音楽MDからMP3への変換(その2)

さて失意に沈むのもこの辺にして,こんどはせっかく落とせたWAVデータをMP3にエンコードすることを考えましょう.

まず,MDから落ちてきたWAVデータですが,曲間の区切りが無いこのままでは選曲などが面倒になってしまいます.したがって無音部分でWAVデータを切断するソフトを探します.WAVデータの場合は切断さけであれば音質劣化がありませんから,使いやすいものを探します.数個トライした後,使用するのはWaveknife2というソフトに切断ソフトは決定.ファイルをドラッグ&ドロップし,選択した後切断のアイコンをクリックするだけという簡単さ.う〜ん,フリーソフトは使いやすいのが一番ですね〜.

お次はWAVデータをMP3に落とさなくてはいけません.いろいろ調べましたが,午後のこーだというのがとても使いやすいし,圧縮の設定もいじりやすいことがわかりました.他にもいろいろあったんですが午後のこーだはエンコードの速度がダントツに速く,エンコードの品質も高いように感じました.レコーディングとMP3のエンコードを同時に行えるというものもありましたがエンコードの品質があまりよくなく,今回は特にMD一枚分のMP3データをあとで1曲ごとに分割するのに適当なソフトが見つからなかったのも選択から外れた一因にはなりました.

さて,これらのフリーソフトを駆使して実際MDからデータを落としてみます.まず,MDを再生しながらCMI8738のユーティリティでレコーディングです.この最中はできるだけPCを他のタスクで動かさないほうが良いので,メールもインターネットも使わず我慢の子です.44.1MHzの16ビットサンプリングの設定で大体60分のWAVデータで600MB程度の容量になります.これをWaveKnife2で分割していきます.分割作業自体は約2分ぐらいで終わります.たまに曲数と合わない数に分割されますが,その場合は前後の空白部分が1曲分になってしまっていたり,音源に曲間のブランクが設けられていないために複数の曲が1曲にまとまったまんまになっている場合があります.後者の場合はあとでわざとブランク無くアルバムに収録された曲がランダム再生のときにへんな始まり方や終わり方になるといやなので,そのままにします.次にファイル名を曲名に変えます.私のMP3プレーヤーは中国語と英語にしか対応していないので,日本語の曲でもローマ字で曲名を入力します.曲番はつけたりつけなかったりです.音源であるCDの曲配列に特別共感できるものは曲番をファイル名をいれ,それ以外は入れないという感じでしょうか?

そして最後にMP3に圧縮します.大体VBR可変レートの設定で,どうでもいいものは高音質の高圧縮.音に多少こだわりたいものは高音質の中圧縮という感じで,4分の曲で前者だと3MB,後者で4MBぐらいでしょうか.音質はというと,MP3プレイヤーで聞いている限り,MDと全く変わりありません.私の耳ではMDコンポでちょっと大きめに音を鳴らしてもその違いを感じることは出来ませんでした.こうなると,もうMDからデジタル信号が録れているのかどうかなんてどうでもよくなってしまいますよね.

あとは出来上がったものは一回視聴してまとめてCD-Rに焼いていきます.私のMP3プレイヤーは512MBのフラッシュメモリーなので,CD-Rにフルに焼かずにちょうど512MBがいっぱいになるように焼いてみようかと思ってみたのですが,やっぱりCD-Rの容量が勿体無いのでやめました.CD-R一枚に4-7枚のデータが落とせますので,CD-Rを一枚焼くのに約10時間の作業が掛かっています.まあ,こんなに苦労するのであればレンタルCDをもう一度借りてきたほうが楽かな?だってメディアプレイヤー10ではMP3に落とすのが標準で付いているわけで,CD一枚が10分以内でMP3に適当な音質で落とせるんですよね.

本当に自己満足でここまでやってきましたが,せっかくデジタル出力ありのMDプレイヤーがあったにもかかわらずいらないものを調達してしまったりと,いつものように勝手に紆余曲折を生み出し,自分勝手な満足感に浸るといった図式が今回も露見してしまいました.まあシコシコと数あるMDをすべて(一部不要なものもありますが)MP3に落とし,いつMDコンポが壊れてもいいようにしておこ〜っと.

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