さらばニンジャ2号機

前回のとても思わせぶりなテーマでピンと来る人はもう気づいてしまっているかもしれませんが,そうなんです.残念ながら1台押し出されるのがこのニンジャになってしまったのです.まあ組むのがニンジャであれば,去るのもまたニンジャという図式はあまりにも妥当すぎてつまらない結果ではあるんですが,すごい苦渋の決断をして売りに出したのでした.

しかし,ヤフオクに部品取りではなくちゃんと車体として出品しているのに全然売れません.私が未熟であったためもありますが,これまで掛かった費用の1/3のお値段で出品していても全然買い手が付かないのです.これは私にとって悲しい限りで,ちゃんとエンジンの異音が車齢なりな点や,エンジンが乗せかえられた状態である点など正直にコメントをつけすぎたのもあるかもしれませんが,それにしても全然なんです...

で,4順目まであえなく流局するかな〜?といったところでメアド付きの質問あり.内容は

リアサスを純正に戻して安くしてもらえませんか?

というもの.この前代未聞の申し出に新たなニンジャを組む場所を確保する必要に迫られている私は泣く泣くリアサスを外すことを承知した次第なんです.まあ幸いにも程度の良いリアサスが手元にあったので乗れないほどの劣化は無かったにしろ,これは不本意中の不本意.でもそれで欲しいって言う人がいるのであればそれも運命と思って応じるしかないと腹を決めました.

で,前回の作業のあと試運転をしてすぐさまバイク運送屋さんに引き取られていったわけです.なんともまあ2001年に企画開始してから実際乗ったのは3年強ですが,これほど自分で手を掛けたバイクはありませんでした.何かと手間が掛かったというか無駄な手間も掛けた車体でしたが,ニンジャへの造詣を一層深める機会を多く与えてくれた車体でもありました.あれほど愛着がありながらもこんな安易でしかも捨て値で手放すのは本当に不本意だったのですが,その反省はそもそも無計画にも次の車体を入手してしまっている自分への自戒を秘めているような気持ちでもあります.

ニンジャを1から組むということで無謀なチャレンジを形にしたのが自分にとっては唯一の達成感であり,今回この車体を人に渡すことである意味無の状態から1台のニンジャを生み出して世に放ったことで,若い頃のニンジャへの後ろめたさが開放された感じがするのです.今後はそのような後ろめたさのないニンジャ製作が出来るのではないかと自分でも思えるようになって来ました.単に組むだけでは面白くない,ある意味苦労は買ってでもしようという気持ちになっている自分が少し怖いんですが,これで私も一皮剥けたわけですかな?

ということで新たなニンジャ製作記のほう,またがんばりますから見てくださいね〜.

ということでニンジャ2号機の思い出写真はこちら

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