Windowsフォン(マウスMADOSMA Q501A-WH:実用編)

さて,SIMカードも無事認識し,使える状態になったQ501Aですが,まだスマホと呼べない状況でした.というのも契約しているSIMは通話なしのものなので,IP電話がこのWindowsフォンで使えるようにする必要があるわけです.ということでようやく実用編をご紹介することになります.

<WindowsフォンでIP電話を使う>

IP電話の契約はSMART IPphoneですので,推奨のIP電話アプリというのはSMARTalkというものがちゃんとあるにはあるのですが,いかんせん対応OSはiOSとAndroidのみ.それ以外のアプリは対応実績のデータも開示していませんし,サポート対象外ということで,この部分は自分でどうにかしなければいけません.で,ネットを探してみたのですが,ただでさえWindowsフォンでIP電話を使っているケースというのは少ないのかそうそう有効な情報が挙がってはいませんでした.

というのもIP電話そのものではなくSkypeやLINE電話などそれ以外の方法は如何様にでも世の中に転がっていて,通話SIMでなくても通話するすべはある意味確立されているわけです.それをわざわざWindowsフォンで行おうとすること自体ごく少数派でしょうし,そんな事柄をwebで紹介している例というのはおのずと少なくなるってもんです.実はデスクトップやノートPCでIP電話を使うというニーズはあるようでして,そこの着信ができるようにするとか,そういったところでの情報はそれなりにあったりするのですが,それは元々携帯するための電話ではなく,安価に通信量を抑えたい人がSkypeなど以外のちゃんと電話番号で着信させたいといったニーズでありますので,大きく志向が異なります.私はとにかくこのWindowsフォンをIP電話であたかも普通のスマホのように使いこなしたいのです.結果として有益そうな情報であっても古い情報であったり,うまくいかなかった事例の紹介で終わっているというのがひとまずの結果でした.

で,上がっている情報をもとにいくつかアプリをインストールしてみましたが,ダウンロード,インストールさえもダメなケースや発信はできるけど着信はできないとか片手落ちなものしかありませんでした.そんな中,一つだけ期待が持てそうなアプリが見つかったのです.Zoiperというあぷりです.はじめこのwebまで行ってダウンロードしたりしたのですが結果的にインストールできず困っていたら,何のことはないストアにいったらちゃんとZoiperもアプリとして登録されており,しかもそれが日本語版だったりするじゃあありませんか.ストアからのダウンロードとインストールはつつがなく終了し,あとは起動してSMARTの設定を入力するだけ.

で,このZoiperはちゃんと日本語対応になってはいるものの,この設定画面で使われている言葉が微妙にSMARTの設定項目と違う言葉になっています.なのでここでそのZoiper上のSIPオプションの入力内容を解説しておきましょう.

(1)アカウント名:適当な自分が判断しやすいもの.キャリアの名前とか.
(2)ドメイン:SMARTの"smart."ではじまるドメイン名
(3)ユーザー名:050を抜かした8桁のIP電話番号
(4)パスワード:SMARTから発行されたものあるいはその後自分で設定したもの
(5)発行者ID:空欄で可

という感じです.さて,使用してみましょう.ちょうど娘が大学で下宿しているので会話してみます.私からの電話が本当に嫌なんでしょう.すごくいやな声で第一声で出てきましたが,遅延はほとんど気にならないレベルで,残響とかもありません.まあ遅延については通常の携帯通話に比べれば大きいんでしょうけど,お互いが遅延を気にして会話しなければいけないレベルではありません.まあこの結果がWindowsフォンによるものなのかZoiperによるものなのか定かではありませんが,この結果はかなり満足いくものです.そして何よりも私にとってはスマホであることでスピーカーフォンでなくても会話ができるという今更なにいってんのというレベルのことが達成できたということも大きく満足感に貢献していると思います.

ただ,1点だけ問題点がありましてこのQ501A+Zoiperにしてからかみさんの携帯に電話ができなくなりました.こちらから着信もしないし,かみさんからもかけられない状態です.かみさんに何度も着拒していないか聞きましたし,実際スマホの通話設定も見せてもらいましたが,着拒はされていませんでした.まあそれを疑いたくなるのは日ごろの自らの行いに起因しているところが大きいのですが.ちなみにうちの子供らや他の仕事関係の電話は一切問題なし.かみさんの携帯会社はイオンモバイルですので,もしかしたら050通話に関して何か特殊な設定がいるのかもしれません.かみさんもあんたに電話できなくても一切問題がないと言い切ってくれていますし,まあ当座問題ないことにしておきましょう.

<時刻の自動補正>

しばらく使用していて一つだけ問題が発生しました.時刻の自動補正が利かず,どんどん時計が遅れていくのです.結構アラームを設定して使っている私にとって時計が進む分には多少は許容できますが,遅れていくのは大きな実害となります.ちなみに2週間経って90秒ぐらい遅れていますので,このままいくと5分,10分と遅れていくのでしょうか?ネットを調べるとこの解決策を紹介している人が多数いらっしゃっていて,これはどうやらQ501Aのみの現象ではないようです.その解決方法とは

(1)設定の「日付+時刻」で,「日付と時刻を自動的に設定」を「オフ」
(2)2.時間を適当に10分以上離して設定
(3)そのまま「日付と時刻を自動的に設定」を「オン」

という簡単な操作.これを実際やってみると即座に時刻が同期されます.このあとずーっと同期を定期的にやってくれるのか,はたまたどんどん遅れていくのか追って調査してみましたが、設定後1週間で2.2秒の遅れということでなにがしか自動補正が利いているような気がします.これだけではあんまり確証も得られませんのでせいぜい追って確認していきたいと思います.

<デザリング>

購入前に1点気になったのが,価格comの仕様表でデザリングの項目が無印になっていたことです.私の使い方としては今まで通りYOGAタブレットやPCは持ち歩き,デザリングして使っていくことは必須でしたので,これができるかどうかは重要なファクターだったのです.でもまさかそんなことはないだろうということで調べてみたらちゃんとQ501Aでデザリングができたとレポートされている方もいたので,それに賭けてみました.結果として問題なくデザリングで接続もできました.まあせっかくWindowsフォンですのでデザリングではなくケーブル経由とかでももっと有用な使い方ができるかもしれませんね.

ということでひとまずかみさんお着拒疑惑(?)以外は満足のいく活用ができています.今後Windowsフォンの強みともいえるPCとの連携などいろいろやってみたいと思いますが,いかんせんマイクロソフトがやる気ないんだよな〜.

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