リア周り,マフラー(その2)

ことごとく作業の手順が入れ替わってややこしいことこの上ない状況ではありますが,ようやくマフラーを取り付けられるようになりました.開梱してその美しさにうっとりするほどの程度なので,やっぱり取付作業においてマフラーに傷を入れないことがとても重要です.ものはマフラーとエキパイが別々に梱包されていますので,組立は車体についてから行い,エキパイについてもできるだけエアキャップがある状態で車体に取り付けることにします.

一人作業ですのでエンジン下には段ボールを敷き,エキパイがエギゾースト口に取り付いたら下に算木をはめて写真のような状態でフランジを止めていきます.サイドスタンドで立てたまんまなのでこの状態で安定させるのに四苦八苦はしましたが,一体型のエキパイの場合は片手でエキパイを持って作業するよりはこのような形にしておいた方が随分と作業は早く済むのです.あとはエンジン下のネジですがこの時点ではネジは数山入る分だけねじ込んではいますがまだ固定はしないままにしておきます.これはマフラーを取り付けたときにステップの取付ブラケットとの間に誤差が出たときの緩衝用ということになります.大体の場合綺麗に合いませんからね.

マフラーを取り付けて行きます.メタルパッキンもあまりつぶれていないので,今回はそのまんま流用します.3本のボルトを締めて,ステップのブラケットに取り付けます.幸いにもそんなには穴が外れておらず,このブラケット部分とエンジン下部分をしっかり止めてひとまず記念撮影.それにしてもでっかいマフラーですね.9Rとかもなかなかなもんなんですが,このZRXは400ccでありながら違和感を感じるほどの大きさです.まあ初期モデルよりはこちらの方が良いと感じたのは自分の感性なんで,これはこれで私としては大きなマフラーが好きってことなんでしょうね.

マフラーがつきましたので,懸案であったエキパイとラジエターホースの隙間をチェックしましょう.するとその隙間は約1cmであり,これはエキパイの熱でホースが溶けてしまう可能性もあるような状況です.それに比べ,前期モデルのホース取回しはクーラントポンプから出たホースがエンジンの中心あたりに一旦タテ添えされて,フレームマウントの金属パイプ経由でラジエターに入ってきます.恐らく後期モデルはこのエンジンの脇を通る取回しだと熱効率が悪いので,フレームに沿う形に変えたのだと想像しました .でもこのフレームに沿わせながらエキパイと干渉しないようにするとホースにあらかじめかなり厳しい曲率で癖を付けなければいけません.さもなければ,リスクを取ってまで前期用ラジエターに対し後期型のラジエターホースをそのまま流用することになりますが,まあそう大きな差はないでしょうからここでは前期型のラジエターホースを使って多少の熱効率のダウンは許容することにしました.で,ホースの取回しが決まったらクーラントを入れます.

さて,ここで思い出したかのようにチェーンを装着します.コマ詰はしているのでもうあとは装着してチェーンを張るだけ.で,1点だけ,チェーンケースですがなぜかこのチェーンケースの後ろ側のリアアクスルの上あたりにあるステーが欠品でしたので,これを自作しました.もとになったのは自転車のリアブレーキあたりの部品で,なぜか工具箱の中に長期間にわたって人知れず入っていたものです.これを適当に穴を拡大して曲げ角度を調整して取り付けました.チェーンケースを取り付けたところでようやく本日の作業は終了.良く考えたらあまり複雑な作業はしていないのにえらく時間がかかってしまいました.作業の手順はやっぱり構成を良く考えてやらないといけないということで反省しきりでございます.

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