フレーム入手と組立

テール周りの一部のパーツ以外は使える状態で確保できていますし,フォークのシール交換も終わりましたので,あとは組み立てを開始するだけとなっていたのですが,あいにくフレームの入手が未だできていませんでした.実のところZZ-R400のN型のフレームということでは,数多くのものが出品されており,一番安いものでは1000円ぐらいからありました.しかしフレーム自体が前後分割式ではないので,送料がべらぼうに高いというのが問題点でありました.他にもいろいろ希望事項が多くありまして,

(1)できれば近いところの出品で取りに行けたら費用圧縮できるのに
(2)できれば2006年式か前後の年式
(3)できれば書類上の走行距離の少ないもの

という3点を考慮していたら,ついついフレームが入手できずにいたわけです.それにその悩んでいる期間,ほとんど新たなフレームの出品がなく,選択の余地も時間と共に狭まっていったというのもあります.しかし,そろそろ組み立てを開始しないと外装部品を含め家の内外でうなりを上げんばかりに場所を取っていますので,もう贅沢は言ってられないということで,フレームの調達に踏み切ることにしました.結局上記(1)〜(3)の全ての条件に当てはまっていない,遠い出品地の2002年式の書類上は70000km以上走っているものを購入しました.主な理由はその業者さんが送料が最も安く,フレーム色がちゃんと黒だったことです.まあメーターは入れ替えたり距離を進めたりすることはありませんので,一旦書類上は距離がリセットされたことになってしまいますが,そんなのは気にしません.なんとかこれで組み上げていくことにします.

そのフレームの到着後,次の休日に作業を開始します.まずはエンジンを保管場所から持ってきていつもの汚れたホットカーペットカバーの上に鎮座させます.ちょうど夏の晴れた日,11時ぐらいでしたので,このエンジンを持ってくるだけで汗だくです.そして庭などから足周りや細かな部品をまとめて放り込んでいる箱なんかを持ち出して,店開き.

で,もういきなりエンジンがフレームに乗ってます.実はこの作業前にエンジンがフレームに乗ってしまうと下周りの作業がやりにくいので,先にスタンド類やリアサスペンションのリンクを移植しておいたので,結構ここまで来るのに時間はかかっていたりします.まあネジ穴の通りを見る限りこのフレームは致命的な曲がりなしということが実証できました.

なお,後ろ側の上部エンジンマウントボルトについては写真のように車体左側にスペーサーを挟む設計になっています.ここは結構入れるのに時間を要しましたが,一旦場所が決まったらすんなりハマってくれました.特に車体ごとに厚みが違ったりはしないようですので,車体分解のときにちゃんとこのスペーサーをネジに通しておいたので,忘れずに取り付けられたわけです.やっぱり分解のときにも再び組み立てるときのことを考えて部品を保管しておかないとね.

さて,エンジンはすんなり乗ったのですが,このフレーム,テール周りは若干歪んています.まあフレーム本体はそんなに高額でもなかったので,こんなこともあろうかということで,目視でモンキーなどを駆使して曲がりを矯正していきます.ここらへんは組みあがってからやると大変なので,丸裸のところから車体に重量物が乗ったところでやるのが正解ですね.最後にミッチャクロンと黒塗装を載せて補修部分はお化粧しておしまいです.

実はこの日は気温が35度超えの猛暑日となり,午後は途中休憩を入れたので,ここらへんまでできたところで日没サスペンデッドとなりました.まあカウル類とかまでは行きませんでしたが,ひとまず車体として転がすことができる状態になって,組立1日目としては上出来ではないかと思います.1点だけ,どうしても部品の中で見つからないものがありまして,それが写真でも欠品にお気づきかと思いますが,右のタンデムステップです.これが部品を放り込んでいた箱の中にないのです.ちなみに左はバキバキになったテールフレームにそのまんま付けていたのでそれを移植したのですが,右はそのテールフレームがタンデムステップホルダーの前後で折れてしまっていたので,単体にしておいたことまでは覚えているのですが….

で,いろいろな今日組付けられなかったパーツを再びしまい込むときにようやく見つかりました.なんとラジエターのホースに引っかかっていました.これ,自分でわざとやったのか,偶然こうなったのか全然覚えていませんが,こんなこともあるんですね.まあこのまんまでは気持ち悪いので,即刻車体に組みつけて,これで本当に本日の作業は終了です.次回以降はどんどん部品を取り付けて行くだけということになりますね.

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