍光灯一般オフィス内5時間10時間1.4時間
1000蛍光灯15wx2 70cm3時間8時間55分
3000蛍光灯15wx2 20cm1時間2.8時間20分
5000蛍光灯15wx2 12cm50分1.7時間15分
10000蛍光灯密着(cm)20分1時間8分
10000太陽曇天20分1時間8分
100000太陽昼間直射日光
(直角)
3分10分1.5分

で,冬場は長袖の中に隠れることも多いので結構仕事中も机の上にしばらく放置して充電しておかなければいけなかったりしますが,机の上においているときにその文字盤の太陽電池のきらっとしたところも何か地球に優しいことをしているような気持ちになってきます.それに頻繁にこういったケアを必要とするところもなんだかペットを飼っているような感じもして結構なお気に入りになってしまいました.

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