チェーン周り

さて,そろそろチェーンを取りつけようと思います.ただ,そのチェーンを付ける前に一つ課題がありまして,それを解決してしまわなければなりません.それはチェーンスライダーです.というのも現在使っているスイングアームはかなり古いものらしく,取りついていたチェーンスライダーは長年の風雪に耐えきれずボロボロに破壊されているのです.で,チェーンスライダーの純正新品を取り寄せようと見積もったところ,これが意外にも高額.とてもとても新品パーツを奢るつもりになれないのですが,あいにくチェーンスライダーの単品を出品しているなんてのはとんと見かけたことはありませんし,今後もないでしょう.するとスイングアームごとということになるのですが,それは在庫減らしをファーストプライオリティにしている方針に全然マッチしません.

で,あろうことか自作に走ることにしました.まあスイングアームにチェーンが直接当たらないようにすることが目的なので,適当に耐摩耗性の樹脂を取りつけていればひとまずよかろうと考えたのです.まずはその材質です.あんまり固すぎず,かといって耐摩耗性も必要ということで,ポリカーボネートとか固めの材料はどうかと思ったんですが,硬すぎる上にちょうど直角に曲がった材料がなく,製作に苦労しそうだったので断念.やっぱり材料調達がキーワードよね〜ということで,身近にあって直角曲げの手間が発生しないそれなりに強度もあって,それでも固すぎないもの…ということで探したらあったじゃないですか.それはバッテリケース.ものはZXR750Hのもので,もう既に樹脂形状が有用出来そうなところはところどころ切り取ってしまっているモノですが,まあこれなら純正のチェーンスライダーほどの耐摩耗性は期待できないものの,瞬殺になったり,チェーンが当たって駆動に問題が出たりはしないでしょう.

で,普段見えない部品なので,しっかりとフライス加工したりはしなくてもいいということでジグソーで適当に切っていきます.フェンダーやチェーンカバーと同じ材質かな?と思ったら意外にしっかりした材料だったので,少し苦労しましたが,なんとか切出しは完了.お次は取り付けネジですが,これも電動ドリルであなり適当に,それでも高さとピッチはちゃんと出しておきました.そんなこんなで出来栄えはなんだか小学生の夏休み工作以下な感じですが,車体に取り付けたところ,まあまあ機能は果たしてくれそうです.

せっかくチェーンスライダーをやるわけですから,ここではチェーン装着までやってしまう流れでしょうということで,このまま次の工程に流れ込んでしまいましょう.とはいいつつ,事前の調査では在庫にチェーンは新品含め数本あったのですが,使えると思ったドライブスプロケットがどうもニンジャようでなかったようで,アウトプットシャフト側の溝の数が1ケ多くて取り付きませんでした.なんでこんなものがあるか全然分かりませんが,恐らく何かのパーツ一式で購入したもののうちの1つなんでしょうね.

というわけで,ドライブスプロケットはなんとかして調達しなければいけません.しかし純正の中古も結構歯の摩耗が少ないものは1000円以上.新品だと2500円ぐらい.送料を考えるとムラシマで他の純正新品と一緒に購入したほうが安く上がってしまいます.そんな悩みを感じつつもちょっとヤフオクの検索キーワードを変えて検索したところ,なんかわかりませんが品代279円というのが見つかりました.なんじゃこりゃ?と思いつつちゃんとした鉄を使っているかどうかとか商品説明ベースで確認したところまあ,なんとか使える代物であるとうたわれています.

まあ,最悪アウトプットシャフト側の歯の精度が悪くって入らないとか,ガタが大きいとかあるんでしょうけど,メール便送料を含めても500円以下ということで,これを落札しました.到着したものはまあちょっとした小さい袋に入っただけの梱包であり,刃の先端も少々丸まっているかも?という外観です.それでもアウトプットシャフトに取りつけてみるとなんとかガタもそう大きくなく取りついてくれましたのでこれは使えそうです.もしかしてかなりいい買い物できたかも?

さて次はチェーンです.チェーンについては以前からやりたかったのが1つありまして,なんでだかステンレスのノンシールチェーンを持っていたりするので,それを使用したくなったのです.まあステンレスは錆に関してはいいのですが,かじりや強度的な問題があるので,一般的にバイクチェーンには使われません.私の場合バイクに付けてもあんまりハイパワーでぶん回すようなことはないので,ステンレスでも十分な安全率が確保できると思われますので,一回使ってみて様子を見たいというのがあったのです.

一応長さ的には200リンクとかあったのでそれをディスクグラインダーでぶったきり装着します.う〜ん,流石ステンレスってこともあってチェーンオイルを塗布した状態であってもそれなりに綺麗ですが,こうなるとドリブンスプロケットの錆がかえって目立ってしまいますね.これは今度何とかせねば.

最後にチェーンカバーです.これは当然ニンジャ用があると思って庭の在庫に期待していたのですが,その期待が裏切られてしまいました.どうもニンジャ用と考えていたのはGPz400F用,GPz1000RX用だったようで,形は似ていますがスイングアームに取り付けるステー部分が異なります.ここでニンジャ用を購入してもいいんですが,在庫を何とか減らせないかという命題の元車体にそれらをフィッティングしてみると,なんとか1つについてはステーとの間にプレートをかましてなんとか機能を果たしそうなことがわかりました.

ということでホームセンターで売っている穴のいっぱい明いたステーを当てて,穴いくつ分取り付け穴をオフセットさせるかを決めます.このときチェーンとカバーの隙間ができるだけ一様に確保できるよう最小限の長さ,位置になるように調整して追います.ステーの必要長が決まったらその長さにステーを切って,前後側とも取りつけます.メインスタンドを外し,またがってみてチェーンと他のものが干渉していないかを確認して作業は終了.それにしてもこのチェーンケース何の車種用かわかりませんが,ステーの部分を除いては形状がニンジャのものとほとんど変わりなく,流用だと言われないと気付かないレベルです.

こんな感じでチェーン周りひとつとっても今までのニンジャとは違って流用の工夫や自作パーツをふんだんに使っているので進捗は今一つですが,満足度はかなり高く,チェーンも付いたところで早く走ってみたいな〜とチェーン周りの出来上がりを見つつため息をついたりするのでした.

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