紅葉を待てないツーリング '00

(2000.10.28)

この夏は結構走り回ったつもりでも,その実せいぜい1000km弱.仕事がちょっときつかったのもあるけど,もうちょっとガムバラネバ!と思うこと頻り.しかもこの前セルフにつられて入れたE社ガソリンがどうも調子悪い(←セルフ大好きなんスよ).ここは早いめに使い切ってしまわないと...

そんな折,職場のばたやんくんはこの夏のSRのシートは換えるはマフラーも換えるはカスタム熱の一時的な燃え上がりに一段落.ちょいと走りたさそう.お友達がはるばるいらっしゃって,千葉近辺で走りたいとのことで,それでは早速お供しましょう!今回もコンセプトは

距離を稼ぐ!

で,今回は千葉県内から飛び出して,ちょっと北上しましょう.目的地は茨城県の北端.奥久慈,袋田.でも土地カンは殆どなし.10年前の酔いどれ社内旅行の思い出を頼りに計画を練ります.とりあえず,殆ど行って帰るだけのコースで約300km強.しかも計画では高速使用ゼロ!

さて,当日の朝.夕方空模様が怪しいとの予報も,贔屓目に考えて,決行です.8:30になるとばたやんくんがお友達を連れてやってきました.お友達は奇しくもNSR-SE.アベさんとおっしゃる方で,ガルアームですが,今回もZXR,NSR,SRのトリオです.ご挨拶も慌ただしく,早速出発です.普通ここでガソリンの残量とか確認するのですが,何分気分が急いていてすぐに出発してしまいました.すぐさま近所のいつもの道をもういきなり"覚えたてのサル"のように北上していく私が憎い...そんな私でしたがいつもの高速右コーナーで3速に落としたところでいきなりギア抜け!あまりにも久しぶりのギア抜けに心臓バクバクなところがもうなんちゅうか...もともとヘルメットの中の顔がニヤケまくっているので,その余韻のせいなのかどうか分かりませんが,爆笑してしまいました.でもちょっと自制した方が安全かもということで,ちょいとペースダウン.

そして利根川を渡り,さあいよいよ茨城!というところで,NSRとSRはガス補給の必要があることが判明.あまりにも段取りも悪く,大人げないとちょっと反省.早速補給.でも私のZXRはまだ2liter程度しか給油できないであろうということで,今回はお預け.龍ヶ崎を抜け,つくば方面へ.ここまではたまにくるので一応ルートは頭に入ってます.でも本当にたまーに車で来るだけなので,車の後ろをただ付いていくだけのいまいち楽しくない感じ.お次はR6.適当に流す感じでペースは若干上がります.バイパス部分やなんかは適当に回転上げてZXRのご機嫌取りしたり...お二人には私の一方的な趣向でペースが刻々と変わるのにお付き会いさせてホントにすいませんでした.まあこれもメリハリということで(^^;...

途中美野里町あたりのコンビニで小休止.寒くも無く,それといって水温計はほとんど8時の方向から外れることも無くという気候ですが,久しぶりに鼻水たれてしまいました.ここまで約1時間半.まあまあのペースです.アベくんは遅い朝食.缶コーヒーの暖かさを最大限感じるよう飲み方を工夫するのも一興です.

さて出発!ここからはひたすら水戸を目指し,ひた走ります.水戸のあたりもR6は通勤時間帯は渋滞するようですが,時間は外れているので,もう安心です.車間をするすると抜けて,快調に飛ばします.ここらへんは千葉の国道よりも巡航速度が20km/hぐらい高いみたいです.でも車を前車に対してオフセットさせて止める車が多く,気持ちすり抜けは抑えていきます.水戸を過ぎ,県道31号でR118に抜けます.実はこの県道31号がR6に対して2箇所で交差するという形になっているのを確認していなかったので,無意識に手前の交差で左折してしまいました.ここは北の交差点を左折するほうが直線でR118に抜けられたので単純でよかったのですが,それを知らなかったせいで,途中"ここはどこ?私は誰"という感じになってしまったのですが,迷いつつたどり着いたコンビニで早めの休憩を入れ,それほどのロスになっていないことを確認.なんとか計画どおりのコースに戻りました.まあソロならばこんなことはしょっちゅうなんですが(^^;お二人にはとても心配をおかけしているような...

で,本来の計画どおりR118に合流しましたが,これが結構渋滞してる(T_T).多分,一応観光シーズンということで車の量が増えているのでしょうか?一応それなりにやり過ごしましたが,これだけで私の左手は結構腱鞘炎気味(激泣).やっぱり寒いからかな〜.それとも握力落ちてるのかな〜.結構ショック.なんとか久慈川も見えるようになって,観光施設もちらほら...普通のツーリングならば結構こういった所で小休止を入れるんでしょうが私はホントにそういった配慮が欠けてる.というかがむしゃらに走る人なので付いてきているお二人には非常に面目ない.でもそーいった施設にある"手打ち蕎麦"の看板を横目でちらりと見掛けて,昼食は"絶対に蕎麦!"と心に決めたのはいうまでもありません.さて,R461に入るのに新しい道が出来ていてちょっと楽しめたりしましたが,なんとか袋田の滝にたどり着きました.

駐輪場のようなものがあるはずもなく,バイクが止まっているのは適当な歩道の空きスペース.そこにバイクを停めます.結構な数のバイクが止まっていて,やっぱり都心からのバイクが多い.みんな考えることは同じなのかも?なんて思いました.さて,私としてはここに来るのは10年強ぶり.新入社員の頃,真っ昼間から飲んだくれながら,缶ビールを片手に観光のようなものをした記憶が,うっすらと...で,記憶をたどると,景色がぜんぜん違う.10年一昔というのか,酔っ払いの記憶の曖昧さというのか分かりませんが,これでは私の土地カンというのは全く信用できない(T_T).まあ,少なくとも私は観光ガイドには向いていないということでしょう.

滝まで歩くのもなんか初めての道を歩くような...で,滝が見えてきました.すると,その手前には吊り橋が.10年前の記憶をたどってもまったく吊り橋を渡った記憶はなく,よっぽど酔っ払っていたのか,それとも私が知らないうちに出来たのか...後者であることに期待を寄せつつ渡ります.これが結構揺れる揺れる.こんなに揺れるってことは少なくとも記憶には残っているはずだから,後者であるにちがいない!いや!後者なの!

渡った先は,ちょっとした踊り場みたくなっていますが,ここからも滝が一望できます.この先はトンネルになっていて,なんと70円も取られます(←シブイ).30m先の展望台に行くのにそんなに取られるなんて!20円/m以上じゃあないですか(←しぶい)!でその踊り場でしばらく滝見物.すると,場所が場所だけにいつまでも動く気配のない我々に"写真撮ってもらえますか〜.攻撃の応酬.あまり撮りまくってもしょうがないので,その場をとりあえず離れることにします.

帰り道の途中,初めっからどこかで食事と考えていたのですが,"やっぱり蕎麦は捨て難い"でしょう.色々悩んだ挙げ句なんか目出度い4文字熟語のお宿のお蕎麦を食べようかななんて順番待ちをしてましたが,待たされるのに業を煮やして出発することにしました(←せっかち).

さて,ここからはR461を行くことにします.400番台はすごくいい道か,悪い道かどっちかということが良く言われますが,今回も期待を込めて進みます.しばらくはとてもいい道なのですが,車が多い.そのうち車が途切れるととてもいい道が続きました.快調です.でも車速が違いすぎるのですぐに詰まります.まあ,こんなもんでしょう.そのうち,道幅が細くなって,交通整理のおじさんが現れました.バイクなので車の先頭に出ると通ってよしの合図.しかし,程なく弟2のおじさんが.今度は止まって待ちます.おじさんがいうには,この狭い道を路線バスが通るらしいのです.そのため,スポットで交通整理をしているのだとか.確かに待っていると路線バスがやってきました.こーゆーのもいーなーなんて思いながら出発.するとこの細い道幅のままワインディングが始まりました.このような細いワインディングはブラインドコーナーの出口にいきなり釣り客の車が停めてあったり,地元のおじさんの軽トラが停まっていたりするし,対向車も来るので,いつでもフルブレーキング出来るように,寝かさずにクリアすることが重要です.まあこうやっているとあんまり楽しくはないですが...(^^;.登りはよかったのですが,問題の下りです.下りに入ったすぐの左コーナーで,早速ギアを高く入って失速.あまりの情けなさに爆笑してしまいました.それでもD207GPの威力は絶大で,フロントヘビーのZXRをしても圧倒的な安心感で下りコーナーをクリアできます.楽しみもつかの間,そろそろ食事を考えなければいけません.結局,R461はいい道なのかどうかというと"私的にはいい道"でした.しばらくいってR349に右折します.もう頭の中には"蕎麦"しかありません.しかも"美味い蕎麦".途中魅力的なのもちらほら有りましたが,なかなか私の五感に訴えるお店は有りません.そんなこんなで,見つけました!JAのお店.多分細田の辺りだったと思いますが,"手打ち"の幟とその素朴さが私を引き寄せました.まったりとくつろげる座敷もあり,結局,味の方はどうかというと.GOODです.GOOD!手打ちがちょっと柔らか目ですが,これがいかにも田舎蕎麦っぽくていいです.しかも,なかなかな食い応え.眠気が私を襲います.いろいろお話しているとアベくんは大型を持っているので9R-Cを買う予定らしいです.群馬にお住まいとかで,走り回るスポットもさぞ多かろうと勘繰り,"いいな〜.新しいバイクで峠なんて..."と勝手に想像が頭を駆け巡ります.あんまりまったりしてもそこで1泊してしまいそうな勢いですので,渋々出発です.ここからはひたすら水戸を目指し,その手前で再び県道31号.海岸沿いに出てR245で南下します.ここらへんからは出張で来たことが有り,安心して走れます.R51に出るころ,NSRはオイルランプが点いたということで,大洗の海岸沿いの道でバイクを停め,オイルを補給.でもここで停めるスペースを探しあぐね,見通し最高の直線道路端に停めたので,車がひっきりなしに高速で通過するので,なんだか恐い...(T_T)

途中コンビニにも寄り,小休止.そろそろ日も暮れかかって,潮来を目指します.潮来に入った時点で,高速に乗るか,どうするか考えました.お二人は下でもよいということで,結局下で行くことにしたのですが,途中ぱらぱらと雨が落ちて来ました.しかも結構大粒になって来たので,"雨宿りするよりも強行突入派"の私は高速へ.お二人になんの承諾もなく大栄の入り口まで連れて来てしまいました.といっても私は途中で降りるつもりですので,ここでお別れ.何分慌ただしくってお二人には非常に申し訳ないことをしましたが,ここで帰りが遅くなって家族ににらまれるのがあまりにもトラウマな私は家路を急ぎます.あとは高速を直走り,帰着するころにはずぶぬれ.合羽を持っていかなかったことを後悔はしましたが,なんとも適度な疲労感と爽快感の残るツーリングとなりました.次はどこに行こうかな〜.と日帰りツーリングのプランをまた練りはじめる私でした.

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