お別れ

ザンザスと車検も取得してお付き合いすること約3ヶ月となりました.車体のほうは一応不具合もなく,まあまあの状態になっていましてたまに休みの日には買い物に使用したりしていました.まあ,最新の400とは違うんでしょうけど,まず軽くって中回転域のパワーもあるので乗りやすくってまずまずのお気に入りになっていました.しかし,乗った後の疲労感が少し9Rやニンジャなんかと違うことに気づいたのです.

パワーがあるとはいえ400は400なんでしょう,結構低回転域で失速しないために気づかないうちにアクセルを気持ち開け気味にしたり,頻繁にシフト操作をしているようです.まあ慣れればいいんでしょうけど,たかが30km程度のお買い物で疲れを感じているのでは大型車との差は歴然といったところでしょうか?一方燃費のほうはというと高速なしでも18km/リッター以上がコンスタントに出ています.結構いじりたいのでタンクを頻繁に下ろしたりしているにも拘らず,このような低燃費です.別にエンジンの調子が悪いとか,駆動系が調子悪いとかいうことはないようなので,この乗り味というのはザンザス固有のものであると判断しました.

もともとはとりあえず久しぶりに400に乗りたいとかそんな軽い気持ちでやり始めたザンザスですが,思った以上に私の感覚が大型車に染まっていたんでしょうね.些少の違和感が徐々に拡大していきそうなそんな予感.そんな時期,また車体を1台購入してしまいました.これはまた1台手放さなくては...

ということで白羽の矢が立ったのがザンザス.幸いにもすぐに買い手がついてしまい,遠いところへ旅立ってしまうことが決まりました.運送屋さんの引取りの日は残念ながら雨.それも夜だったのであまり別れを惜しむ余裕はありませんでしたが車に積むにあたり少しエンジンを掛け,そのエギゾーストを少し堪能しました.達者で暮らせよ〜っと.

ということでザンザスはもう私の手元にはいません.今思えばザンザスを大型車と同じように考えて乗らなければ,もう少し長いお付き合いになっていたかもしれません.確かにエンジンのセッティングはZXRよりも中低速を太らせたものであったし,決して乗りにくいバイクではありませんでした.約250km程度のおつきあいではありましたが,車体が軽く素直にバンクさせるのが得意なバイクであり,私の中型車時代には感じることの出来なかった体験が出来たのは紛う事なき事実です.実際私の試運転コースでは最速タイムをたたき出していますし,車体の軽さやパワーの出方が実のところ一番しっくり来ていたと考えて間違いないでしょう.

当時のコンセプトとしてレーサーレプリカとネイキッドの中間を狙ったというのがありましたが,まさにそれを形にしたのがザンザスだったのかと今になって感じます.一方ザンザスを持ちつつ,9RとGPZ1000RXを替わりばんこに乗っていた私は,どうもその中立なセッティングを自分に満足いくように扱いきれなかったというのが本当のところなのかもしれません.本当はこういったバイクに少しでも長く乗ったほうがテクニックの向上には役立つのかもしれませんね.

ということで,自分勝手に始めたザンザスの企画ですが,これまた自分勝手に終了でございま〜す.めでたしめでたし.(←なにが?)

ザンザスの思い出写真はこちら

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