しばらくプリウスに乗っている中でまたまた家族の中で不満がたまって来たようです．それは後部座席でのオーディオ音量．どうしてもうちのプリウスLにはリアスピーカーがないもんで，前の座席に合わせて音量調整すると必然的にリアシートの音量は小さくなり，高速走行時にはほとんど聞こえないのでした．まあ私が後ろに乗るときというのはアルコールが入っているときや長距離ドライブでかみさんに運転をかわっているときなのでだいたい寝ていることが多く，音量は小さくってもかえってそれが好都合だったりします．しかしだいたいリアシートにいることが多いかみさんと娘はとても不自由を感じているようです．
話しは戻ってプリウスの仕様を決めるときの話し．実際カタログにはプリウスグレードLの場合，オーディオがオプションなのですがスピーカーは4スピーカーとなっています．一般的に4スピーカーとなればフロントドアに２つ，リアに２つなのですが，プリウスLの場合の4スピーカーというのはフロントガラス下のダッシュボードとフロントドアの2箇所ずつで合計４スピーカーということになります．私のプリウスはオーディオレスではありますがスピーカーはその4箇所には搭載されてくることを購入時に確認していたのでこのカラクリは知っていました．したがって単純にオーディオを後でつけてもこのフロント4スピーカーからしか音は出ないということは承知の上で仕様を決めたのでした．ところが今になって連れて家族の不満は募るばかり．これはなんとかしなければなりますまい．
さて，リアスピーカーを何とかするに当たって気になるのは今まで軽量を目指していろいろこだわってきたのに，スピーカーごときで重量増になってもいいものか？ということです．ひとまずどんなスピーカーでいいから社外のものでもつけようと思っていろいろ調べてみたところ，市販のスピーカーは大体大きなマグネットのコアを使っていたり，コアキシャルでツイーターが付いていたりして16cmだと最低でも重量は300g超え．重いものは700gを超えるものまであって，こりゃその存在だけでエコに反しているといっても過言ではないでしょう．それに加え社外の場合どのようにして取り付けるのか？という点においてもスピーカーとドアの間にインナーバッフルをかまさないといけないわけで，これについても重量は馬鹿になりません．確かにハイスペックなんでしょうけど今まで社外スピーカーなんて必要性を感じたことがないのに，軽量化云々言っている私が社外を搭載するのは完全に矛盾してしまいます．
となると，純正の中古ではどうなの？ということになったのですが，あいにくその時点でプリウスの純正スピーカーは価格が手ごろなものが無く，他の車種から選ぶしかないようです．プリウスの場合トヨタのごくごく標準的な3箇所留めのネジ配置で，それでもかなり広い範囲からチョイスできそうです．といっても純正スピーカーというものはあんまり価値が無いものなのか出品は極めて少なく，そのような中からでもいろいろな車種のものが出ていました．見てみたところではスポーツ志向が強かったり若い男性購入層の車，いわゆる高級車ではスピーカーのコアは巨大なものが使われているようです．それに比べ，若い女性を狙った車はスピーカーのコアが小さい．要は購入層が音にこだわっているかどうかがそのままコアの大きさに影響を及ぼしているようで，プリウスの純正も例に漏れることなくコアが小さいようです．出品されている例から良くと，感じとしてはウィッシュ，イスト，ヴィッツなんかの比較的新しいものがコアが小さいようです．ここらへんも技術革新で軽くそれなりの音が出るように工夫されているんでしょうね．
ということで，次の週末には取り付けしてしまいたいのでもう購入してしまいます．ものはイストの純正で2-3年前のもの．新車取り外しではありませんが，コーンも綺麗でまだまだ使えるものです．もとが安かったので送料がほぼ同じ金額になってしまいましたが，そこらへんはおおめに見ないといけないでしょう．到着して開封するなり私がやったことは重量を測ること．すると重量は片方で266g．社外品ではとうていありえないほどの軽さで，それを見てにんまりする私．また，ミニコンポのスピーカーコードをワニ口とかでつないで音のチェック．だって取り付けてみてからならないなんてことがわかったら困りますもんね．音のほうは問題無く２つともしっかりと鳴ります．実は小さいコアだからってちょっと馬鹿にしていた感がありましたが，家の中で鳴らしてもシングルスピーカーとしてはなかなかな音です．となるとひとまず買い物としては成功したということで，お次は取り付けということになります．
でも，すでにすんなり取り付けられるわけではないことがいろいろ調べていくとわかってきました．そこらへんはどのように対応すればよいか少し頭をひねる必要がありそうです．うまくいけばいいのですが...ということで次回乞うご期待！
