ラジエター,オイルクーラーのレストア

しばらく購入する事もなく,資金もこの夏で他の事に使い果たししばしやることのない週末を迎えました.うちのグルニエはNINJAとZXRのジャンクで埋まっているわけですが,夏場は日中ともなるとそこは灼熱地獄です.まあ最近はちょっと日差しも弱まり,灼熱地獄も少しは収まっただろうと久しぶりに階段を上り覗いてみることにしました.

しかし外気温は29°にも達する9月上旬の日中ではそのような甘い考えはやはり御法度だったのでした.階段を上がるにつれ頭部に鈍く効いてくる温度上昇は個人的な不快指数をうなぎ上りにしました.鼻から入ってくる空気は明らかに1時間以上吸い続けると心肺機能に障害を来します.気を取り直して,まず手前にあったラジエター,オイルクーラー,タンクなどを取り出し,命からがら階下に降ります.

タンクに関してはA4フレームと同時に入手したのですが生憎鍵はなし.それで対策を練るため現品を確認知るため持ち帰ったわけです.まず片っ端からKAWASAKIの鍵を突っ込んでみます.といっても3種類(ZXR,ZXRのJUNKタンクのもの,何用か不明な鍵)ですが,すべて偶然タンクキャップを開けることはありませんでした(←あたりまえか).参考までにZXRのタンクキャップ分解してみると,作りは殆どNINJAと変わりません.周りの7ヶのネジを外し,キャップの内側のプラスネジを外せばいいのですが,内側のプラスネジはどうしても鍵がない限り緩めることはできません.タンクについてはここで断念です.まあ次の一手はどうなるかわかりませんが何か考えるか...ふ〜.

気を取り直してラジエターです.これはKAZUさんから購入したときに表面の腐食は仕方ないとして,"フィンの曲がりを何とかしなければ"と思っていたのです.まあ今回そのついでにいろんな事をやってみようと考えたのでした.まず,ファンとメッシュを外し,フィンの間に詰まった砂を落とします.想像していた以上の砂がパラパラと落ちて行きます.それでも曲がったフィンの間などに多量の砂が噛んでいます.そこで曲がったフィンを戻していきます.サービスマニュアルではこのフィンの曲がりが全体の20%を超えるとラジエターごと交換ということになってますが一応20%は超えていないようです.フィンの曲がりを修正すると部分的に塗装が落ち,そこが後々腐食するのですが,今回あらためて塗装することはしませんのでできるだけ慎重に曲がりをとっていきます.マイナスドライバーや千枚通しを使い,表裏終わらせるのに約1時間を要しました.

次にエアーで細かい砂を吹き飛ばします.これはフィンをあらためて変形させることがないよう,慎重に行います.実は私はコンプレッサを持っていないので,昼休み会社のエアーを拝借しましたが,面白いほど砂が落ちていきます.新たなフィン曲がりも発生しませんでした.最後に水洗いして本体はOKです.

次はファンです.まず,このファンが使えるものかどうか判断するために12Vを流してみました.するとブーンという音とともに勢い良く回りはじめました.外観からは動作の可否の判断が非常に困難な状態(ちょっと錆びが浮きすぎ)だったのですが,これならOKです.使えます.あとはファンの羽根と風洞の部分を綺麗にしておしまいです.ファンの音はZXRとはちょっと違っているように感じました.まあこれは私の先入観によるもののような気がしますが,なんとなくNINJAっぽい感じ.殆ど病気でしょうか?

オイルクーラーも同じく砂の除去,フィンの曲がり取りを行いました.フィンの曲がりについてはフィンのピッチがラジエターよりは粗いので,楽勝でした.ちょっと会社に持ってく時にオイルがもれてきて難儀しましたが,こんなのみたいなもんです.ついでにKAZUさんから頂いたRX用のオイルクーラーもやろうかと思ったのですが,今回はパスです.

パーツも大物はある程度そろってきましたのでこのようなパーツ単位のレストア作業が待っています.それにできるだけ出費を抑えないと...これからが思いやられます.

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