キャブ大掃除(その2)

上部があんな具合なわけで,下部はいったいどんなもんじゃろ?とみなさんの興味が尽きない中,途中中断しちゃう私.なんてヒドイんでしょう.まあ,文章があまりにも長いのでどうしても1回あたり一定量以上にわたると途中中断を入れてしまいます.その分長く楽しめていいでしょ?

無駄話はこれぐらいにして作業です.フロート室をあけます.フロートカバー自体は多少の固着はありましたが,なんとか外れました.フロート室の底には定番のタール状の塊がありました.う〜む,こりゃ完全には取れないな〜.無理してとるとフロートカバーを傷つけてしまいそうだったので,すでに固着している塊までも無理やり取るのはやめました.

お次はジェット類,フロートバルブです.1番〜3番についてはジェット類は難なく外れましたが,4番のスロージェットがなかなか外れず大変でした.無理に外そうとするとなめてしまったりジェットを壊したりしそうだったので,徐々にパーツクリーナーを吹きつけながら徐々に力を加えていき,10分以上の格闘の末ようやっと取り外しできました.少しジェットのマイナス溝は開き気味になりましたが,まあこれは使えないレベルではないですからいいでしょう.

それで,ジェット類のつまり具合はどうかというと,メインジェットホルダの側面の穴は約1/5で詰まってしまっています.なんか乳化したようなものが詰まっている感じです.これが完全にタールのようになってしまうとまずいんですが,これならいけそうです.続いてスロージェットですがニンジャほどではないようですが,これも結構径が細いらしく片っ端から詰まっています.まあとりあえずパーツクリーナーを吹いただけではどうしようもないようなので,これは時間をかけて取るしかないようです.ここで屋外での作業は終了し,夜を迎えました.あとは夜間室内での作業です.といってもシコシコ磨いたりはしません.ここで登場するのは秘密兵器.超音波洗浄器〜(ドラえもん:大山ノブ代さん調で)

まあこれはとあるゴミ箱で拾ったものですが,そんな強力なものではありません.洗浄槽も小さいですし,長時間動かすことはできません.したがってアルコールをいれ,ジェット類を放り込んだらスイッチオンしては3分程度で一旦休止.その間にジェット類の外観を磨き,穴に銅線を軽く通します.メインジェットのほうは穴は結構早く通りましたが表面に固着したものを取るのが大変でした.そんなこんなでメインジェットは30分程度これを繰り返したところでなんとか綺麗になりました.といってもピカピカというわけではありませんが...

この時点でアルコールは真っ黒になっており,一旦入れ替えます.一方スロージェットについては銅線はなかなか通ってくれません.もうこれは長期戦です.で,3分のセットを20回ぐらい繰り返したところで一つのスロージェットの穴が通りました.やっぱり苦労したらした分報われるのだわ〜.ということで一層がんばります.結局外側,穴(穴はちゃんとどの角度から見ても同じ形状に見えるよう真円にこだわって作業しましたので都合2時間強かかってしまいましたが,なんとかジェット類のつまりを何とかすることができました.

またフロートバルブですが,簡単に掃除しただけで1000RXのときのような変な突っかかりもなくなったので,室内での作業は終了.夕食後これらの作業を継続的に行っていたので終わったときには既に午前様になっていましたが,まあこんなに疲れるんだったら新しいの買ったほうが良かったのかしら?なんて思ったりなんかして...

さて,その次の日曜日.キャブを組み立てます.ジェット類が取り付く穴,フロートバルブの穴,パイロットジェットの穴,パイロットジェットの本体などをキャブクリーナーできれいにして,一応穴はちゃんと通るのを確認しました.一応フロート室のパッキンはどうせまた開けることになるだろうと考えて新品を購入するのは控えました.でも今回の延々と行った作業の結果,キャブレターについてはこれでいけると判断しました.晴れ晴れした気持ちでザンザス用キャブレターが他人様に落札されていくのを見送り,感慨無量でございました.こういった感動はなかなか味わえないもので,我慢するのもいいもんだなと思った次第であります.(なんのこっちゃ)

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