NINJA製作日記を振り返って

さて,NINJAのいなくなったガレージスペースは広々としてなんか物足りない感じではありますが(家族はそれでも狭いと言う),すぐそばで乗ってくれる人がいて本当に良かった.逆にそんな人に整備不良でトラブルが起きてしまうといけないので,とってもプレッシャー.

さて,庭には書無しフレームと約1台分のパーツが転がっています.衣替えを前にして何かと部品たちが妻の目に触れる時期でもあります.どうでも良いことですがバイクの部品って組みあがってない状態だと異様なほどの場所を取るものです.それに地べたに置いたままのパーツなんかはいきなり錆びが浮いてきてしまっていたり,あまりよろしくありません.よって無駄なこととは分かっていても,一応くみ上げて保管することにしました.

パーツの山の中からフレームを掘り起こし,エンジンを載せ,それぞれの部品を慈しむように付けていきます.どうせばらすのにちゃんとトルクかけてみたりして...ハーネスは以前はちっともわからなかったのですが,一度組んだ実績からでしょうか?結構すいすいと接続が出来てしまいました.というより,以前おかしいなと思っていたところはやっぱりハーネス側に問題がありました.よってせっかく入手したハーネスも使えないことが判明しました.とほほほほほ.

さて,外装を載せ,屋外で保管したくないもの以外は取りついた状態で,ほっと一息入れます.もともとが10年以上前に750Rを自分勝手で手放したことに異様なトラウマが残っていたところから始まったこの企画.心のかさぶたをちょっとずつ剥がしているような,そんな感じがしはじめてきたのは,ある程度形になってからでしょうか?実際組みあがって火の入った750Rが時代の流れをそう大きく私にアピールしてこなかったのは幸いでした.もともとが乗り続けているのがZXR-H1というそう新しいバイクでは無かったのも影響しているかもしれません.そのへんは最新のバイクに乗ってみると判るのでしょうが,私には残念ながらその探求心は無いので,知る由もありません.

組みあがってイグニッションを廻す瞬間,エンジンをかける瞬間,またがってクラッチをつなぐ瞬間,ある種の感動があったのは事実ですが,NINJA以外のマシンでこれをやったとしても同じ感動があったかどうか定かでは有りません.特に途中から750Rを製作することに方針が決まってからはちょっと抵抗があったのも事実で,何か自分の触れたくない歴史にまで記憶が遡ってしまうのではないかと,いらぬ心配をするあまり進捗が滞ったこともありました.900Rを作るとなっていた場合にどのように感じたかを想像してみると自分的にちょっと面白いものはあります.色々な思いが駆け巡ります.

まあ,せっかく庭に1台分の部品取りがあるわけですから,このままNINJAから遠ざかることは無いと思います.カスタムは別として,今回の経験で得られた知識もZXRよりも多いくらいです.この部品取りが今後どうなるかは私にもわかりません.機会を見ていろんな使い道があるのか,それとも博物館の展示物のようになるのか...今のところ後者ですかね...自分にとっては色々勉強になりましたし,今後NINJA関連の知識を伸ばしていくことはありうると思います.なんといっても2001年現在も現行車であり続けているNINJAの偉大さには感服します.

NINJA製作日記と言うことでは決して完璧という状態では有りませんが,ここまで乱文を読み続けてくれた皆さんには感謝いたします.それでは,ごきげんよう...といっても他のコーナーは続きますよ〜.

-おしまい-

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