シート張替え,テール周り

そろそろ調子が良くなって乗る機会も増えてきて最も気になるところがシートです.特に金的のあたりの破れなので,乗るたびに露出したスポンジが少しずつなくなっていくのがとても気になります.ここはいち早く対応しなければ.

いつものようにシートの張替えで対応するのですが,シートのほうはいつものジェットスキーやプレジャーボートで使用されている耐候性の人工皮革シート生地です.バイクのシートとなると小さいものなので1mもあれば十分なのですが,2mとかを買い貯めてありますので今回もコレを使用します.ぜも実はいろいろな車体のシートを買って練習してきた私なのですがZZ-R400/600のものは未経験だったりします.形状を見てみると,ちょうどその金的のあたりがいやらしい形状(←表現に他意はありません)になっていて生地の伸縮性を引き出しつつやらないとしわが残りやすそうな感じです.いろいろ練習してそのような形状にも対応してきたつもりですが,今回のはかなり手ごわそう.

で,どこにやったか忘れてしまっていたシート記事を荷物の奥から引っ張り出して作業開始.シートの張替えは何度もレポートしているので,内容は割愛.でもやっぱり前のあたりはしわを取るのが非常に難しくって,何度も仮止めしてはしわを伸ばし,引き寄せて止めて他の部分に出来たしわを今度別の場所を伸ばして取ってを繰り返して何とかなりました.久しぶりに指先の指紋が消えるほどにシート生地を引っ張ったので,指先と指,手首の筋肉疲労が半端無いです.

最後にZZ-Rの初期型シートの特徴とも言えるねじ留めの穴を開けます.ここのあけ方をしくじるとすべてが水の泡になってしまいますので,それが無いように慎重に穴を開ける場所を決めて,綺麗な円形になるように穴をくりぬいていきます.ここにささくれた場所なんかがあると実際使っていてそこからシートが切れていってしまいますので本当に慎重に穴を仕上げました.といっても写真で撮るとあんまり綺麗に見えませんね...ここは車体につけてみてからの状況で判断するしかないようです.

さて,シート周りということでは,気になるところとして以前にもレポートしたタンデムグリップです.ひとまず外して見ると写真のような感じで塗装がはがれていて,それもかなり深さがあるところもあり,どうやって補修するか考えさせるような風体になっています.塗装をはがすだけはがしてバフがけでもすればいいかな?と思ったのですが,工程を考えるととても大変そう.バフがけというのはやっぱり性根がこんなんじゃ出来ないんですね...

ということで塗装で行くことにします.いずれも現在の塗装をはがしてしまわなければいけないので,何ではがすかをひとまず考察.ここは最近自分の中でブームのスポンジヤスリ(粗目)を使うことにしました.このようにたくさんの体積を落とさなければいけない場合,ペーパーだとすぐに駄目になってしまうので,ある程度耐久性の期待できるものとして最近重宝しているのです.確かに表面が目詰まりしてきたらそぎ落として使っていけるので,コストを気にせずかなりガシガシいけるのです.

さて,ガシガシいくといっても形状が複雑なので磨ききれていないところもありますが,表面が平滑になった時点で深追いはやめて部分的にパテ埋め.養生後再びパテ埋め部分を平滑にガシガシ仕上げ,今度は400番ペーパーで仕上げガシガシ.ドライヤーで水分を完全に飛ばしてサフェイサーを塗ります.う〜む,時間を掛けない作業でもとっても綺麗...と悦に入っている間も無く,塗料を探していたらどうもツヤの有り無しに関係なく黒の塗料が在庫切れ.買いに行こうかな?とも思ったのですが,せっかく綺麗なサフェイサーがぬれたので,出来るだけ早く次の作業に移りたかった私は,ここで日産のダークシルバーメタリックをセレクト.以前忍者で使用したあまりになりますが,以前からこういった黒系のときにワンポイントとしてちょっと違う色にしたいときに重宝しているため在庫を切らしたことがないという色です.

塗装そのものはすぐに終了し,しばしの養生の後車体に取り付けます.出来上がったばかりのシートを取り付け,ネジの穴が果たしてちゃんとあっているかドキドキしながらねじ留め.ちなみにこのZZ-Rのシートはフロント部分と中央部にそれぞれ引っ掛けるところがあって,浮きが起きない工夫がされています.逆を言うとコレがすごく嵌めにくいわけです.でもまあそんなところに少々手間取りながらも無事装着.穴の位置も定位置にシートが来たらしっかりとセンターにシートの穴が来てくれましてとりあえず出来上がりとしては成功かな?という感じになりました.

あと,少しだけ色あせていたテール周りのカウルをコンパウンドで磨き,ツヤ出しをしました.ここでリア周りを眺めてまた悦に入ります.例のダークシルバーメタリックのタンデムバーもなかなか雰囲気にマッチしていて良いです.今回シートとタンデムバーだけの作業ではありましたが,見栄えに関するところはこうやって一見しただけで改善が見て取れるからいいですね〜.でもこれ以上やるとかなり時間と労力を要してしまいそうなので,とことんやってしまいそうになる自分にブレーキを掛けておかないと...

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