日々の職場での洗脳活動も身を結び,グロくんとばたやんという二人が晴れてバイク乗りとなりました.NSR-SEの納車後すぐに出張となったグロくんの一時帰国に合わせSRが昨日納車となったばかりのばたやん.ばたやんは当企画前日の納車のとたんに夜の幕張を爆走(といっても慣らし中)していたようで,二人ともとっても走りまわりたさそう...で結局土曜日の朝から迎えにくるとのことでコース取りを頭の中で考えます.

まずテーマは

距離を稼ぐ

さて,当日の朝は10時に我が家集合ということになりましたが10時半になってもあらわれない人が1名.結局40分ばかり過ぎて出発となりました.コースはお任せということで私が先導します.まず二人の様子を確認します.グロくんはやはりクロスミッションのため発進に苦労してます.ばたやんは慣らし中というレブリミットのため最高速がちょっと辛い.まあそうはいっても,なんとかついてこないでもないだろうといつものホームコースを南下します.車の量はいつもの土曜日と変わらず,快調に飛ばします.極力後ろをみながら走っていたのですが,ついつい前の車をパスするくせが出て,何度か離れそうにもなりました.ちょっと反省しましたが,しまいには開き直って取り敢えず大網までやってきました.ここで旧国道を経てR128に出ます.国道は渋滞というほどではないですが,信号タイミングが悪いのでいったん休憩を入れます.遅刻のわびコーヒーをおごってもらってコンビニ休憩です.バイクをとめている横で,"このZXR汚いですね〜"なんていわれてちょっと寂しい.なんてったって二人とも納車あがってすぐ.片や新車,片や曰付き(?)の美麗車.比べられちゃーね...でもちょっと気になるので素手でタンクやなんかを綺麗にする私.

さてトイレも借りてR128を更に南下.成東を越えて,県道26号茂原大多喜線に入ります.ここは交通量は比較的少なく,数台の車をクリアすれば,前は全く車のいない状態に.しかたなくZXRのスロットルを開ける私.といってもはじめのころは後ろを気にしていましたし,そんなにシャカリキに飛ばしてもあとで待たなければならないので5割ぐらいのペースですけど...途中おいしい湧き水の有るポイントも有るのですが,面倒なのでパスして,大多喜の入り口で一旦待ち合わせ.あ〜.暇...タンクでも拭こーっと.程なく二人が登場.ここからは左折してR297の大多喜バイパスを通ります.バイパスといっても単純な新国道ですが,ここは車線が広いので車のペースも早く,すり抜けをシャカリキになってやらなくっても気持ちよく走れます.しばらく行ってから県道32号大滝君津線に右折します.行き先には養老渓谷となってますが,ここからはやや周りこみながら真西に進んでやっと養老渓谷にいけるというロケーション.で,ここからは今回の高速セッション.前にいる20tトレーラーをパスし,びょーんと加速していっちゃいました.それでもしばらく速度を落として後ろの様子をみていたのですが,一向に来ないのでやっぱりびょーん...重ね重ねこらえ性がなくってすいません(^^ゞ.ここら辺は夷隅川にそった気持ちのいい高速コーナーがあって,最高!その先に有る変則右折交差点で曲がらなくてはいけないのでそこまではそのままのペースで行きました.そこでも待つこと数分.続いていすみ鉄道の高架を潜り,養老渓谷方面へ.先程の高速コーナーの続きみたいなところと集落の中は狭くて車でも人でもなんでも飛び出してくるコーナーが続きます.まあ集落を爆走するのは迷惑ですし趣味ではないのでそんなコーナーでは臨機応変にスピードダウン.普段は途中天津小湊方面に手前で左折して南下するのですが,今日はとにかく距離を稼がなければなりません.しばらく直進します.途中地元のダンプが行く手をはばみますが,普段いかない道に左折しなければいけないので案内を見逃さないようおとなしくついていきます.国道の左折案内もほったらかしで,直進.本当は国道を左折したほうが距離的には近いんですが,まっすぐ南下して海沿いの渋滞にはまる事を潔いとせず,できるだけ距離を稼いでから外房に出ようという方策の片鱗がここら辺から見えてきます.周りこむように養老温泉郷を抜けるべく直進します.

暫くして久留里方面の案内が有り左折.ここからは気持ちのいいコーナーの連続.途中温泉郷で休憩.あれぇ〜昔ここに公衆便所が有ったのに〜.ということで右往左往する私達.で,再出発後は比較的最近整備されたトンネルをぬけて,R465との交差点を右折.さてここからがメインイベント.ここから海沿いの天津小湊までは清澄養老ラインといってタイトなコーナーと車が一台通れるかどうかの道幅が快感な区間.房総でもここが一番楽しい道ではないでしょうか?今まで車で来る事は有っても,バイクでは初めてなので私の胸は高鳴ります.1コーナー目からミラーに見えなくなる2台を尻目にぐいぐい加速します.でも低速コーナーでは2速まで落とすのが精一杯.日頃の走行距離がもう少し多ければ...と後悔しながら2速3000で周るコーナーのいかに情けない事か.救いは最近のZXRは局所メンテのおかげで3000でも十分なトルクを発生してくれるので今までに無い安定感を伴ってコーナーをぬける事ができるということ.加速はちょっと鈍いですが(^^;.途中融雪剤が撒いて有るところも有りましたが,気温が氷点下であるはずもなく凍っているわけではないので思ったほど危険な箇所は有りませんでした.

狭い道の連続するセクションをぬけ,海が一瞬見えるポイントに来たので,一旦休憩します.静かだし,海は綺麗だし,空気は綺麗だし,最高...多分独りで来たらこんなところで休む事もないんだろうな〜.なんて思いながら待ちます.待ちます.来ません(T_T).途中で転倒でもしているのではないかと心配にもなりましたが,二人を信じて待ちました.というより納車したての二人をこのコースに連れてきた事をちょっと後悔しはじめてきました.で,あと3分待ってこなかったらUターンして探しに行こうと思った頃,やっとご到着.案の定苦労したようで,途中私をうらむ気持ちを抑えられなかったそうですが,なんにせよ無事到着したのは目出度い!早速二人の疲労を回復する間も無く出発です(←鬼).ここからは年度末駆け込み工事区間も有りましたがようやっと海沿いのR128に出ました.ここで昼食の取れるお店を探さねばなりません.二人は暖かいものがいいといいます.といってもラーメンにするとトイレが近くなるし,私はどっちかというとツーリング中は小食に済ませるのがセオリーな男ですので,料理をどんなジャンル,量にも設定できるファミレスがいいんですが,なかなか無い(T_T).なんとか見晴らしのいいドライブインを見つけましたが,海鮮フライやカレー,ハンバーグ.あとはつまみの枝豆やピザ...さんざん悩んで結局ハンバーグ(激泣).幼い頃からインプリントされた"出た物は食う"という性分のせいで,これでもかと腹一杯になりました.

異様な満腹感に眠くなりつつも出発すると腹がきつくって前傾姿勢がだんだんタンクによっかかるような姿勢に変わってきます.途中何度も姿勢に修正を加えて,ひたすら今度はR128を北上します.実は出発してすぐにファミレスが見つかってちょっとショックだったんですが(^^ゞ...まあショックを受けてばっかりでも仕方がないので景色でも楽しみましょう...と思ったらここらへんからは殆ど海が直接見ることができない.内陸と言う訳ではないのですが海岸線を走るというのはここで終わりで,周りには田園風景が広がりはじめました.さすがに南房総.田植前の田んぼが有ったりして明らかに気温も高いのでしょう.一層の眠気を誘います.その後渋滞もなく,ちょっとすり抜けすれば車列の前に出れるといった程度の交通状況.ほぼ順調に九十九里有料道路との分岐にやってきました.九十九里有料には実は側道みたいなのが有って,本当はそこを通りたかったのです.でもそこは真冬はすいているのですが,意外にこの季節はサーファーの皆さんがたくさんいて混んでいるかもしれません.で,結局分岐の交差点で右折する車が多かったので,場当たり的に直進してしまいました.でもこのまま行くと茂原に出て渋滞の嵐に突入してしまうので,途中2箇所ほどある右折ポイントをねらいます.それぞれ九十九里有料と並走している県道が有り,それを通ると東金まで国道を通らずにいけるのです.見晴らしはというと九十九里有料の側道のほうがいいでしょうけど,観光というのは今回のツーリングの趣旨に反するので却下です.結局2本目のほうを大網,東金方面に右折し北上します.ひたすらストレートな道に退屈しながら,アベレージ70ぐらいで順調に進みます.途中クランク状の交差点も有りますが,臆せず北上です.そろそろ前の給油から160kmを経過するところでグロくんのガス残量が気になったので,突き当たりで左折し,東金市街のR126に出ます.出てすぐのスタンドでグロくんのみ給油.燃費はナント15km/l以上!そんなに走るNSRは私は知らないのでちょっと驚き.私は給油せずトイレを借りるだけでしたが,空模様をみるとそろそろ東の空が曇ってきて気温も低め.急ぎ戻るようコースを決定します.

ここからは少し成東市街の渋滞の横をすり抜け,北上.成東で県道100号線にはいり,八街へ.途中ちょっとしたトラブルも有りましたが,なんとか帰宅.4時前でした.走行距離は203km.日帰りというよりも6時間で走りきる距離としては上出来な距離.全行程下道のツーリングは程よい疲労と充実感を与えてくれました.ああ.楽しかった.えっ?楽しかったのは私だけって?そんなことないでしょ>お二人...お願い!そう言って!私ともう一度ツーリングしてくれるといって!

今回のツーリングで特筆すべきはZXRの燃費でしょうか.高速使わず約22km/lを記録しました.同じスタンドで入れて,給油レベルも細かくチェックしたのでかなり信憑性の高い値ですが,これは久しぶりの高成績.やっぱりキャブの同調やプラグコードの変更も効いているのでしょうか?だとしたらもっといじるともっとよくなるって事!?(←やめとけやめとけ)

おしまい