さらばZZ-R600

10万km走行車とは思えないパフォーマンスに酔いしれ,順調にほぼ2年間ZZ-R600とともに走って(弄って)きましたが最近になってその二人の間を引き裂く強敵が現れました.それはプリウス.というのも今までは燃費がいいということで私の休日の単独移動の足というとバイクだったのですが,2台のバイクと比べてもプリウスのほうが燃費がよくって,ちょっとホームセンターに物を買いに行くのもプリウス.最近ではバイク用パーツはムラシマさんにお願いすることも多く,2輪館やライコランドについてもトンとご無沙汰で,一向にバイクの距離が伸びない.こんなことでは近々バイクを腐らせてしまうことは必至です.

まあ,1台だけだったら維持できるほどの距離は確保できるんですが,2台というのが所詮無理.ということならば,1台手放すということになりましょうが,あいにくもう一台はかなり愛着がわいてしまっている車体であったということもあり,ZZ-R600に白羽の矢が立ってしまったのでした.

で,いつものように軽整備をして車体状況を確認したらヤフオクに出品.10万km走行車にどのような値段をつけてよかったのかわかりませんが,とにかく1回目の出品で無事落札者がつき,その方ともスムーズに連絡が取れたのでその次の次の週にはお別れとなりました.最後に少しうちの周囲を流しましたが,トータルの走行距離は約1800km.同時に保有していたもう一台と比べても少し大目の走行距離を刻むことができたものよな〜と感慨にふけりながら最終走行を味わいます.残念ながら車体引取りがウィークデーだったので私は立ち会えなかったのですが,先方からもクレームがなかったので,まあなんとかこれで私とZZ-R600のお付き合いは終了.

まあ今回の車体は10万km走行車でありながら,その生い立ちの中でのケアが十分なものであったことから,私の軽いメンテでほぼ完調となってからは私の人生の中でのミドルクラス初体験をかなり充実したものにしてくれました.200kgをきる乾燥重量と,海外モデルであるための最大馬力100PSのエンジンから発せられるトルクは私の常用域ではすこぶるスムースで,燃費は常に20km/l以上をたたき出してくれました.ポジションもきつすぎず,立ちすぎずいかにも長距離を走ってくださいと車体が私に語りかけているような,そんな強迫観念を覚えるほどの心地よいライディングを楽しませてくれました.

ということで,残念ながらこの車体でロングツーリングを一度も楽しめなかったので,もったいないことをしたな〜と今になって後悔したりする私なのでした.

ZZ-R600の思い出写真はこちら

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