不調対策

前回のフォークオイルシール,ブレーキ関連の試運転では当初よかったんですが,調子に乗って結構あけて走っていたら後半加速が鈍ってきておかしくなってきました.何かかぶったか失火しているような感じ.それに加えて思い起こせば車体が完成してからずぅーと暖気に時間が掛かりすぎ,暖気っつーても3分もしない性分の私は,回転がある程度安定したら走り出すのが通常なんですが,どうも今回のニンジャは走り出して200mぐらいは加速が鈍いのです.この点も以前から気になってはいたわけで,これはキャブかプラグかな?ということで両方いっぺんにやってしまいましょう.

ある休日の朝,作業開始です.少しエンジンを掛けてしばらくして止めてからまずタンクをとっ外し,プラグのやけ具合をチェック.そこら辺を走ったわけではないので正確な状況は見えないかもしれませんが,とりあえず暖機運転の時の不調をなんとか見つけようと思ったのです.が!まず最初の1番プラグをチェックするときに既に異常がありました.まずプラグキャップがスポンと簡単に抜けてしまったのです.それにプラグをまわすとなんとも簡単に廻ってしまいます.そうなんです1番のプラグがちゃんと締まっていなかったのです.そういえば例に漏れずこの車体も1番プラグホールの腐食があって掃除をしたり,プラグキャップを交換したりというのがありました.その中でプラグは再利用を決め込んだのですが,そのプラグのねじ山に錆が堆積していてちゃんと締まりきらないうちに結構な抵抗になって,それがしばらくして緩みにつながったのではないでしょうか?また,その緩みによりプラグホール内に圧縮圧が漏れ,その影響でプラグキャップも抜けてきてしまったと考えるのが正解でしょう.

ちなみにプラグの色は真っ黒.かぶりっ放しな感じです.プラグをきれいにしてこれをちゃんと締め込んで1番プラグは終了.

お次は2番.しか〜し,これもなんだか知らないけどプラグキャップが簡単に抜けてしまってきます.あれれれ?とプラグをまわすとこちらも結構簡単に廻ってしまっちゃう.ということは1番にに引き続き2番も締めが甘かったかな?2番プラグは腐食の影響もないので,実は緩む原因なんてない筈です.でも緩んでいるというのはどういうことかしら?こちらも電極の色は真っ黒黒スケ.こちらもワイヤーブラシできれいにしてしっかりと締めプラグキャップもしっかりとはめ込みます.しかしプラグというのは締め込みすぎると破損してしまいヘッドを外して修理なんてことになりかねないので注意が必要です.決して壊さない程度に,しかし確実に締めるというのがこんなにも難しいものかと感じながらプラグを締め込む私なのでした.

ここで引き続き気になるのは3番,4番なんですが,こちらは全然緩みなんかもなくプラグキャップもしっかり嵌っていました.焼き色もしっかりキツネ色.ということは1番,2番だけプラグの締めが甘くって失火して調子が悪くなっていたということなのかな?

まあ,それはそれでいいとしてプラグだけが原因でなかった場合を懸念して,やっぱりキャブも一度チェックすることにしました.ここは私らしくないですがここは万全を期して置かなければいけない季節なのですよ.実はプラグをやる前に,1番キャブのパイロットスクリューのあたりから少しガソリンがにじんでいるのを発見していたので後に引けなくなってしまっていたのです.プラグのチェック,清掃,締め込みなんかよりキャブのほうが時間が掛かるし,匂いもするし大変なんですが乗りかかった船が出港してしまったからには仕方がない.(←しのごのうるさい)

ということで,キャブを外してフロート室を1つ1つチェックしていきます.今回主にフロートバルブ周りを重点的にチェックしたのですが,ここにゴミなどが詰まったり,フロートレベルが狂うような原因は見当たりませんでした.一応メインジェットスロージェットのつまりもチェックして問題ないことを確認.パイロットスクリューは標準の2+1/8回転戻しにしてキャブを再び取り付けます.キャブの作業トータルで結構念入りにやったので約1時間半.プラグのほうで1時間といった感じ.最後に一旦タンクを載せエンジンをかけ暖気.エンジンの掛かりは以前より格段に力強くなり,かぶった感じはしなくなりました.これならけっこういけそうかな?

暖気をしたらまたタンクを外し,キャブの同調を取ります.以前ひどい状況のまま同調を取ったので,結構狂ってしまっています.あわせるのに少し手間取りましたが,それでも4分程度で同調完了.同調を完了したところで,再び1番のプラグを抜いて焼け色チェック.今度は綺麗なキツネ色.ということで本日はお出かけのため作業終了.試運転は後日.乞うご期待〜.

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