とある夜，家族をこれまたとある駅に迎えに行くため，駅のロータリーにつながる道へ右折で入ろうとしたところ，横断歩道を越えたあたりで，夏場なので窓を全開して走っている私の耳にガシャっと右前輪のあたりから大きな音が飛び込んできたかと思うと，そのあとプシューと何やら怪しい音が．それとともにハンドルが重くなってきました．これは！と思いゆっくりと減速して路肩にプリウスを止めたところ，案の定パンク．暗闇の中タイヤを見てみるとサイドウォールに大きな傷があり，こりゃ補修不可能．う〜む，こりゃどうしたもんか…．とりあえず家族に遅れる旨連絡してからJAFに電話すると到着にはしばらくかかりますとのこと．というのもその時点ではこのL型はコストダウンと軽量化のためスペアタイヤは積んでいないものと思い込んでいたのですが，このJAFを待つ間に時間を持て余してラゲッジスペースの下にあるトレイを持ち上げてみたらないと思い込んでいたスペアタイヤがなんとそこにはあるではないですか．
ということでJAFにはとりあえず来なくていい旨の連絡を入れたのですが，ひとまずちゃんと自走可能になるまではキャンセルせずに実際交換して自走できたらまた改めてキャンセルの手続きをするので連絡をくださいとのことで，ひとまず電話を切り作業に移ります．暗闇の中路肩で作業していては後続車に轢かれてしまうかもしれないので使われていない出入り口の前の対向車線側に車を寄せて，歩道側で作業できるようにしてからジャッキアップ．スペアに交換するのに超高速モードで作業終了まで約10分．でまた家族とJAFに電話．なんとか事なきを得て自走できるもののその時間ではタイヤ交換できるショップなんかも開いているところもないのでその日は帰宅したのでした．
で，どうやってスペアタイヤを正常なタイヤに戻すかがここで私のお題になったわけですが，実はこのタイヤ自体あんまり長く履くつもりがなかったので，４本いっぺんに新しくするか２本だけ替えるか，それともおきて破りの１本交換か？をひたすら悩むのでありました．で，出した結論は１本交換．１本交換となるとやはり左右のバランスは最低限合わせなくてはいけないので，同じ銘柄の同じ程度の山のものを探さなければいけません．で，この国内ではあんまり見ないGOOYEARのGT3についてこのプリウスの中でもL型でしか使われていない185/65-15というサイズのものを探したのでしたが，なかなかこれが高かったり山がほとんどなかったり極端に古かったりします．
悩むことしばしで，まあ１週間ぐらいテンパータイヤでもいいかな？なんて思っていたところかみさんよりクレームが．どうも黄色いタンパータイヤでそこら辺を走り回るのは怪しい外人ぐらいしかいないので，それと同化するのはいやだから一刻も早く替えるようにとのこと．まあごもっともな意見ですので，ここは妥協しましょう． どう妥協するかはまた私のことですからまずい方向にしか妥協しないわけです．なんと違う銘柄の同じ程度の山があるタイヤを見つけたのでそれを落札してしまいました．銘柄はContinentalでEcoContact3という比較的最近のエコタイヤ．まあメーカーは違うけど，国とタイヤのエコタイヤというカテゴリと末尾の数字は同じなんで許容でしょう．と自分を言い聞かせます．
で，週中にはそのタイヤも到着しあとは装着を待つのみ．週末にでも作業しましょうかね？なんて思っていたらいきなりかみさんのプレッシャー発動．週末まではとても待てないとのことで，もう会社休んでもいいから交換するようにとのお達しが．しょうがないのでこんなので会社を休むわけにもいかないのでフレックス勤務のギリギリの10時出社ルールを使って出社前に交換することになりました．さて，タイムリミットありのタイヤ交換なんてまあ緊張感があっていいわね．
で，作業開始は朝飯が遅めであったこともあり８時５０分ってところ．プリウスのラゲッジスペースの下からパンクしたタイヤを取出し，ビード落とし．ビードは例の強力タイプを使用したので難なく落ちたのですが，タイヤをホイールから脱がせるのに時間がかかってしまいました．２輪と違って立体的にタイヤを変形させると結構簡単に外れることがわかってとりあえずタイヤが取れたのが９時１０分てところ．あとは新しいタイヤをmaxウェイト位置だけもともとのタイヤに合わせて取り付けてバルブを抜いてコンプレッサでビードを乗せて，バルブをつけて再度エアを入れてこの時点で９時２０分．
一応左右の銘柄の差がハンドリングに影響が出にくいようにこのタイヤは後ろにつけることにして，後ろをジャッキアップ．後ろのタイヤを交換し，その外したやつを前につけてジャッキを下してから増し締め，そこらへんを試運転してからもう一度確認のため増し締めして作業は終了．ここで９時４０分．
さて，パンクしたタイヤですが，前述のとおりサイドウォールに大きな食い込み傷があって，これはおそらく横断歩道上にあった大きめの何かを跳ね上げたときにサイドウォールにとがった部分が刺さってしまったようです．まあ右左折のときにちゃんと進行方向を確認して徐行すればこんなことは起きないんですがね...ちょっと反省．
