キャブを分解してみた

火入れでは火が一旦はいったものの,やがて回転数が落ちてくるという異常があり,そこで中断となりました.まずは吸気系であろうということで今回はキャブを分解してみます.

まずフロート室のドレンを開けてガソリンを抜いたところ,1番以外はガソリンが出てきませんでした.そして2番からは白い液体がドロリと出てきました.あれ?何これ.と少し混乱気味になりながらもキャブを車体から外します.

そして分解していくと,上回りはダイヤフラムも破損はなく,ニードルも汚れたりはしていません.で,早速ですがフロート室を開けてみただけでいきなりその真犯人と思われるものが見つかってしまいました.写真のようなゲル状の何かがフロート室に溜り,スロージェットの入り口の部分にまで達しています.それにしても久しぶりのグロ映像をお届けすることになって,ホントに申し訳ございません.

この現象は2番,3番,4番のフロート室で見られ,その程度も2番,3番はかなりひどく,4番はそんなでもなかったりします.おそらくガソリンの経路を伝って2,3番の間のチーズから徐々にキャブのフロート室に流れ込んでいったものと思われ,徐々に回転が落ちてくるという現象とぴったり一致します.それに無理やりアイドルスクリューを締めこんでエンジンを回していた時に排気から出てきた少し変なケミカルの匂い.あれの犯人も恐らくこれなんでしょう.

その根本原因としては,もう何か月も前になりますがタンクの錆取ということでサンポールを入れて次にマジックリンを入れて中和させたときに何かが発生し,それをその後の水洗いで流し切れていなかった可能性があります.その発生した何かがタンクの補修作業後しばらく乾燥状態でタンクの中にいたものか,はたまたゲル状のまま長期間存在していたのかを含め,その発生したなにかがいったい何であるのかについても一切考えないことにします.あははは.

ということで,まずはこのゲルに蹂躙されてしまったキャブをなんとかしなければいけません.少なくともすべての穴にこのゲル入り込んでいる可能性があるので,キャブを分解できるところはある程度分解して,各キャブボディ,フロート室,フロートバルブ,ジェット類など,ひたすら部品単位で清掃します.ちなみにこの清掃とその後の部品洗浄にはかなり時間を要しましたので,その間にフロートバルブを購入しておきました.というのも今回ばらした後にフロートバルブを触ってみたら,プランジャの部分の動きが若干悪くなっているものもあったためです.ちなみに今回純正ではなく,ヤフオクで売っている安価なものを初めてトライしてみることにしました.値段にすると半分以下なので,耐久性も半分以下かも知れませんが.

さて,キャブはそういうことでOKにはなったんですが,このゲルがタンクから来たのは確実です.まだゲルがタンクに残っていたらせっかくキャブだけ綺麗にしても元の木阿弥ということになります.ここはタンクのほうもやらなければいけませんね.とほほほ.

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