タペット調整(その3)

次の週末までにタペットシム4枚とヘッドカバーガスケットが届きましたので週末に作業を再開します.この出だし最近多い感じですね.ちょっとマンネリかも.

前回流用するシムについては場所を入れ替えておいたので,今回は購入したシムを入れるところだけの作業になります.それにしてもこのエンジン,なんで?と思うようなところに植物の葉のようなものが入り込んだりしています.ヘッドカバーをあけたまま放置されていたのかと疑ってしまう感じです.まあこのエンジン排気浄化システムがついているので,そのバルブから逆流してしまったのかなとは想像しています.カムの受け面もなんだか荒れていますので,#1000のペーパーを軽く当てて少なくとも出っ張りになっている部分は除去しておきます.カムを載せる前にはヘッドカバーのあたり面を整面したり,一通り清掃をしてヘッドの内部に異物がないようにしておきましょう.ひとまずカムを載せたらテンショナーをかけてクランクを手で回してみて引っ掛かりや異音がないかを確認します.まあこれでセルを回していきなりガコッてことになはならいでしょう.ヘッドカバーガスケットについてはカムプラグの部分に液体ガスケットを塗って,ヘッドカバーのねじは車体の中央側から均等に締めて作業そのものは終了.

また前回の火入れから時間が空きましたので,この日も朝からバッテリを補充電しておき,バッテリを搭載.キャブ,タンクを載せて満を持して都合5回目の火入れをば.ガソリンをキャブに回し,チョークをひいてセルは問題なく回りました.数秒のトライの2回目で,ボコッと火が入りかけ,こりゃいいぞ!と思った刹那.すぐにエンジンがまわってくれました.やったーっ!でもアイドルスクリューを高めにしていたので一旦エンジンを切ってアイドルスクリューを戻して再びチョークをひいた状態で2000回転位になるようにしてしばらくエンジンを回しておきます.

シリンダーにプラグホールから保護のためにオイルをしこたま注入していたこともありエギゾーストは少し白煙気味で,これは少し近所迷惑かな?という感じになりましたが,数分回したところでチョークを戻したら白煙はほぼなくなりました.アイドルスクリューを調整して,1300回転位に調整してしばらく様子を見ます.タペット音は少し出ていますが,エンジンの回転はスムースで目立つ異音は出ていません.メインスタンドで立てた状態でクラッチを切ってニュートラルからギアを入れて一応6速まであがることと,ちゃんとクラッチが切れることを確認したのですが,どうもニュートラルランプがつかなくなっています.これはセンサーなのか配線なのかあとで検証しないといけませんね.エンジンを切ってしばらくして,オイル窓を確認したらオイルクーラーにオイルがまわった分オイルのレベルが少し下がっていたので補充してこの日の作業は終了. それにしてもかなり難産ではありましたが,なんとかエンジンに火が入りました.今までは大体タンク,キャブ周りをなんとかしたらエンジンがまわっていたのでここまでやったのは初めての経験です.まあタペットシムの厚みが最も薄い部分があるので,このエンジンの走行距離もなかなかのものがあるかもしれませんが,それでも思っていたよりは全然静かにエンジンがまわってくれていますので,これはこれでいち早く乗り回してみたいとワクワク感満載なのであります.

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