99年度非公式白馬合宿(その2)

・5/23

布団に入った記憶から一瞬にして朝がやってきました.恐ろしいほど快晴です.息子は窓からバイクを眺めています.時間は7時.ちょっと酒の残った体と裾の肌蹴た浴衣のまんま朝食を取りました.チェックアウトの後は皆さんが出てくる前に息子とちょっとバイクの周りをうろうろしてました.それにしてもR1はすごいです.軽量化のためデジタルメーターだし(一体なんキロ出るのかしら?),なぜかキャリパーはオリジナルだし,クラッチはワイヤーだし,リアサスもオリジナル.私はYZF750SPの流れで,リアサスとキャリパーぐらいは社外品を使うのでは?と思ってましたが,どうやら違うみたいです.まあメーカー名を伏せて,OEMしてるかもしれませんが,やっぱり性能に自信の有るものしかこの手のバイクには載せないと思うし...乾燥重量177kgですって.ZXRより30kg近く軽い...このときちょっと気づいたのがZZRのリアタイヤが,ちょっと地面に沈みすぎなこと.まあオーナーがまだ出てきてないところを陰でタイヤをプニュプニュ押してるのもあまりよろしくないので,空気圧低いのかなーなんて単純に思ってました.みなさんがチェックアウトしてきたら撮影会の開始です.先日オープンした当HPの駐輪場コーナーに載せる写真をそれぞれのバイクについて撮っていきます.私は息子の誕生にあわせて買ったオリンパスのESPIOですが,皆さんOBらしく一眼レフを構えてバシャバシャやってます.この光景を妻が見て後に放った一言が最高でした."そういえば写真サークルだったのね..."前日の飲み会でも話題に挙がりましたが,私達の代から新人さんの勧誘のときは写真どうこうよりも前に,男女問わず
"バイク乗らへんの?" "何で乗ってへんの?" "乗るんやったら何乗んの?"
という状態でしたので,無理も無いかと思います.ちなみにこんな冷めたことをいってますが,彼女もOGであります.

もうひとつショックだったのはR1のエギゾーストノートは非常に上品でした.私はZXRがサイレンサーを換えてかなり上品な音になったと思っていたのですが,R1の純正カーボンサイレンサーはコロコロと静かな音を立てています.うーむ私のZXRはレース管つきCBRと排気漏れありZZRにどちらかというと近い.まあZXRはノーマルでも結構うるさいって言われてるしいいか...(T_T)とりあえずどっか行こうということになり黒菱に上がります.リフトはまだ動いていないようですが,ウォームアップには十分過ぎるほどのワインディングと高低差がそこにはあります.出発早々一番下のゲレンデを回り込むところで,C場さんのBMWのテールからどんどん離されていきました.必死にタイヤを鳴らしますが,息子に"死んじゃうじゃないの!"と言われ,うちの非力なセダンに鞭を入れるのをやめました.

そしてもうちょっとでリフト下というところで,今度はなんとR1が下りてきました."なんじゃー"と思ったら宿の駐車場にカメラを忘れたとの事.けどちょっとM見くんは走りこみたかったんではないかと皆で決めつけておりました.R1の区間計測を待つ間,うろうろしていると,そこはまるで土筆畑のようでした.ちょっと申し訳ない気もしましたが,ちょっと翌日の晩飯のネタにと摘んでしまいました.(^^;そうこうするうちにM見さんも戻ってきたので,ここで今度は記念写真です.さて,これからどうしましょうか?ということになったのですが,みんな帰る方向はばらばらだし,こうなったら日本海を見に行こうということになりました(なんでそーなるの!?).車でとろとろと付きまとうのも申し訳無いので,我々家族はここで散開しようと思ったのですが,是非というのでご一緒することにしました.とりあえず山を下り,みやげ物を調達に駅前へ.ここからは日本海まで国道1本です.バイクの皆さんはバイクのかえっこをして,先に出発した私を追い抜いていきます.M見さんがR1からBMWに乗り換えてます.袖をバッタバタいわせてますが,気持ちよさそうです.60で流れる車を尻目に80-90で,どんどん遠ざかっていきます.心の中で"俺も乗せて〜!"と叫びながら,前車のおケツをつつきますが...ダメです.ひどいストレスの連続のあと,途中のパーキングにて休みを取っている皆さんにやっと追いつきました.で,"車ととっかえてみます?"といわれましたが,遠慮しときました.だって,R1なんか乗っちゃうと,常識覆っちゃいそうでしょ?


きもちいい〜!
その後糸魚川のインターをちょっと越えたところで昼食です.駐車場ではちょっとしたことがわかりました.朝変だなと思ったZZRのタイヤがやはりかなり空気圧が低いことがわかったのです.適当なワインディングが連続していたので,朝見たときと違ってタイヤ溝の周りがささくれ立ってます.うーむ高速はやばいかも...

昼食のほうはホントは鮮魚料理を食べるつもりだったのですが,店が忙しいみたいで全く構ってもらえません.時間がもったいないので一旦出て隣の洋食屋にしました.ところが,通された座敷(普通の絨毯敷いたお部屋)の壁一面に漫画の単行本が...思わず,学生時代に戻った気分になって熟読してしまいました.皆さんもこの座敷がいけなかったのか食後は"究極のまったりモード"に入ってしまいました.しかししばしの休憩のあと気分を奮い立たせ,目前に迫る日本海を見に,いざ店を出ます.ちょっといったところで国道沿いのパーキングに車,バイクを止め,ひとまず防波堤の上から日本海を眺めました.しかし,これだけでは収まらないのが私の悪いところ.大体30超えてテトラポットの上でヒョコヒョコ歩いているのは,なんとも変に写ったことでしょう.玉砂利を敷き詰めたような浜に命からがらたどり着き,とりあえず10数年ぶりに日本海の水に触れました(遠くから見ることはあってもなかなか,ね..).波も凪いでいるのでなんて綺麗な透明度!水温は冷たかったですが,他の人の目が無ければ確実に靴を脱いで,結果的に下半身はびしょぬれになっていた事でしょう.それは諦め,玉砂利の上に転がると程よい暖かさと波の音に異次元に連れこまれそうになりました.子供はひたすら石を投げまくってます.で,容易に予想できたことですが,今度はみんなそろって"至極のまったりモード"に入ってしまいました."いかん!このままでは夜を迎えてしまう!"ということで,浜から上がり,次の行動について決めます.とりあえず大阪に帰還するM見さんはここでお別れ.ここからは3台のバイクと方向は同じなので,ご一緒します.ほんとに申し訳無いことでしたがしばらく並走となり,私の車のミラーには今にも路上に寝こけてしまいそうなHandsomeさんの姿が...息子は助手席のバニティーミラーでずーっとバイクのおぢさん達を眺めています.よっぽど嬉しかったのでしょうか?"そんなに見てると吐くでーっ"と脅しても,一向にやめません.

上越市内に入り,Handsomeさんはバイク屋を探すということで,バイクの3人とはここでお別れです.我々は18号線で南下し上信越道から帰還することにしました.しばらくするとここから一番帰還距離の長いK関さんが爆音響かせてやってきました.信号で止まってさいならしたあと,車の間を抜けていく後姿を追っていたのですが,やはり昨日からの強行軍で,"大丈夫かいな"という心配がこみ上げてきました.けど,同時にやっぱりバイクっていいなあ...なんて思った次第です.結局,我々の帰還は11時前,留守電にはK関さんから9時帰還の報が入っており,ひとまず1人は無事帰宅ということで安心.そのままその日のつかれもあり,荷物の整理もそのままに爆睡した次第です.

来年はもうちょっと南でやりたいと思いましたが,格安の宿が無いとねえ...家族持ちは辛いところですが,次回はぜひZXRで!と心に決めたそんな合宿でありました.

おしまい

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